プレスリリース
〜重要鉱物のサプライチェーンの持続可能性向上を目指す〜
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:高原 一郎)は、2023年7月6日、欧州委員会 域内市場・産業・企業・中小企業総局(以下、DG Grow)との間で、重要原材料サプライチェーンに関する協力取決め(以下、協力取決め)を締結しました。本協力取決めに基づき、今後、原材料サプライチェーンに関するプロジェクトやリスクマネジメント、研究・技術革新、リサイクル等に関する情報交換等を通じて、特に重要鉱物のサプライチェーンの持続可能性向上を目指します。
世界的なグリーントランスフォーメーション(GX)に伴う、経済・エネルギー安全保障環境の変化により、国際的な資源獲得競争が激化しています。特に、再生可能エネルギーの推進に必要なバッテリーや電子部品の原材料である重要鉱物は、これまでにない高い注目を集めています。
このような環境変化を踏まえ、JOGMECは、2023年6月に行われた第38回 総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会にて、今後の資源・エネルギーの安定供給確保に向けた資源外交への取組みとして、国際組織や国内の関係機関と連携した詳細な情報交換及び分析を行い、資源国との多面的な関係構築を行うことを掲げ、欧州委員会をはじめ国際機関との連携強化を模索してまいりました。
今般、国際機関との連携強化の一環として、欧州委員会の専門部局であるDG Growとの間で、原材料、特に重要鉱物のサプライチェーンの持続可能性向上を目的とした情報交換を行う協力取決めを締結しました。具体的には、探査、抽出、精製、加工、リサイクルといったサプライチェーン全体、さらには代替材料や資源効率化をも視野に入れた情報交換を行い、サプライチェーンのリスク管理や資源循環、プロジェクト支援に関する意見交換を行います。
なお、欧州委員会は、脱炭素への取り組みやESGに関する議論で世界をリードする立場にあります。また、JOGMECは前身となる法人の設立から60年に亘る鉱物資源に関する技術的知見を蓄積しています。このため、本協力取り決めに基づく情報交換を通じて、その知見・経験を双方の取組みに反映できるほか、高いESG基準を前提にした国際的な共同プロジェクトの組成等を促進し、我が国のサプライチェーン強靭化につながると期待されます。
JOGMECは、今後とも我が国へのエネルギー及び金属鉱物資源の安定供給に向けて、資源国や国際機関との多面的な関係強化を図ってまいります。
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