プレスリリース
〜カーボンニュートラル社会の実現へ向けて、電池材料向けニッケルの供給網構築を推進〜
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:高原 一郎)は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バプティスト鉱床から生産が見込まれるニッケルを用いた電池サプライチェーン構築に関する覚書をプライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社(以下、「PPES社」)およびFPX Nickel Corp.(以下、「FPX社」)と締結しました。
JOGMECは、2023年9月21日付けでPPES社およびFPX社と、電池サプライチェーン構築に関する覚書を締結しました。今後、3者間での技術情報と専門性の共有を通じて、FPX社が保有するカナダ・ブリティッシュコロンビア州バプティスト鉱床から生産が見込まれるニッケルを電池材料に活用する検討を開始します。JOGMECはこれまでのFPX社との別の共同探鉱プロジェクト(注)で得た本鉱床に特徴的なアワルワ鉱に関する知見や地質鉱床や選鉱・精錬に関する専門知識を共有し、検討に協力してまいります。
バプティスト鉱床は、世界でも二酸化炭素排出量を抑えたニッケル生産が可能とされる鉱床です。本検討を通じて、FPX社やJOGMECの地質および鉱山開発の知見に加え、PPES社の電池技術や知見を活かして、アワルワ鉱から電池材料を生産する最適な精錬・加工工程を構築することで、電池サプライチェーンへの、より二酸化炭素排出量が少なく、低コストな電池材料供給が期待されます。
今後、JOGMECは本覚書に基づく両社との連携を通じて、カーボンニュートラル社会の実現へ向けた電池材料向けニッケルの供給網の構築に取り組み、鉱物資源の多角化および安定供給に一層努めてまいります。
(注)カナダでのニッケル共同探鉱契約を締結〜カーボンニュートラル社会の実現へ向けて、電池材料向けニッケルの供給を目指す〜(2023年4月5日)
(URL)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00107.html
■プロジェクトの概要
バプティスト鉱床のあるデカール地域は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州中央部に所在し、バンクーバーの北方約1,000kmに位置する。鉱区面積は245km2である。バプティスト鉱床は、大規模低品位のニッケル鉱床であり、2023年9月のPre Feasibility Studyにおいて、年産ニッケル量5.9万トンで29年間の生産が可能との結果が得られている。FPX社は、アワルワ鉱精鉱からの電池材料向け化学品の製造可能性をパイロットプラントで試験し、可能であるとの結果を得ている。
■MOU相手方概要
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
本社:東京都中央区
代表取締役社長:好田 博昭
概要:トヨタ自動車株式会社とパナソニック株式会社による車載用角形電池の合弁会社。2020年4月操業開始(出資比率トヨタ51%、パナソニック49%)。
主な事業内容:車載用角形リチウムイオン電池の開発・製造・販売、その他
FPX Nickel Corp.
所在地:カナダ・バンクーバー
代表者:Martin Turenne (President & CEO)
概要:トロント証券取引所に上場する探鉱ジュニア企業で、旗艦であるデカールプロジェクトバプティスト鉱床を対象にアワルワ鉱を対象とした鉱山開発に向けて調査を進めている。デカールプロジェクトやクロウ鉱区の他にもカナダ西部に複数のニッケル探鉱案件を所有している。
■バプティストプロジェクト位置図
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12624/747/12624-747-36d7ad9a17181f10bfa926e4fc91ae73-900x636.png ]
リリース本文はこちら↓
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00134.html?mid=pr230922
プレスリリース提供:PR TIMES