プレスリリース
「常に立ち返るべき郊外文化論の傑作」―速水健朗氏絶賛
株式会社KADOKAWAは、2023年3月10日(金)に角川新書の1冊として『サバービアの憂鬱 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程』(著:大場正明)を発売します。
本書は1993年11月に東京書籍より発売された単行本『サバービアの憂鬱 アメリカン・ファミリーの光と影』に加筆修正を施し、サブタイトルを改題の上、復刊するものです。
日本においても2000年の大規模小売店舗立地法(大店立地法)施行以来、そのビジネス面だけでなく、社会学の重要な概念として扱われ続けた「郊外」。それは、小説・マンガ・映画・アニメ・音楽などの各種創作コンテンツにおいても重要な題材としてあり続けました。この「サバービア」の出発点や背景について様々な角度から触れ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(ロバート・ゼメキス監督、1985年公開)を皮切りに郊外を描いた数多くの作品や作家を取り上げて、その内実を綴った1冊です。
[画像: https://prtimes.jp/i/7006/11985/resize/d7006-11985-334805cdcaea59c0b635-0.jpg ]
目次
序章
第1章 50年代の郊外の世界へ
第2章 新しい郊外の現実
第3章 娯楽を変えた50年代のモンスター
第4章 広告と商品から浮かび上がる郊外の幸福
第5章 アメリカン・ファミリーの出発点
第6章 郊外と都市のはざまで揺れる理想
第7章 変わりゆくアメリカの風景
第8章 アメリカン・ファミリーの亀裂
第9章 アメリカン・ドリームの向こう側
第10章 郊外住宅地の夜空に飛来するUFO
第11章 ボルティモアの郊外から吹き出すバッド・テイスト
第12章 郊外の子供たちのモノローグ
第13章 中流の生活を見つめるミニマリズムの作家たち
第14章 保守化するアメリカから浮かび上がる家族の肖像
第15章 崩壊する家庭とよみがえる50年代の亡霊
第16章 揺らぐ50年代のイメージ
第17章 戦争が終わり、世界の終わりが始まった
第18章 郊外のティーンエイジャーに襲いかかる悪夢
第19章 こわばった郊外居住者の妄想
第20章 エスケープ・フロム・サバーブズ
第21章 サバーブズからエッジ・シティへ
第22章 新しいフロンティアのリアリティ
第23章 ゲイの浸透と新しい家族の絆
第24章 現代の郊外では何が起こっているのか
第25章 90年代を予感させる歪んだ郊外のイメージ
第26章 コミュニティの理想と個人の希望のはざまで
あとがき 新書版あとがき 参考/引用文献・映画・音楽
著者略歴
大場正明(おおば・まさあき)
評論家。1957年、神奈川県生まれ。中央大学法学部卒。「ニューズウィーク日本版」(Web)のコラム「映画の境界線」や「週刊朝日」の映画星取表を担当中。編著書に『CineLesson15 アメリカ映画主義 もうひとつのU.S.A.』(フィルムアート社)、監修書に『90年代アメリカ映画100[1990-1999]』(芸術新聞社)がある。趣味は登山、温泉・霊場巡り、写真。
https://www.c-cross.net/articles/book/suburbia0310.html
書誌情報
書名:サバービアの憂鬱 「郊外」の誕生とその爆発的発展の過程
著者:大場正明
定価:1,980円(本体1,800円+税)
発売日:2022年3月10日(金)
判型:角川新書
ページ数:560ページ
ISBN:9784040824598
https://www.kadokawa.co.jp/product/322207001107/
https://www.amazon.co.jp/dp/4040824598
プレスリリース提供:PR TIMES