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蝉谷めぐ実『おんなの女房』が、第44回吉川英治文学新人賞受賞!

(PR TIMES) 2023年03月03日(金)10時15分配信 PR TIMES

野村胡堂文学賞と合わせて2冠達成!

2023年3月2日(木)に「第44回吉川英治文学新人賞」(公益財団法人吉川英治国民文化振興会主催)の選考会が行われ、株式会社KADOKAWA(本社:千代田区富士見)より刊行しました、蝉谷めぐ実著『おんなの女房』(2022年1月刊)が受賞しました。
本作品は、歌舞伎を知らぬ女房と、女より美しい“女形”の夫を描くエモーショナルな時代小説です。

★蝉谷めぐ実特設サイト
https://kadobun.jp/special/semitani/
[画像1: https://prtimes.jp/i/7006/12284/resize/d7006-12284-c5a20125bcb567d5d265-0.jpg ]




◆受賞の報を受けて喜びのコメントが届きました


[画像2: https://prtimes.jp/i/7006/12284/resize/d7006-12284-81e4727672f099d3bd5e-1.jpg ]


とても名誉ある賞をいただき、大変ありがたく嬉しく思います。この本に関わってくださった皆様に御礼申し上げます。ありがとうございます。
蝉谷めぐ実


吉川英治文学新人賞は、毎年1月1日から12月末日までに新聞、雑誌、単行本等に最も優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人が選ばれます。
近年では、第43回(2022年)一穂ミチ『スモールワールズ』(講談社)小田雅久仁『残月記』(双葉社)、第42回(2021年)加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)武田綾乃『愛されなくても別に』(講談社)、第41回(2020年)今村翔吾『八本目の槍』(新潮社)呉勝浩『スワン』(KADOKAWA)が受賞されています。※敬称略
第44回の選考委員は、朝井まかて氏、大沢在昌氏、京極夏彦氏、辻村深月氏、村山由佳氏の5名。贈呈式は、4月11日(火)に行われる予定です。
蝉谷氏は、今回の受賞により、『化け者心中』の3冠と合わせて、デビューから2作で文学賞5冠の快挙を成し遂げました。注目の作家が描く世界にぜひともご注目ください。
※吉川英治文学新人賞に関する情報は公式サイトなどより
https://www.kodansha.co.jp/award/yoshikawa_bn.html

著者について



蝉谷めぐみ(せみたに めぐみ)

1992年大阪府生まれ。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、化政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。広告代理店勤務を経て、現在は大学職員。2020年、『化け者心中』で「第11回小説 野性時代 新人賞」を受賞し、デビュー。21年に同作で「第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞」「第27回中山義秀文学賞」を受賞。22年に『おんなの女房』で「第10回野村胡堂文学賞」、23年に「第44回吉川英治文学新人賞」を受賞。

受賞作『おんなの女房』について



◆あらすじ歌舞伎を知らぬ女房と、女より美しい”女形(おんながた)”の夫。やがて惹かれ合う夫婦を描く、感涙の時代小説。
ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。私はなぜこの人に求められたのか――。芝居にすべてを注ぐ燕弥の隣で、志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いをめぐらす。女房とは、女とは、己とはいったい何なのか。いびつな夫婦の、唯一無二の恋物語が幕を開ける。
◆試し読み
・文芸WEBマガジン「カドブン」
https://kadobun.jp/trial/onnanonyoubou/d4k9zw18ga8s.html・Web小説サイト「カクヨム」
https://kakuyomu.jp/works/16816927860197796117/episodes/16816927860197901283◆書誌情報
作品名:おんなの女房著者名:蝉谷めぐ実発売日:2022年1月28日(金)★電子書籍同日配信定 価:1,815円(本体1,650円+税)頁 数:272頁装 画:千海博美装 丁:須田杏菜体 裁:四六判上製 単行本ISBN:9784041114421発 行:株式会社KADOKAWA★本書は書き下ろしです。★作品情報ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322102000165/

◆絶賛につぐ絶賛の声、続々!!(※五十音順)

[画像3: https://prtimes.jp/i/7006/12284/resize/d7006-12284-00a6687ffefe87ac6b2a-2.jpg ]



[画像4: https://prtimes.jp/i/7006/12284/resize/d7006-12284-3a3a42a16e0710bdded2-3.jpg ]



朝井まかて氏 (作家)
かくも凄まじきは芸の道、妖しくも愛おしきはこの夫婦の恋。いつしか心玉を転がされ、泣き笑いしていました。

一穂ミチ氏 (作家)
よっ、蝉谷屋!と喝采を送りたい。男とは、女とは、夫婦(めおと)とは。江戸の粋が織りなす、儚くも濃密な情念の錦。

伊東潤氏 (作家)
独自の世界を構築し、引き込んだら放さない無類の吸引力がある。比喩には絶妙な味わいがあり、色彩豊かで五感に訴える描写は天性のもの。リズム感ある文章は落語の名調子を聞いているようだった。

今村翔吾氏 (作家)
面白かった。江戸の歌舞伎役者の女房という題材もいいし、文体も読みやすく、心の機微の描き方が秀逸で、独自の世界観ができている。今後さらなる飛躍を見せるであろう蝉谷めぐ実を、今のうちから読んでおくことをお勧めする。


既刊紹介:『化け者心中』


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◆あらすじ
その所業、人か、鬼か―― 規格外の熱量を孕むデビュー作!
時は文政、所は江戸。鳥屋を営む藤九郎は稀代の女形として人気を誇った元役者の魚之助に呼び出され、中村座の座元の許へと向かう。数日前『堂島連理柵』という新作台本の前読みを役者六人で車座でおこなった際、輪の真ん中に誰かの頭がごろぅり、転げ落ちてきたという。しかし役者の数は変わらず、鬼が誰かを食い殺して成り代わっているのは間違いない。二人は「鬼探し」の道行と洒落こむが、それは同時に、役者たちが芸の道をきわめるために鎬を削る地獄めぐりでもあった。梨園の知られざる闇、血のにじむような努力や才能への渇望、葛藤を目の当たりにするうちに、藤九郎は、人と鬼の境目に深く思いを致すことになる。芝居中、熱狂的な贔屓に襲われて足を失い、悪態をつきながら失意のうちに過ごす魚之助をなんとか舞台に戻してやりたい、その一念だった藤九郎だが、“傾奇者”たちの凄まじい執念を目の当たりにするうち、心も体も女形として生きてきた魚之助の人生や役者としての業と正面から向き合うことになり――。善悪、愛憎、男女、美醜、虚実、今昔――すべての境を溶かしこんだ狂おしくも愛おしい異形たちの相克。◆書誌情報
作品名:化け者心中(ばけものしんじゅう)著者名:蝉谷めぐ実発 売:2020年10月30日(金)※電子書籍同日配信定 価:1,815円(本体1,650円+税)体 裁:四六判上製 単行本頁 数:288頁装 丁:須田杏菜装 画:紗久楽さわ体 裁:四六判上製 単行本ISBN:9784041099858発行:株式会社KADOKAWA★本書は書き下ろしです。★作品情報ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322006000161/



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