プレスリリース
2022年4月21日(木)、午後3時よりリモートにて第42回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞(主催=株式会社KADOKAWA)の選考会が行われました。応募総数487作品の中から最終選考に残った4作品のうち、選考委員の審査により下記のように決定いたしました。
【 公式サイト】https://awards.kadobun.jp/yokomizo/
第42回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞
【大賞】(正賞 金田一耕助像 副賞 賞金500万円)
該当作なし
【優秀賞】(賞金30万円)
『狭間の世界』(はざまのせかい)
鵺野莉紗(ぬえの りさ) (静岡県浜松市出身)
【読者賞】(正賞、副賞ともになし)
※一般から選ばれたモニター審査員により最も多く支持された作品に与えられます。
『めいとりず』
荒川悠衛門(あらかわ ゆうえもん)(静岡県富士市出身)
選考委員 綾辻行人、有栖川有栖、黒川博行、辻村深月、道尾秀介 (敬称略、左より50音順)
[画像: https://prtimes.jp/i/7006/10428/resize/d7006-10428-690e034f1b8de228b0c6-0.jpg ]
選評は「小説 野性時代」7月号(6月25日配信)に掲載する予定です。また、受賞作は、株式会社KADOKAWAより2022年秋頃に刊行する予定です(刊行形態は未定です)。
横溝正史ミステリ&ホラー大賞について
株式会社KADOKAWAの新人文学賞として、ともに四半世紀以上の歴史を持つ「横溝正史ミステリ大賞(第38回まで)」と「日本ホラー小説大賞(第25回まで)」。この2つを統合し、ミステリとホラーの2大ジャンルを対象とした新たな新人文学賞として2018年2月に創設しました。(※横溝正史ミステリ大賞の回数を通算し、第39回からといたしました。)
50余年にわたり推理・探偵小説を精力的に執筆し続け、また怪奇・ホラー小説にも親和性が高い横溝正史氏の名を冠し、エンタテインメント性にあふれた、新たなミステリ小説またはホラー小説を募集します。
●対象: 広義のミステリ小説、又は、広義のホラー小説。年齢・プロアマは不問。ただし未発表の作品に限る。
●規定: データ原稿は、40字×40行で50枚以上175枚以内。
手書き原稿は、400字詰め原稿用紙200枚以上700枚以内。
第42回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞梗概
【優秀賞】『狭間の世界』鵺野莉紗(ぬえの りさ)
32年間、正体不明の灰色の雲に覆われている北海道不思子町。小学六年生の遠野葵は、同級生の落合紫子と秘密の友人関係だった。あるとき、紫子の病死した母の記事が雑誌に暴露され、紫子宅の飼い犬が虐殺される。これを葵による裏切りだと誤解した紫子は転校してしまう。同時期、町では相次いで住民が失踪する事件が起き、学校には新しい担任教師・狭間百合がやってくる。
葵は狭間が全ての犯人ではないかと疑念を抱く。調べるうちに、狭間が小学校でのテロ事件を計画していると知ると、葵はその本性をクラスメイトの前で暴露する。しかし、狭間は動揺する生徒達を前にして、自分は「落合紫子」だと告げて……。
<著者略歴>鵺野莉紗(ぬえの りさ)
静岡県浜松市出身、埼玉県志木市在住。現在、ポーランド滞在中。1991年10月11日生まれ。30歳。女性。早稲田大学大学院卒。現在フリーランス。
【読者賞】『めいとりず』荒川 悠衛門(あらかわ ゆうえもん)
シュウトは兄のカケルとの電話のあとで、百足の化け物に襲われる。辛くも逃れた彼は、兄が行方不明になっていることを知る。行方を探して幼馴染のサヤカと共に調査を開始したシュウトは、その過程で奇妙な探偵社に勤めるメイとリズに出会う。
メイは多発している異形の事件から『カオス』と呼ばれる大災害を予見、対策のために怪人『イカ』に協力を請う。一方で、シュウトのところには再び百足の化け物が迫っていた……! 異形たちの正体は何なのか、大災害はいつ到来してしまうのか。百足の気配を感じつつ、消えた兄の調査を続けるシュウトたちは、兄と交際していた謎の女性・ミヨのもとにたどり着くのだが……。
<著者略歴>荒川 悠衛門(あらかわ ゆうえもん)
静岡県富士市出身、静岡県富士市在住。1987年2月18日生まれ。35歳。男性。現在書店員。
プレスリリース提供:PR TIMES