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Web小説サイト「カクヨム」で開催した「第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト」の結果を発表

(PR TIMES) 2024年09月30日(月)00時40分配信 PR TIMES

受賞作と選評掲載の角川『短歌』『俳句』10月号、本日発売! 選考委員は短歌の部=佐佐木定綱、俳句の部=堀田季何


株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、以下KADOKAWA)は、株式会社はてな(本社所在地:京都市中京区 代表取締役社長:栗栖義臣)と共同で開発したWeb小説サイト「カクヨム」において、「第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト」の選考結果を9月25日(水)に発表しました。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7006/15496/7006-15496-2c19a4dd1f5bfa90c3f235d9f639ad7d-700x380.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



2024年5月20日(月)〜 2024年6月24日(月)まで実施した「第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト」は、選考委員に短歌の部=佐佐木定綱、俳句の部=堀田季何を迎え、全ての応募作品から直接選出する形で受賞作が決定いたしました。

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト結果発表ページ
https://kakuyomu.jp/contests/tankahaiku_contest2024

昨年開催し反響を呼んだWeb小説投稿サイトでの短歌・俳句コンテストの第2弾
今回も短歌・俳句の経験者だけでなく、普段は小説を書いている初挑戦の応募者が混在し、多彩な作品の集まる場となりました。

応募された作品の総数は、短歌5,525作、俳句3,162作。内訳は下記の通りです。
一首部門:5,102首
二十首連作部門:423作
一句部門:2,984句
二十句部門:178作

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト 選考結果
短歌の部

・一首部門 
大賞

イヤホンを装填すれば152センチのやわらかき銃身

作者:汐見りら
受賞作を含む作品一覧はこちら
https://kakuyomu.jp/works/16818093079813410869
ほか佳作4首

・二十首連作部門
大賞
「whisper」

春の書架 うすいひかりにつらぬかれ翻訳は顔のないひとがする
果てしなくしずかな湖うみがほしかった右手にいつも栞を伏せて
まなうらに蝶がいるから惑わせて文字から文字へあかるむ庭を
脚よりも胸から奥へ吸われゆく紫檀の棚の囁くままに
半地下の闇のくぼみに冷やされた蔵書を肺の位置に抱える
泳ぐのにとても似ていた ときどきは表紙に触れて息深めつつ
ひとめくりごとゆるやかな稲光 脳なずきに沈む櫂の昏さへ
銅像のような時間をやめるときあなたが窓に向けるまばたき
理由なく相合傘を避けていて帰り道というながい平凡
腕から手へ血管あおく流れおち西瓜がふっと持ち上げられる
真夜中のあなたの聲はふかい壺 ことばの蜜をさらさら容れて
ワイングラスを傾けながら惑星のどこがもっとも乾いているか
求めてはならないものを呼ぶたびにわたしは黒い果実にされる
澱がこころを巡れば痛い 二人だけのあとがきになるとわかっていても
やぶりたての紙が熱くて手づかみの感情をだれに渡したらいい
捻じり直したキャンディチーズのセロファンの一瞬止まってからほどけだす
文鎮を風のない日に置くようにそれもあなたの正だと思う
アナナスの赤のつよさに近づけば雨にふるえる傷の具象だ
人を生み人をうしなうものがたりその終章の鍵がつやめく
いつかからだはまばゆい白に綴じられる初夏のあなたに読まれるために

作者:石村まい
https://kakuyomu.jp/works/16818093078844386727
ほか佳作4作

俳句の部

・一句部門
大賞

トマト焼く福音はまだ訪れず

作者:高坂しらの
受賞作を含む作品一覧はこちら
https://kakuyomu.jp/works/16818093079778734866
ほか佳作4句

・二十句連作部門
大賞
「Q」

春眠の空気村いつぱいにある
しやぼんだま少し遠くで割れにけり
鞦韆にからだ虚しくなつてをり
てふてふのてふ脱ぎすててゆくごとく
アパートも磯巾着も少し暗い
アキレス腱伸ばす天道虫来る
傾いてバス開く現の証拠かな
箱庭の中から人を見上げたら
雨の日の蚊遣煙のゆくへかな
つややかに湿つてゐたるの殻
冷し瓜一家に米寿白寿をり
鞄へと帽子をしまふ祭かな
朝顔や赤提灯に黒き文字
この村の全容の地図天の川
法師はなれて水を汲んでをり
竹馬の子の膝頭膝がしら
マフラーをQのかたちに結びけり
左巻き右巻きに狐火の来る
とほい木にかたちありたるふぶきかな
鯛焼とこの新しき街歩む

作者:小鳥遊五月
https://kakuyomu.jp/works/16818093078075983527
ほか佳作2作

選評ほか、佳作や最終候補作品等の詳細は結果発表ページをご覧ください。
詳細を見る


現在実施中の企画
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7006/15496/7006-15496-5068974b4b5ceb6661c509399d57878f-700x380.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



カクヨムでは現在、「短歌の秋」を開催中。募集期間内にカクヨムで発表された短歌作品から、ゲストが気になった歌を選んで生配信で評(コメント)していく企画です。
1,441首もの短歌が集まった第1回は、9月30日(月)19:00〜に選者・岡本真帆さんによる配信を予定。ぜひご覧ください。
詳細を見る


「カクヨム」とは

「カクヨム」は物語を愛する全ての人たちへ、誰でも自由なスタイルで物語を書ける、読める、お気に入りの物語を他の人に伝えられる、新しいWeb小説サイトです。大賞受賞者が書籍化の権利を手にできる「カクヨムWeb小説コンテスト」をはじめとした数々のコンテストの実施や、KADOKAWA内外の人気作品について二次創作の投稿を認めるなど、様々な形での創作活動を支援しています。
https://kakuyomu.jp/


関連情報

■「第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト」特設ページ
https://kakuyomu.jp/contests/tankahaiku_contest2024

■Web小説サイト「カクヨム」
https://kakuyomu.jp/

■「カクヨム」公式X(Twitter)
https://twitter.com/kaku_yomu



プレスリリース提供:PR TIMES

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