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株式会社スモールウィン

茶人のもとめたハンドクリーム。おもてなしの心で耕作放棄茶畑を活かした商品「茶みゆハンドクリーム」の開発秘話

(PR TIMES STORY) 2023年11月30日(木)08時16分配信 PR TIMES

株式会社スモールウィンは、未来の世の中を心豊かな社会にするために、化粧品原料技術コンサルティングと茶道思考講座を提供している企業です。おもてなしの心で耕作放棄茶畑を活かす「茶みゆハンドクリーム」を2022年12月から発売しています。


岐阜県揖斐川町の耕作放棄茶畑からとれた茶の実の油「天空の茶畑オイル」を配合し、保湿と香りにこだわったハンドクリームです。茶の湯は所作や茶器の趣など空間すべてでもてなす、そんなすべてを慈しみ大事に扱う茶人の想いを形にしたのが「茶みゆハンドクリーム」です。しっかり保湿、べたつかない、リラックスできる香にこだわりつつ、耕作放棄をされた茶畑を活かすという社会課題にも向き合いました。


このストーリーでは、製品開発に込められたこだわりと茶の魅力、ハンドクリームの魅力をお伝えします。

茶みゆハンドクリームを持って 株式会社スモールウィン 小山匡子

「茶みゆハンドクリーム」開発者は茶人で化学者

開発者の小山匡子は、8歳の頃から茶道の稽古をしていました。当時、子供ながらに落ち着いた時間や五感で感じる茶道に魅力を感じていました。茶道の稽古をしている中で「抹茶茶碗の色や形はどのように生まれているのか」と疑問を抱き、それが化学の道を目指すきっかけになりました。大学では物理化学を専攻し、アミノ酸系原料の会社へ研究職として入社しました。

そこで化粧品の原料研究や皮膚科学、商品設計など研究開発を経験しました。その研究で博士(工学)も取得しています。

介護に悩む中、茶道講師の依頼が舞い込む。茶道の知識や経験を伝えたいと思い会社設立へ

50歳を過ぎた頃、親の看護や介護の負担が大きくなり、サラリーマンとして化粧品技術の仕事をつづけるには、職務が全うできないと思うようになりました。悩んでいた頃に「高校で茶道の先生をしてくれないか」と突然の依頼の電話が入ってきました。県立高校の茶道部の指導者を探しているということで茶道指導者のリストから探されたそうです。


親の介護の時間を確保しつつ、茶道に関わる時間も充実させたいと決意し、会社を退職しました。そして、自分の培ってきた技術や知識・経験を広く伝えたいと思い、2021年に株式会社スモールウィンを設立しました。

茶人で化学者。茶道の風景

「天空の茶畑オイル」との出会い。耕作放棄茶畑の問題に触れ、ハンドクリーム開発を決意

「天空の茶畑オイル」との出会いは、2022年1月、化粧品開発展で株式会社コーワの茶の実オイルを展示しているブースを訪ねたことがきっかけです(後にコーワさんに茶みゆハンドクリームを製造していただくことになるとはその時は思ってもいませんでした)。


そのブースには「天空の茶畑」と大きく書かれていて、茶畑をアピールしていたので興味が湧きました。元々、チャ種子油の名称の化粧品原料は知っていましたが、天空の茶畑とは何かとても気になりました。その茶の実オイルは、岐阜県揖斐川町の耕作放棄茶畑から採取しているものでした。


そして、山田泰珠さんという茶の実の有効活用に貢献している方と出会います。「岐阜のマチュピチュ・天空の茶畑」と呼ばれている地で、自らも耕作放棄された茶畑を借り世話を始め、茶の実オイルに着目されていました。山田さんは「茶の実はこの地域の埋もれた資源。茶の実に第二の人生をかけてみよう」と考えられたそうです。

茶の実の魅力を教えてくれる山田泰珠さん



そんな、岐阜県揖斐川の茶園でとれた茶の実、そこからとれた油は、「天空の茶畑オイル」と呼ばれ、ツバキ油のように潤いたっぷり。抗酸化力のあるビタミンEは、ツバキ油より約2倍多いことが分かり、エイジングケア(年齢に応じたケア)効果もわかりました。


そんな発見を知ってしまうと、化粧品開発者であり茶人として、耕作放棄茶畑の価値を何かしなくてはならないという思いに駆られ、今回のハンドクリーム「茶みゆ」の開発に至りました。

私も茶に親しみ、自然に敬意を表する茶人として、茶の実オイルについても大事に価値を育てたいと思ったのです。

手荒れに悩む茶人ならではのハンドクリーム作り

茶人は、茶碗を洗ったりと水仕事でもあり、また炭や灰をさわることから手荒れに悩まされる方も多いです。それなのに点前の時は手元に注目され、手肌もきれいでいたいものです。ハンドクリームをつけたくても、茶道具をさわるにはべたべたしないもので、香が強くないものと細かな要望がありました。


「茶みゆ」ハンドクリームの構想を、茶友達に話すととても喜ばれました。

手肌の保湿がほしい。でも、ベタつかないもの。香りはあった方がいいけど、すぐに忘れてしまうような自然な香り。お稽古に行くとき、帰る時に、カバンに入れられるもの。

鎌倉の茶会の帰りにサンプルを触ってもらい意見を聞いたり、拙宅の茶室での茶事で皆さんが集まった時にも、サンプルを触ってもらい、テクスチャーと香りを決めたり、開発をすすめました。


『ベタつかないけど、しっかり保湿で、気分転換できる香り』で開発計画をしました。

しかしこれまで、本当に抹茶茶碗を触っても大丈夫なくらいべたつかないハンドクリームは今まで世の中に販売されていません。それほどしっかり保湿でべたつかないという相反する性能をもつ商品開発は、技術的に難しいものです。


計画が決まれば、次々と内容物のアイディアが出てきたものの、本物に手荒れに悩む茶人の保湿にふさわしい原料は天空の茶畑オイルのほかになにがあるか、選択するのに苦労しました。長年培った化粧品研究から、うるおいを与えるために、アミノ酸、セラミド、ヒアルロン酸、を配合。保湿・エモリエント効果として天空の茶畑オイル、整肌成分としてグリチルリチン酸、アラントインを配合しました。

そして、これらをしっかり角質層にいきわたらせるようにペプチド誘導体浸透システムを使っています。


香りは、ウッディな香り。このクスノキ葉油に含まれる微量成分のα-ピネンは、「気持ちが落ち着く効果(抗不安作用)」が期待できると論文発表※されている香と知りました。

※Expression of BDNF and TH mRNA in the Brain Following Inhaled Administration of α-Pinene. Hikaru Kasuya, Narumi Okada, Mika Kubohara, Tadaaki Satou, Yoshinori Masuo, Kazuo Koike, Phytother Res, 29, 43-47, 2015

実際に耕作放棄茶畑を訪れて目の当たりにした耕作放置茶畑の様子

岐阜県揖斐郡揖斐川町の茶畑は、室町時代に京都の茶が揖斐に入ってきたそうで、茶園として商業化されたのは江戸か明治頃らしいです(山田泰珠さんに伺いました)。近隣県へ茶葉を流通させたので、大規模では無いものの一帯は茶畑でした。実際に行って実を採取してきました。茶の実や花や蕾は、一つの枝のあらゆるところについています。


茶の実は、花が受粉してから、約1年かけて実になります。10月に開花し、翌年の10月に実がなります。1年かけて大きくなった実を採取し、茶の実油にしているので、大変貴重な恵みなのだと感じました。

天空の茶畑にて茶の実の採取を体験


茶畑らしい畝になっている箇所と不揃いなラフのような箇所が、パッチワークのように点在しています。この不揃いとなっているのが耕作放棄茶畑です。今でも茶農家として耕作されている土地所有者と、耕作放棄になった土地所有者とが混在している様子が分かりました。

天空の茶畑

お茶が運んだご縁で出来上がったハンドクリーム『茶みゆ』

この活動を通して多くの茶人や茶に関わる人と出会い協力いただきました。お茶のご縁が実を結び「茶・実・結」が由来です。日本らしく平仮名を交えて『茶みゆ』と名付けました。

このハンドクリームは、大事なものを扱う、大切な手を潤すために使ってもらいたいです。小さなお子様をお持ちのパパが、ほっぺを触るのに手がガサガサではかわいそうだからと、このハンドクリームを使っていると、嬉しい報告もいただきました。同じお茶の仲間にも大変喜ばれています。老若男女問わずお使いいただきたいです。

茶を取り巻く人々や文化に目を向けてほしい

私はこれまで農業とは無縁だったので実感がなかったのですが、地域の協力で成り立つ事を茶畑から感じました。急須で入れた緑茶を知る世代として、ペットボトルの茶の誕生とともに、茶畑や茶農家の形が変わってきたその先の将来について考えたいと思いました。その先の日本食文化の緑茶、日本文化の茶の湯にも目を向けてもらいたいです。


商品概要:

「茶みゆハンドクリーム」40g 1本 2,950円(+税295円)

詳細はこちらをご覧ください:

 公式販売サイト https://www.chamiyu.jp/handcream/

 Instagram https://www.instagram.com/chamiyu.jp/

 株式会社スモールウィン https://www.smallwin.jp/




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