プレスリリース
強力に締め付ける動滑車構造と落ちないサスペンダー設計で腰痛対策の新時代を切り開く!滑車式ベルト「X-WORK」(エックスワーク)の全貌
SHANGHAI GUARDNER SIGONGYI TRADING CO.,LTD.は、2018年に介護や健康に関わる商品のメーカー&商社として設立しました。今後の高齢化社会を見据え、皆様の健康に貢献できる商品を取り扱っています。介護用洗髪器を皮切りに、日本のオリジナル商品を中国に、中国からは日本をはじめその他の国に様々な骨盤ベルトをお届けしており、日本向けにはこれまでに6種類の商品を販売してまいりました。
その中で、ケガや病気以外の分野でもこのベルトを利用できると考え、様々な試作を行いその結果の一つとして、このX-WORK(エックスワーク)を開発しました。
ここでは、なぜこのようなベルトに至ったのか、そして本プロジェクトの進捗や今後の展望についてご説明いたします。
腰を酷使する方をサポートする新しい腰ベルト。ユーザーの声を反映した製品開発
現代では「84%の方が一生のうち腰に何らかの支障をきたし、そのうち25%の方が仕事を休み、業務上疾患の6割以上が腰に原因がある」と厚生労働省が報告。これを知った私たちは、今までの様に痛い時だけに使う腰ベルトではなく、腰を酷使するお仕事をされている方々をサポートできる当社ならではの商品を作れないかと考えておりました。
また、これまで骨盤ベルトの販売を行ってきた中で私たちへは、
「手頃なサイズの腰ベルトが見つからない」
「常にベルトを締めているのは苦手」
「外で使用する際、トイレや休憩時に外したベルトの置き場に困る」
「必要な時だけ腰を保護する目的で使用出来る商品はないのか」
といった声も寄せられており、これらの要望を解消するべく新商品の開発に着手いたしました。
腰痛の原因になり得る「長時間の運転」「重い荷物の持ち運び」「無理な姿勢での作業」「介護や看護現場での移乗介助や体位変換」など、様々な過酷な作業現場で従事されている皆様がこのベルトで腰を守ることにより、生涯現役でご活躍いただける社会を望んで。
ヘルニアに苦しむ叔父の悩みを解消するため、滑車構造のベルトを開発。試作ベルトから製品化への道
当社の腰ベルトの特徴である滑車構造のベルトは、1998年、今から25年前に発明者がヘルニアになったアメリカ在住の叔父の悩みを解消するために作ったのが始まりでした。
その叔父は高齢のために医者から渡されたゴム製のベルトを強く締めることができず、その痛みにも耐えかねて周囲に悩みを漏らしておりました。
その話を聞いた開発者はなんとかその悩みを解決してあげたいという思いで、初めはスニーカーを分解しその紐と鳩目部を用いてベルトを作りましたが、締める際の抵抗が大きく断念。その後、動滑車を用いる構造を思いつき、手作りで作った部品を用いてベルトを作り軽い力でも強く締まるベルトを叔父にプレゼントしたそうです。
そのベルトを見た米国の医師が、是非このベルトを製品化して欲しいと要望したことから、アメリカと中国で特許を申請し量産を開始しました。これが滑車ベルト発明の経緯です。その後、欧米の医療機関を中心に販売をスタートし、現在に至るまで900万本以上の滑車式ベルトを販売してきました。当社においては2019年からODM品を卸し販売する形で滑車ベルトを日本に持ち込み、2023年から「Allgu」というブランドを立ち上げ自社販売を開始しました。
外しても緩めても落ちないベルト
当社の滑車式ベルトは他社製品にはない非常に強い力で締め付けができる能力を持ち、厚手の洋服の上から装着しても引き締め固定の効果は変わりません。
そこで今回の新商品は、「外しても緩めても落ちないベルト」という基本コンセプトを基にして、サスペンダーを用いることを前提とし、まずは滑車式ベルトで最も重要な滑車プレート(バックプレート)のデザインから着手しました。
巷には既に当社の基本モデルのデザインを盗用したベルトが数多く出回っているため、よりデザイン性を持たせるべく、紐がクロスして締まる構造をヒントに滑車プレートに「X」をモチーフにしたデザインを採用しました(これがX-WORKの名前の由来です)。「X-WORK」のロゴは上部で滑車ベルトの特徴である滑車とそれを繋ぐヒモを表現し、下部の「WORK」の「O」で滑車の回転をイメージさせてデザインしました。
新製品は従来の一般向け旧モデルより背面の樹脂プレートの高さ方向を15%縮小することで着座時での装着感の向上を狙い、長さ方向を延長する事でプレートの面積を十二分に確保し効果的に腰を支えられる仕様にしました。基本のベルトもプレートから斜め80度に配置することで、体に沿わせて装着した際にも前面で綺麗に収まるように変更。
ドライバーの味方
さらに、様々な業種やシーンで活用できるように機能面でのアイデアを盛り込みました。夜間作業を想定してサスペンダーやベルト本体に反射布を採用。
ベルトを装着することで今までパンツのベルトループに下げていた物もそのまま吊り下げ可能にするためにフックホールを設置。
宅配配達ドライバー向けに専用の防水バッグも製作し、腰ベルトを装着した上でも使えるカバンを準備いたしました。
野外での使用を前提に、これまで使用していた金属製の部品を樹脂製に置き換え、海上や雨天時にも安心してご使用いただけるようにしました。
また、軍手やゴム手袋をはめたままでもサッと掴めるように引き手を大型化するなど、細かな素材の変更や改良を10数回重ね、やっと納得できる商品が完成し、発表に至りました。
「XーWORK」デザインの実現に向けた挑戦。ユーザーフィードバックを反映した改良の過程
新商品で解決したい主な課題は3つ。1.作業中に腰を痛めさせない。2.普段の締めっぱなしが嫌いな方の腰をどう守るか。3.場所やシーンを問わず快適に使用してもらうにはどの様な配慮が必要か?
滑車式骨盤ベルトの存在を知られる様になった現在では当社旧モデルの模造品が数多く出回っており現行のバックプレートを用いた場合、新規性が表現できないと考えました。
そのため、まず始めにバックプレート(滑車板)のデザインから着手。デザインのアイデアは滑車同士を繋ぐヒモがクロスしている所から「X」をモチーフにし、デザイン画の背景に「X」の文字を置きました。その上にラフ描きし大小の滑車を配置しながら、縫製の難易度を考えつつ高さを低めにした上で樹脂プレートの面積を拡大するなどして現在のデザインまで仕上げました。その後、ベルト本体(布)の輪郭形状を描きますが、その際には現行最新商品で好評なV型配置(80度配置)を用いた上で腹部に当たるベルト幅を約10cmと腹圧を受けるのに必要最低限の幅に設置し、前傾姿勢などで起こり得る布のめくれを抑える様に配慮。
その後3Dプリントにてバックプレートを試作、縫製のテストを行い量産性の確認と着用テスト。初めは既製品のサスペンダーを用いベルトに装着してみましたが、パンツを吊り上げるのが基本のゴム製既製品では長さが短くお尻までカバーするのが困難で骨盤ベルト用としては使用できないので自社製造とする事にしました。
伸縮性のある既製品なら前側のみの長さ調整ですがこの商品の使用範囲が骨盤からウエスト上部までと広いうえに伸びないサスペンダーだと背面の調整も必要と判断し前後調節式を採用。また夜間作業の安全性を考慮し反射布を採用、同時に雨天や海上での使用も考慮し、金属部品を樹脂に置き換えました。またベルト単体使用時の安全性も配慮しポイント的に反射布を用いようと配置位置を変更しながらこの試作だけでも3回行っています。
貨物ドライバーさんの使用も主ターゲットとしていたので、大手宅配便の中古バッグを入手しカバン製造メーカーを尋ね骨盤ベルトはもちろん、通常のベルトでも装着可能なオリジナルの簡易防水ドライバー用バッグも試作を重ねてきました。作業時の軍手やグローブを着用しながらでもサッと掴めるように引手ストラップに大型Dリングを用いたり、裏面に滑止めを付けるなど、そこからは各部位で数多くのデザイン変更を行いようやく納得のいく商品に仕上げました。
今までの単体ベルトより多機能なX-WORK。クラウドファンディング「Makuake」による資金調達
今回の腰ベルトは今までの単体ベルトと違い、専用サスペンダーや専用ドライバーズバッグなど社外からの調達品(部品)が多くそれらの製造調達費の資金に充てる為クラウドファンディングも実施しております。
現在日本では2024年問題を含み労働力人口の減少が取り沙汰されております。
全ての人々が健康でケガの無い人生を過ごせる為のお手伝いができればと思い
より良い商品と品質をお届けすべく日夜努力してまいります。
■クラウドファンディング「Makuake」
プロジェクト名:滑車式骨盤ベルト専門メーカーの新発想。洋服の上から着けるパワーUP腰ベルト!!