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プレスリリース
角川武蔵野ミュージアムにて、海がない埼玉県の6000年以上むかしの姿や荒俣宏氏が収集した博物画コレクションから海の不思議を辿る特集展示「魚(ぎょ)っとこ水族館-所沢はむかし海だった!?-」を開催
公益財団法人 角川文化振興財団(所在地:東京都千代田区、理事長:川上量生、以下 角川文化振興財団)は、 「ところざわサクラタウン」内、「角川武蔵野ミュージアム」4Fの荒俣ワンダー秘宝館にて、2022年8月6日(土)〜2023年1月15日(日)、博物学者の荒俣宏氏監修による「魚っとこ水族館-所沢はむかし海だった!?-」を開催いたします(「魚っとこ」は「ぎょっとこ」と読みます)。
角川武蔵野ミュージアムのアドバイザリーボードを務める作家、博物学者の荒俣宏氏は、幼い頃から魚が好きで、自分で飼育するだけではなく、博物図鑑を片手に海や川に調査に行き観察した生きものをスケッチしていました。その後も生きものへの興味は尽きず世界的な博物画のコレクターとなり、1980年代後半から1990年代に掛けて「世界大博物図鑑」(平凡社、刊)シリーズを刊行しました。
70歳を過ぎた今でも海に潜り、珍しい生きものを追い続ける荒俣氏。本特集展示では、生涯海や生きものに向き合ってきた荒俣氏が長年収集してきた貴重な博物画や標本コレクションとともに、博物画の楽しみ方や海の生きものの不思議を紹介します。
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★荒俣宏氏のコメント★
「魚っとこ水族館」で、サカナをおいしく見ませんか
日本人は魚の絵が大好きです。若冲(じゃくちゅう)も広重(ひろしげ)もおいしそうに描きました。
魚のいのちは鮮度と活きのよさにある、これは絵といえども変わりません。
澄みわたった日本の水に泳ぐ魚は、皿の上にのっても絵になっても
金魚のようにぴちぴちとおいしく見えなければいけなかったのです。
これに対し、西洋の魚の絵は、まず魚屋か釣りの場面、あるいは剥製標本しか思い浮かばなかったらしく、リアルですが、硬くてまずそうに描かれるのです。
でも、油絵を日本に紹介した高橋由一(たかはしゆいち)は、その違いに気づきました。
それで初めの油絵に「鮭の干もの」を描いてみせました。
この西洋流には日本人もびっくり、洋画のインパクトにうたれました。
さあ、和洋いっしょの魚絵を、おいしく食べくらべてみませんか。
魚っとこ水族館長 荒俣 宏
5つの展示でたどる海の不思議
本特集展示では、5つのテーマに沿って海の不思議と博物学を展示。荒俣宏氏は「アラマタ博士」として登場します。
0話.所沢は昔海だった!?
角川武蔵野ミュージアムがある埼玉県には海がありません。しかし縄文前期(約6000年前)には、所沢から数キロ先まで海岸線がきていた時期がありました。隣接する富士見市には水子貝塚という史跡があり、また現在のさいたま市内からもたくさんの貝塚が発見されています。そんな、海とともに生活していた時代の所沢を紹介します。
1話.少年、博士になる
若き日のアラマタ少年が海の生きものに出会い、『世界大博物図鑑』を手がけるに至った背景を、少年時代の日記やスケッチとともに紹介します。
2話.古生物、深海魚を探る
博物学とは地球の在庫を調査することです。荒波にもまれながら冒険に出た勇敢な博物学者たちは、たくさんの資料を持ち帰り調査しました。その調査の末に描かれた本コーナーで紹介する化石の博物画は、アート作品のように緻密です。また、リュウグウノツカイや魚の化石などの標本も展示します。
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3話.博士が集めた“博物画”
「博物」と聞くと難しそうな印象を受けますが、実はこの博物画はさまざまな情報が秘められているだけでなく、目ん玉と脳が喜ぶアートとして楽しむこともできるものです。博物学の黄金時代である18世紀から19世紀にかけては、今のように海外に行くことが容易ではありませんでした。危険を冒しても探索に出かけた当時の博物学者たち、彼らの手掛けた博物学には世界を知るロマンも記されています。本コーナーでは、アラマタ博士を魅了した博物画を中心に紹介します。
4話.博士もびっくり、怪魚たち
「生き物好きと、お化け好きが合致する世界が博物学だったんです」と語るアラマタ博士。確かに、博物画をじっくり見ると奇怪な生きものが描かれています。「ハクブツ」と「ヨウカイ」は全く違うように見えますが、実は近い存在なのかもしれません。海にはまだまだ私たちが知らない妖怪たちが潜んでいるかもしれない……そんなロマンをかき立てられる怪魚を紹介します。
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●その他、参加型イベントも実施
荒俣ワンダー秘宝館入り口では、参加型企画として「どれが一番おいしそうな魚?選手権」を実施。8月から10月までは、来場者が会場に掲示された魚の写真を見て、おいしそうな魚にシールを貼ります。魚の特徴や解説は秘密なので、見た目だけで判断していただきます。11月から1月は、集計結果を発表。それぞれの魚に解説パネルを付け、味や品種を詳しく説明します。
【開催概要】
展覧会タイトル:魚っとこ水族館-所沢はむかし海だった!?-
※「魚っとこ」は「ぎょっとこ」と読みます。
会場:角川武蔵野ミュージアム4階 荒俣ワンダー秘宝館
会期:2022年8月6日(土)〜2023年1月15日(日)
休館日:第1・3・5火曜日
開館時間:10:00〜18:00(金・土 10:00〜21:00) 最終入館:閉館の30分前
チケット価格(税込):KCMスタンダードチケット
オンライン購入 一般(大学生以上):1,200円/中高生:1,000円/小学生:800円/未就学児:無料
当日窓口購入 一般(大学生以上):1,400円/中高生:1,200円/小学生:1,000円/未就学児:無料
お問い合わせ先:角川武蔵野ミュージアム
〒359-0023 埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内
TEL:0570-017-396(受付時間:10:00-17:00)
公式ウェブサイトURL:https://kadcul.com/event/86
主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人角川文化振興財団)
*休館日、開館時間は変更となる場合があります。最新情報は公式ウェブサイトでご確認ください。
*「1DAY パスポート」チケットなどでも本展覧会をご覧いただけます。詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。
*展示替えなどにより、日程によっては一部施設に入場できない場合がございます。
*展示内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。
■荒俣宏プロフィール
作家、翻訳家、博物学・妖怪研究家、風水師。慶応大学法学部卒業後、日魯漁業(現マルハニチロ)に入社。コンピューター・プログラマーとして10年間のサラリーマン生活をおくる。その間、紀田順一郎氏らと、雑誌「幻想と怪奇」を発行。英米の幻想文学などを翻訳しつつ、評論も展開。独立後は翻訳、小説、博物学、神秘学などジャンルを越えた執筆活動を続ける。また愛書家として知られ、稀覯本の蒐集家としても有名である。代表作に350万部を超える大ベストセラー『帝都物語』(日本SF大賞受賞)、古今の博物学の集大成といえる大著『世界大博物図鑑』(サントリー学芸賞受賞)などがある。京都国際マンガミュージアム館長。世界遺産熊野本宮館名誉館長。
関連イベント「荒俣ワンダー秘宝館 海のワンダーライフ教室」開催中
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角川武蔵野ミュージアムでは、小学生向けに「海」に関するトークとワークショップを開催しています。
教科書には載っていない、海の生き物や自然の秘密を探るワークショップで、工作に使用する材料は海岸に流れ着いた人工物や貝殻などです。海辺に捨てられたものが、子どもたちの想像力で立派なアートに変身します。海岸で見かけるこれらのものがどこからやって来たのかを学びながら、海の環境を助ける活動にも参加することができます。
講師はダイバーとしても活躍している稲見幸彦氏。家に帰ってお母さんやお父さん、友達にも披露したくなるような、あっと驚く生命の秘密もたっぷり解説します。
1回毎に完結するワークショップとなっていますので、気になるテーマをご確認いただきお申し込みください。
開催日およびテーマ(ワンダー1、ワンダー2は終了しております):
8月1日(月) 「★ワンダー3 サンゴは海の空気清浄機(くうきせいじょうき)」
レクチャー:サンゴに卵を産む魚がいる!産卵で海が白くにごりだすのはなぜ?
工作【渚のキャンドルライト】:好きな色のキャンドルを作り、サザエ、流木や軽石を使った海のキャンドルスタンドを作ります。
8月4日(木) 「★ワンダー4 海の生きものの写真を撮って見よう』
レクチャー:海の生きものスライドショー 正面顔、子どもと大人、♂と♀のちがい……などなど。
工作【渚のフォトスタンド】:海からの贈りもの(貝がら、流木、シーグラス、軽石)で思い出のフォトスタンドを作ります。海の生きものを撮るコツやおもしろ写真もお楽しみに。もちろん、陸上でもつかえるワザをお教えしますよ。
8月23日(火) 「★ワンダー5 知ってるカイ?貝はフシギな生きものです。」
レクチャー:クリオネは泳ぐカイ?クラゲの中で泳ぐ魚、深海魚の子どもたち。
工作【渚のシェルアート】:宝石のようにキラキラ光るアワビやホタテの貝がらを使って夏の思いで描いてみよう。海からの贈りものが、お部屋や机の上に飾れる自然のインテリアに生まれ変わります。
8月24日(水) 「★ワンダー6 海藻でなく「海草」は、クジラと同じように、もとは陸にいた!」
レクチャー:海草は海の中で花を咲かせる。青い海が雄花(おばな)で真っ白に。
工作【渚のシーボーンフレンド】:みんなで妖怪アマビエの友だちを作ろう。海からの贈りものからいろいろな妖怪を作ってみよう。もちろん名前も考えてくださいね。
開催時間:各日12:00〜13:30/15:00〜16:30(2回実施)
参加対象者:小学生(1年生〜6年生)
各回定員:20名 (先着順)
開催場所:角川武蔵野ミュージアム 4階ワークショップルーム
参加費:小学生1000円
申込期間:各回申し込み受付中。各開催日の朝10時まで受け付けております。
申込方法:ウェブサイトのチケット購入ページ(https://tix.kadcul.com/)より、申し込みたい日付を選択。券種より『荒俣ワンダー秘宝館 海のワンダーライフ教室』を選択して、購入したい時間帯をお選びください。
イベント詳細ページ:https://kadcul.com/event/81
注意事項:※本ワークショップは小学生のみを対象としております。
※大人の方の付き添いは任意となります。付き添いの保護者は1名まで、未就学児も1名まで入室可能です。
※汚れてもよい格好でお越しください。
※荒俣ワンダー秘宝館への入場をご希望の場合は、KCMスタンダードチケットを別途ご購入ください
※8月1日(月)〜8月5日(金)は展示替えのため、荒俣ワンダー秘宝館へはご入場いただけません。
※予約後の変更およびキャンセルはお受けできませんので、予めご了承ください。
■「角川武蔵野ミュージアム」について
図書館、美術館、博物館が融合した文化複合施設。
館長の松岡正剛氏が世界を読み解く9つの文脈に沿って独自の配架をした「ブックストリート」、博物学者の荒俣宏氏が監修する「荒俣ワンダー秘宝館」、「本と遊び、本と交わる」をテーマにした「本棚劇場」、これら「エディットタウン」は当館のメインエリアです。本棚劇場では、360度を取り囲む高さ8mの巨大本棚にプロジェクションマッピングが映し出されます。
また、マンガや多数の出版社のライトノベルが並ぶ「マンガ・ラノベ図書館」や、企画展が開催される「グランドギャラリー」など、松岡館長が提唱する「想像力とアニマに遊ぶミュージアム」として、様々な「まぜまぜ」を提供します。
建築デザイン監修は隈研吾氏、アート部門ディレクターは神野真吾氏。
公式サイト:https://kadcul.com/
twitter:https://twitter.com/Kadokawa_Museum
Instagram:https://www.instagram.com/kadokawa_culture_museum
Facebook:https://www.facebook.com/kadokawaculturemuseum
一般の方からのお問い合わせ:0570-018-396(受付時間:10:00-17:00)
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■角川文化振興財団について
角川文化振興財団は「わが国の文化の振興に寄与する」という財団の設立目的実現のために、文芸の成果に対する授賞、文芸に関する出版、文芸の研究や著述の刊行への助成、映画芸術振興に関する助成、また文芸・映画資料の収集・保存・展示等、様々な事業を行っております。
公式サイト:http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/
プレスリリース提供:PR TIMES