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「ものづくり×製造派遣」で、年商を10年で10倍にした三陽工業が、後継者不在の鉄道車両部品等の製造会社をM&A(法人・審査制M&Aマッチングサイト「M&Aサクシード」経由)

(PR TIMES) 2022年09月04日(日)23時40分配信 PR TIMES

景況感悪化、後継者未定の製造業が54%のなか、町工場の技術を承継する革新的なモデル

Visionalグループの株式会社M&Aサクシード(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:金 蓮実)が運営する法人・審査制M&Aマッチングサイト「M&Aサクシード」(https://ma-succeed.jp/)を通じて、三陽工業株式会社(所在地:兵庫県、略称:三陽工業)が、鉄道車両部品等の製造を手掛ける株式会社太田工業所(所在地:愛知県、略称:太田工業所)の全株式を取得したことをお知らせします。太田工業所は三陽工業グループに入ったことで、すでにシナジー効果が出ています。本事例は、製造業の54%が後継者未定(2021年)(注1)という状況のなか、全国の町工場の技術を承継する革新的なモデルといえます。このたび、二社の対談を公開しました。詳細に関してはこちらをご参照ください。
https://ma-succeed.jp/content/agreement/post-11799

[画像1: https://prtimes.jp/i/34075/406/resize/d34075-406-8ad3e08820c359c6b286-0.jpg ]

譲渡企業(譲り渡し企業):株式会社太田工業所(所在地:愛知県豊明市)
・事業概要:鉄道車両や建設機械のパイプ部品等製造、金属加工
・従業員数:17人 ・創業:1953年 ・売上高:2億2,000万円 ・譲渡理由:後継者不在
↓株式譲渡
譲り受け企業:三陽工業株式会社(所在地:兵庫県明石市、代表取締役社長:井上 直之 様)
・事業概要:自動車・二輪車部品製造、一般人材派遣
・従業員数:約1,400人 ・創業:1968年 ・売上高:66億6,000万円 ・譲り受け理由:事業拡大

■1年以内の退職が大半の製造派遣業界を改革。製造派遣全従業員を正社員採用し、定着率が高い三陽工業

[画像2: https://prtimes.jp/i/34075/406/resize/d34075-406-8acf91f9e58490b0aaf5-6.jpg ]

コロナ禍の影響による解雇の増加や、原材料高騰による景況感の悪化、また、54%以上(注1)の企業で後継者が決まっていないなど、製造業はさまざまな課題を抱えています。このようななか、「ニッポンのものづくりにわたしたちの力を」を理念に掲げる三陽工業は、製造派遣事業と製造業を中核事業とし、10年で年商を10倍に成長させています(製造派遣の営業所27カ所、ものづくり工場10カ所)。三陽工業は、製造派遣に携わる約1,400人の全従業員を正社員採用し、昇給、賞与、福利厚生など、働く人が豊かになることを最優先に環境を整えてきました。その結果、製造派遣業界では多くの従業員が1年以内で退職するなか、三陽工業では年間定着率が約9割と高くなっています。人材の定着が派遣先企業に利益をもたらし、製造現場の活性化にもつながっています。

■人手不足、技能伝承ができない問題を抱える町工場をM&Aで譲り受け、若手社員を送る新モデルを構築

[画像3: https://prtimes.jp/i/34075/406/resize/d34075-406-63d1fcdd4e31c8d65014-4.jpg ]

また、中小製造業の現場が人手不足や技能伝承ができないという課題に直面するなか、三陽工業は、後継者難で悩む全国の町工場などを積極的にM&Aで譲り受け、製造派遣の経験がある若手社員を譲り受けた企業に異動させ、技能承継問題を克服する新しいモデルを構築。レーザー加工会社(兵庫県)や塗装会社(長野県)など、4年間で5件のM&A実績があります。そして、このたび、株式会社太田工業所の全株式を譲り受けました。

■鉄道車両パイプの曲げ加工の技術力が高く、大手車両メーカーなどに製品を提供

[画像4: https://prtimes.jp/i/34075/406/resize/d34075-406-05f4a79dd86ab1260679-1.jpg ]

太田工業所は、鉄道車両や建設機械のパイプ部品等製造、金属加工を手掛けています。なかでも、鉄道車両の手すりなどに使用されるパイプ部品を中心としており、鉄道車両パイプの曲げ(ベンディング)加工の経験や技術力が高く評価されています。創業時の1953年から、日本車輛製造株式会社が製作する名古屋鉄道と名古屋市営地下鉄のほぼ全車両にパイプ部品を提供するなど、大手車両メーカーからの採用実績も豊富です。太田工業所は、プランニング、設計、材料手配、切断、曲げ、機械加工、溶接、ビートカット(溶接の盛り上がり部分の切削)、バフ仕上げ(ステンレス表面の凹凸の研磨)など、全製造工程を自社で行っています。

■三陽工業グループに入った太田工業所の今後の展望:顧客の拡大と技能承継により、成長を加速
太田工業所は三陽工業グループに入ったことで、お互いに顧客を紹介しあい、これまでは外注していた工程をグループ内で手掛けるなど、すでにシナジー効果を発揮しています。鉄・ステンレスのパイプ材の切断・曲げ・磨き・溶接の一貫加工を行う太田工業所は、三陽工業の研磨部門と共に磨き工程を強化していきます。そして、一貫加工という強みをさらに追求することで、鉄道車両用部品だけでなく、介護用品、衛生用品等、他分野への進出が期待できます。さらに、今後は三陽工業の製造派遣の経験がある社員を太田工業所に異動させることにより、技能承継、人材不足という製造現場における課題を解決していきます。太田工業所の強みと、三陽工業の「ものづくり×製造派遣」の相乗効果により、グループ全体で成長を加速させていきます。

■三陽工業株式会社 代表取締役社長 井上 直之 様 コメント

[画像5: https://prtimes.jp/i/34075/406/resize/d34075-406-ecedd314aed2da46585e-2.jpg ]

この先、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」が待ち受けています。人材不足がより深刻になる。日本の製造業を活性化するためには、働く一人一人の幸せを追求することしかありません。そのためにM&Aはもっと求められるはずです。また、戦争やコロナ禍、追い風があったり向かい風があったり――。日本経済は今、乱気流の中にあります。そんな世の中で勝ち残るには、やったことがないことをやってみることです。「日本の製造現場を元気にする」を掲げて以降、私たちはその新たなビジョンに一つ一つの行動や思考をひもづけています。「製造業×派遣」という掛け算によって、乱気流の日本を乗り切る。私たちと想いやビジョンを共有できる仲間をこれからも探していきます。

■株式会社太田工業所 取締役(前代表取締役)竹中 克明 様 コメント

[画像6: https://prtimes.jp/i/34075/406/resize/d34075-406-c67ee670da970ad40d51-3.jpg ]

弊社は、電車の手すりなど丸いパイプを使った製品をはじめ、ステンレスや鉄の曲げ加工を中心に行っています。大手の車両メーカー様と安定した取引を続けてきました。パイプに特化していることや参入障壁の高い業界であるため、ライバルが少ないです。独自のノウハウや職人の技術力で差別化してきました。もともと4代目へと親族内承継を考えていたのですが、後継者候補が体調を崩し、すぐの復帰が難しくなり、さらに他の問題も発生し、事業をどう続けていくかを悩んでいました。もし廃業したらお客様に大変な迷惑をかけてしまう。うちにしかできない独自の製造ノウハウがたくさんあるからです。そして一緒に頑張ってくれている社員の雇用を守らなければならない。そのふたつを考えると、どんなことがあっても廃業するわけにはいかない。悩み抜いて出した答えがM&Aでした。そして、井上社長に会い、「まさに私の悩みを解決してくれる会社だ!」と膝を打つ想いでした。

■参考:コロナ禍の影響による製造業の解雇 累計3.2万人、原材料高騰などで景況感悪化、後継者未定の製造業は54%
コロナ禍の影響による製造業の解雇・雇い止め(見込みを含む)の累計人数は3.2万人を超え(注2)、全業界のなかでも最も多く、深刻な問題です。また、2022年6月の全国企業短期経済観測調査で、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、原材料コストの高騰や中国のロックダウンによる供給制約の影響で、前回の3月調査から5ポイント悪化して9ポイントとなり、2四半期連続で悪化。中小企業製造業のDIはマイナス4ポイントです(注3)。さらに、2021年の「後継者未定」の製造業は54%で(注1)、ある調査では、60歳以上の経営者のうち約6割が将来廃業を予定しており、このうち「後継者難」を理由とする廃業は全体の約3割で(注4)、後継者未定問題は深刻化しています。そして、後継者不在の中小企業では、コロナ禍や原材料コストの高騰による業績悪化などが追い打ちとなり、今後廃業が増加すると予想されます。

詳細(二社の対談)に関してはこちらをご参照ください。
https://ma-succeed.jp/content/agreement/post-11799

(注1)「全国企業「後継者不在率」動向調査(2021年)」(株式会社帝国データバンク)
(注2)「新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について(7月8日現在集計分)」(厚生労働省)
(注3)「短観(概要)―2022年6月― 第193回  全国企業短期経済観測調査」(日本銀行)
(注4)「中小企業の事業承継に関するインターネット調査(2019年調査)」(日本政策金融公庫総合研究所)

■法人・審査制M&Aマッチングサイト「M&Aサクシード」について

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「M&Aサクシード」は、譲渡企業と譲り受け企業をオンライン上でつなぐ法人・審査制M&Aマッチングサイトです。譲渡企業は「M&Aサクシード」に会社や事業の概要を匿名で登録でき、譲り受け企業はその情報を検索して閲覧できます。譲り受け企業は興味を持った譲渡企業へ直接アプローチできるため、譲渡企業にとっては、潜在的な資本提携先の存在や、自社の市場価値を把握するきっかけになります。これにより、譲渡企業は経営の選択肢の一つとしてM&Aを早期から検討でき、経営者の選択肢が広がります。2017年11月にサービスを開始し、全国の譲渡案件が累計12,200件以上(掲載中4,600件以上)登録され、利用中の譲り受け企業は8,000社以上です(2022年5月時点)。URL:https://ma-succeed.jp/

■株式会社M&Aサクシードについて
「人生を託せる、出会いのために。」をミッションとし、法人・審査制M&Aマッチングサイト「M&Aサクシード」を運営。同サービスは、2017年11月に株式会社ビズリーチの新規事業としてサービスを開始。2020年2月、グループ経営体制移行にともない新設したビジョナル・インキュベーション株式会社が2021年10月まで運営。組織再編にともない、2021年11月より、株式会社M&Aサクシードとして、ミッションの実現を目指す。URL:https://www.visional.inc/ja/ma-succeed.html

■Visionalについて
「新しい可能性を、次々と。」をグループミッションとし、HR Tech領域を中心に、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開。「ビズリーチ」をはじめとした採用プラットフォームや、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズを中心に、企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステムの構築を目指す。また、M&A、物流Tech、サイバーセキュリティ、Sales Techの領域においても、新規事業を次々に立ち上げている。URL:https://visional.inc



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