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株式会社CUUSOO SYSTEM

参加型エリアサイトで近隣企業が協力するリサイクル活動。環境や物流問題を解決する仕組みとは

(PR TIMES STORY) 2023年09月14日(木)15時47分配信 PR TIMES

効率の良いリサイクル回収でCO2排出量とコストの削減を実現し、資源の回収から得られる利益を地域に還元する仕組みとして、2022年10月から参加型エリアサイト「みんなの場」では「地域還元型“資源リサイクル”プロジェクト」が始まりました。その結果、2023年1月には最初の賛同企業である神奈川県相模原市の協同コアトレード株式会社と金属の共同回収で得た利益から災害時に役立つ衛生ポーチを地元幼稚園に寄付しました。地域への貢献が目に見える形になるこのプロジェクトには、多くの企業が参加しています。


そこで、プロジェクトが始まった背景や取り組み、賛同企業の声などを、「みんなの場」を運営する株式会社CUUSOO SYSTEMに取材しました。

参加企業がリサイクルで地域貢献を実感できる仕組みを

「地域還元型“資源リサイクル”プロジェクト」が始まった参加型エリアサイト「みんなの場」とは、距離的に近い企業同士が交流し、物流や通勤などの協力に役立てるウェブ・プラットフォームです。運営元の株式会社CUUSOO SYSTEMは、このような交流が物流削減による環境への配慮や人材のシェア、非常時の助け合いを実現することを狙いとしています。


そんな「みんなの場」で行われている今回のプロジェクトも、近所の企業同士を結び付ける特性を活かしたものです。日本全国各地域のリサイクル事業者と協力し、「みんなの場」で参加企業を募り、ミルクラン方式で資源を回収します。ミルクランとは、牛乳製造業者がそれぞれの酪農家を回って生乳を回収することから名づけられた輸送方式です。1台のトラックが複数の場所を巡回して荷物を運ぶ効率の良い集荷の仕組みで、共同回収や巡回集荷とも呼ばれています。

このミルクラン方式のリサイクル回収から得た利益は、寄付という形で地域に還元します。幼稚園・保育園・小学校へ災害グッズを贈呈したり、地元スーパーにEV 充電スタンドを設置したり、さまざまな形で地域に貢献することを想定。将来的にはどのような寄付を行うかは、「みんなの場」でSDGsに役立つ事例候補をいくつか挙げて地域住民の投票により決定していくことを目指しています。


従来のリサイクル回収では、工場や事業所で出た資源ごみがどのように社会に役立っているのか企業側からすると分かりづらい形が多いでしょう。このプロジェクトに参加することで、リサイクルが自分たちの地域にしっかり還元される様子を見届けられるため「環境のためにいいことをしている」と感じられるメリットがあります。

CO2と輸送コストの削減を実現

現在リサイクル事業者の多くは、企業から回収の依頼が発生する度に個別に集荷を行っています。このような個別のリサイクル回収では、CO2が余計に排出されたり、一回当たりの配車料が高額になってしまったり、トラックのスペースが余るため非効率な輸送になったりする、というデメリットも生まれます。


そのため資源ごみが少ない場合は、費用や手間がかかるため集荷を依頼せず、廃棄物と一緒に捨ててしまうこともあります。せっかくの貴重なリサイクル資源が回収されずに処分されてしまう。そんな問題の解決にも「地域還元型“資源リサイクル”プロジェクト」は貢献しています。

「みんなの場」で近隣地域の企業に呼びかけたら、効率の良い巡回計画を立てて、ミルクラン方式でリサイクル回収を実施。他社と共同して大型のトラックを手配するため、CO2排出量も減らすことはもちろんですが、1回分の廃車料金を数社で負担して配車や輸送のコストが削減できます。さらに、今まで廃棄していた少量の資源も回収します。

神奈川県相模原市でプロジェクトが始動。はじめての寄付の実現

このプロジェクトが最初に実施されたのは、神奈川県相模原市です。リサイクル回収を行っている協同コアトレード株式会社をパートナーとして、「みんなの場」で参加企業を募り、2022年11月21日にミルクラン方式のリサイクル回収が実施されました。

協同コアトレード株式会社古川竜寿社長は、創業時から、国内で出たゴミは国内で資源に変えていこう、リサイクルを通して地球の環境問題の改善に貢献しようという思いを抱いていたそうです。以前から自治体が回収した資源の最終的な行方やその利益の使い道が一般市民には分からず、きちんと還元されていないように感じていたこともあり、プロジェクトに賛同しました。


「自分たちが出した資源ごみが目に見える形で還元し、市民の皆さんに分かるように使われるべきだと思っていたのです。今回のプロジェクトに協力することで、国内の資源を守り、その資源を産業地域で働く方や住民の皆さんに見える形で有効的に活用されるサーキュラーエコノミー(循環型経済)が実現できればいいなと考えています」と古川社長は語っていました。


ただ参加企業を募る中で、うまくいかないこともありました。とある企業の社長は地域に貢献できる意義を感じて参加を希望していました。しかし、実際に回収対象の金属類を分別するのは現場の社員の方であるため、プロジェクトに参加すると仕事が増えることになります。そのような点を懸念した社長から「社員が積極的になってくれるか不安なので参加を迷っている」という声が。


そこで、株式会社CUUSOO SYSTEMは、少し手間が増えたとしてもそれが地域のためになることを理解することで現場の社員の方にも意識を高めてもらおうとサポートを行いました。具体的には、社員の方々に対し今回の取り組みを紹介するとともに、リサイクル意識が高まるような掲示物を作るなど、企業全体で協力的な雰囲気が生まれるようなフォローです。


参加企業に所属する一人ひとりが「なぜこのプロジェクトに参加することが大切なのか」を理解し、環境活動への意識を持って地域に貢献している実感ができることが大切だ、とサポートした担当者は話します。

こうして無事に参加企業も集まり、初めての寄付が実現しました。利益の一部を用いて災害時に役立つ衛生ポーチを購入し、地元の「津久井ヶ丘幼稚園」に寄贈。これらの衛生ポーチは園内に常備され、園バスにも設置しているとのことで、有効的に活用されています。

物流の社会問題を解決していくプロジェクトとしても

「地域還元型“資源リサイクル”プロジェクト」は、このように参加企業が増えれば増えるほどCO2削減につながり、その利益の一部が地域に還元される取り組みです。まさに、近隣の企業を結ぶ参加型エリアサイト「みんなの場」が活かされた環境活動と言えるでしょう。


さらに、株式会社CUUSOO SYSTEMは物流コスト問題の解決の架け橋となる一面も持っていると確信しています。日本ロジスティクス協会が2021年7月から12月に行った調査によると、輸送費は物流コスト全体の中でも約60%を占めています。さらに、同調査では値上げ要請があった物流コストの項目としても輸送費が最も多く97%を記録していました。この急激な上昇の要因としては、近年続いている、労働力不足などによるトラック運賃や荷役費の値上げなどが背景にあると言われています。


これらのコストを抑えるには、積載率の向上、車両数や運行数を削減する輸送方法、配送ルートの見直しが必要です。そこで、今回のミルクラン方式の輸送がまさにその条件に当てはまり、社会全体で問題視される物流コストの削減にも役立てることができます。


現在も、このプロジェクトに賛同する日本全国のリサイクル事業者を募集しています。株式会社CUUSOO SYSTEMが地域を代表するリサイクル事業者と協力。「みんなの場」経由で近くの参加企業を募り、新しいリサイクル回収で地元に貢献する機会を作ります。この画期的なリサイクルの輪が日本中に広まって環境問題はもちろん、近年懸念されている物流コスト削減の解決にもつながっていくでしょう。

商品情報・プロジェクト情報URL

■参加型エリアサイト「みんなの場」

■「地域還元型“資源リサイクル”プロジェクト」の申し込み


※引用元1:日本ロジスティクス協会「2021年度 物流コスト調査報告書【概要版】」

https://www1.logistics.or.jp/Portals/0/resources/Cost/%E6%A6%82%E8%A6%81%E7%89%88%EF%BC%9A2021%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E7%89%A9%E6%B5%81%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8.pdf

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