プレスリリース
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株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘、以下リクルート)が発行する旅行情報誌『じゃらん』は、新型コロナウイルス感染症流行期(以下、コロナ禍)以降、国内旅行における旅の目的や新しい価値基準によって進化したサービスやプランについてまとめましたのでお知らせします。なお、本内容は旅行情報サイト「じゃらんニュース」でも紹介しております。
https://www.jalan.net/news/article/603851/
■コロナ禍以降の国内旅行に関する消費者意識の変化について
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、日常を取り巻く環境は大きく変化しました。『じゃらんリサーチセンター』の「新型コロナウイルス感染症の旅行市場への影響」調査では、国内旅行を検討する際の重要項目として「人の多いところは避けたい」が、2020年5月の同設問の調査開始以来、常に1位となっています(図1参照)。2021年9月の調査では、2位が「感染症対策を十分にしているところを選びたい」となっており、前回調査から5ポイント増加しています。この結果からも、旅やおでかけ先でもプライベート空間を確保しながら、安心して過ごせる場所を求める傾向にあることがわかります。
また、コロナ禍前後の旅先での過ごし方について「国内旅行に関する意向調査」を実施したところ、コロナ禍前(2020年1月以前)では最も人気が高い「街歩きを楽しむ」が、コロナ禍以降(2020年2月以降)約30ポイント減少とほぼ半減する結果となり、こちらでも「人の多いところは避けたい」という消費者意識が表れています(図2参照)。一方で増加した項目は、「プライベートな空間で過ごす」が16.8ポイント増加し、コロナ禍前の約3倍となりました。その他「ホテルや宿でのんびり過ごす」が14.6ポイント増加、「できるだけ貸切スポットを選ぶ」が6.7ポイント増加となりました。
こういった市場の変化、消費者意識の変化を受け、旅やおでかけに関連するサービスにおいて大きな進化が生まれました。まずコロナ禍になった直後より、自宅で旅やおでかけ気分を味わうことができるお取り寄せやオンライン体験など、オンラインサービスが展開されました。その後コロナ禍長期化の兆候が見え始めると、先述の国内旅行に対するニーズや新たな旅の目的、選択基準の変化に合わせたサービスやプランが誕生し、この2年で旅にまつわる大きな進化が起きています。
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■調査データ
[図1]今後の国内宿泊旅行で希望することTOP5
Q.今後、国内宿泊旅行を検討するにあたり、あてはまるお考えをお選びください。
(複数回答:単位%)
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「第9回 新型コロナウイルス感染症の旅行市場への影響」調査
リクルート『じゃらんリサーチセンター』調べ
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2021/1028_9649.html
【調査概要】インターネット調査/ 調査時期:2021年9月27日(月)〜2021年9月28日(火)/
調査対象:全国に在住する20歳〜70代男女/有効回答数:1,652人
第6~8回目の調査概要、および第9回の詳細データは下記を参照ください。
リクルート『じゃらんリサーチセンター』https://jrc.jalan.net/surveys/corona_investigation/
[図2]新型コロナウイルス感染症の流行前後における、旅先での過ごし方の変化について
Q. 旅先での過ごし方について興味があること(あったこと)を教えてください。
(3つまでの複数回答:単位%)
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「国内旅行に関する意向調査」旅行情報誌『じゃらん』編集部調べ
【調査概要】インターネット調査/ 調査時期:2021年10月27日(水)〜2021年10月29日(金)/
調査対象:全国に在住する20歳〜50代男女/有効回答数:1,624人
■コロナ禍において進化した「旅やおでかけの楽しみ方」事例
コロナ禍を受け、これまでのように現地で楽しむことが難しい状況が続いたことにより「旅やおでかけの楽しみ方」に様々な進化がありました。コロナ禍になった直後より展開されたオンラインサービスはコロナ禍2年目においても引き続き進化を遂げています。その他、コロナ禍長期化の兆候が見え始めると、「プライベート空間を確保して安心して過ごせる場所」というニーズに応えた新しいサービスやプランが続々と登場しました。約2年に及ぶコロナ禍の中で生まれた、新たな価値基準によって進化した事例をご紹介します。
事例1:自宅で旅気分を楽しむオンラインサービス
コロナ禍において自宅で旅気分を楽しめるお取り寄せやオンライン体験などは、最も早い段階で進化したもののひとつです。お取り寄せに関しては、ご当地名物やおみやげ、ご当地体験、道の駅の食材などのオンライン販売が広がりました。さらに、オンラインで現地とつなぐオンライン体験も様々なスポットが取り組んだ新サービスのひとつです。例えば、農園と中継をつなぎ配達された採れたていちごを食べることができる「オンラインいちご狩り」や「オンランおみくじ・絵馬」など、多数のサービスが展開されています。
<自宅で駅弁>
武士(たけし)のおうち駅弁【静岡県】
伊豆修善寺駅の名物駅弁を自宅で楽しむキット。伊豆近海の新鮮な鯵と伊豆産のお米などご当地食材とお弁当箱がセットに。販売開始より常に売り切れの人気商品。
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<オンライン動物園>
大牟田市動物園【福岡県】
「どうぶつえん ひとりじめ」プランは、Zoomを用いてあなただけの完全オリジナルツアーを実施。事前に好きな動物を伝えると、その内容に沿ったツ アーが作成されます。
※動物の体調等による変更あり
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事例2:ホテル客室「第2のリビング」化
ホテルは食住を満たす旅の宿泊先としてだけでなく、プライベートな空間を確保しながら趣味などの時間を過ごす「第2のリビング」として進化を遂げました。例えば“推し活”もその一つ。これまでカラオケ店などで実施していた推しのお祝い行事が実施しづらくなったこと、コンサートやイベントのオンライン配信が増えたことから、音響が整い食事もおいしいホテルを、気兼ねなく趣味に没頭できる場所として利用する方が増えています。また、従来のルームサービスとは異なるインルームダイニングやインルームアフタヌーンティーなども、続々とプラン化され、近場で旅気分を味わいながら非日常空間でリフレッシュできると人気を博しています。
<推し活応援プラン>
ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋【愛知県】
推しグラス作成キットや飾りつけなどがセットになったヲタ活応援プラン。スマホとテレビを接続し思う存分推しコンテンツを楽しむことができる。
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ホテルオリエンタルエクスプレス福岡中洲川端【福岡県】
特製「推し色ケーキ」と「推し色ドリンク」が付いた推し活応援プラン。テレビはVOD視聴が可能。装飾用テープの貸出もあるので飾り付けもばっちり。
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<インルームダイニング・インルームアフタヌーンティー>
東京ステーションホテル【東京都】
和牛ステーキを中心に、ホテル自慢の料理を客室で味わえる期間限定&室数限定の宿泊プランを展開。日常からの開放感あふれるホテルステイが堪能できる。
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ストリングスホテル 名古屋【愛知県】
“雪の女王”をテーマにしたアフタヌーンティーを、まるで氷の世界で魔法をかけられたような非日常空間を感じられる部屋で楽しめるプラン。日帰りと宿泊、両方で楽しめる。
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<趣味特化型ルームの設置>
GOLD STAY 名古屋 栄【愛知県】
本格的にeスポーツが楽しめる特化型ルームを設置。超ハイスペックなゲーミング専用機器を2台備え、仲間と一緒に対戦も楽しめる。
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事例3:ホテルのエンタメ化
ホテル自体が楽しめる場所になり、旅の中継点に留まらず目的地となる動きが、コロナ禍を受け進んでいます。客室やレストランだけではなく、駐車場や庭など今まであまり注目されていなかったホテルが持つ資産を、最大限活用した新たなアクティビティ提供の例や、地域の観光資源と掛け合わせたホテル展開など、今までにないハイブリッドなホテルの楽しみ方が誕生しています。
<ホテル内アウトドア>
白馬東急ホテル【長野県】
庭に設置したモバイルキャビンTENARでアウトドアを満喫できるプランが登場。ホテルとTENARの利点を活かした、グランピングを超える体験ができる。
※12月10日まで冬季営業前メンテナンス休館
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昼神温泉 ひるがみの森【長野県】
星が最も輝いて見える場所1位の長野県阿智村で満天の星空を楽しめる「車中泊」プランを開始。他にもグランピングやテントサウナなど、施設内に留まらない新しいスタイルを展開。
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<ホテル×道の駅>
フェアフィールド・バイ・マリオット×道の駅プロジェクト
積水ハウスとマリオットが、道の駅をハブに地域の魅力を渡り歩く新しい旅のカタチを提案。2020年10月より順次エリア展開しています。道の駅は、地域ならではの特産物やグルメをはじめ、温泉などの付帯施設も充実し、今では旅の目的地として人気のスポット。ホテルと掛け合わせることで、地域を巡り、発見する新しい旅に活用できる拠点として注目されています。
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事例4:貸切スケールの巨大化
プライベート空間を確保するための貸切に「密を避けること」のニーズが新たに加わり、プランの内容や選択肢が広がりました。貸切スポットの多様化とともに、貸切できる場所や空間が巨大化しています。
<サウナ>
森のサウナ Replus【京都府】
今年7月にオープンしたプライベートサウナ。1日1組(5名まで)のみで8時間利用可能。フィンランドのNARVI(VELVET)の薪ストーブを日本初導入。
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<お城>
平戸城キャッスルステイ 懐柔櫓【長崎県】
日本初の常設「城泊」施設として今年4月に誕生。本物の城に泊まるという圧倒的な非日常感を味わいながら、城主になれる特別感を楽しむことができる。
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<ミュージアム>
箱根仙石原プリンスホテル【神奈川県】
宿泊者限定で美術館を貸切にするプランを販売。貸切時間は16〜17時の1時間。作品鑑賞はもちろん、プロポーズなどサプライズ演出にも。
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<ホテル全館>
THE JUNEI HOTEL 京都 御所西【京都府】
京都にあるスモールラグジュアリーホテルが全館貸切プランを展開。完全プライベート空間の中で、まるで別邸のような至福のひとときを過ごすことができる。
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■『じゃらん』統括編集長 大橋 菜央コメント
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コロナ禍を経て、これまで当たり前であった旅やおでかけにも様々な進化が起きています。旅においても「安心して過ごせる場所」を求めて、非日常感と特別なおこもり感が楽しめるホテルを「第2のリビング」として活用する新たな楽しみ方がそのひとつです。また、ホテルなど施設側も自らの資産を最大限活用した「ホテルのエンタメ化」を展開しています。今後、コロナ禍が落ち着き自由に旅行やおでかけが楽しめるようになれば、街歩きを楽しむなど従来の楽しみ方に戻るものもあると思いますが、この先も新たな価値基準に合わせて引き続き進化をしていくのではないかと注目しています。『じゃらん』では、今後も国内旅行における新たな兆しを捉え発信してまいります。
※紹介している内容は2021年11月11日時点の情報です
※おでかけの際には、自治体のホームページなどで最新の情報をご確認ください。また、新型コロナウイルス感染症の拡大の防止に十分ご配力いただくようお願いいたします。
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