プレスリリース
〜国際基準に基づいた算定ルールである承認を受け、製品情報の信頼性向上を推進〜
株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山崎 敦義、以下 TBM)は、一般社団法人サステナブル経営推進機構(本部:東京都千代田区、代表理事:壁谷 武久、以下SuMPO)の「SuMPO/Internal-PCR承認制度」でLIMEX製品に関するカーボンフットプリント算定ルールについて承認を得たことをお知らせします。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16815/338/16815-338-735bb870553a917037abccb1d5dfc86a-1800x940.png ]
■ 「SuMPO/Internal-PCR承認制度」とは
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16815/338/16815-338-a835cde053846d4aa0cb4e28b268cf9e-2241x2700.png ]
Internal-PCRとは、PCR(Product Category Rules:特定の製品カテゴリーに関するカーボンフットプリント*等の算定やコミュニケーションに関するルール)のうち企業内で用いられることを想定して作成されたものを指します。「SuMPO/Internal-PCR承認制度」の目的は、信頼性と妥当性の高いInternal-PCRを構築・運用することにより、カーボンニュートラルへ向かうための自社製品の環境情報の可視化と環境情報であるカーボンフットプリントを用いた社内外コミュニケーションの促進に活用いただくことです。
昨今、カーボンニュートラル実現への取り組みが加速する中で、Scope 1、Scope 2、Scope 3に代表される組織全体の排出量を算定・開示・削減する動きに加えて、製品の取引においても製品単位のカーボンフットプリント情報の共有が重要になっています。一方で、カーボンフットプリントのデータ収集や算定を巡るルールが未整備であることも多く、算定作業の効率や算定結果の信頼性、その内容のコミュニケーション方法の明瞭さに企業間、そして企業内でも差があることも指摘されています。こうした問題を解決するために、信頼性と妥当性を担保された、カーボンフットプリントの算定などに関するルールの策定が求められています
この制度を運営するSuMPOは20年以上LCAを実践しており、その担保が可能です。具体的には、カーボンフットプリントの算定の基盤となるライフサイクルアセスメント(LCA)の国際基準である、ISO 14040及びISO 14044に則った算定ルールであることを、SuMPOが承認することとなります。
*カーボンフットプリント:製品・サービスのライフサイクルで排出された温室効果ガスの量をCO2量に換算したもの。
・SuMPO/Internal-PCR承認制度の概要
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16815/338/16815-338-f6da20e1ce003efc8590bcb19e2f3dc1-3900x1591.png ]
(関連サイト) 「Internal-PCR承認制度」公式ページ:https://sumpo.or.jp/scheme/i-pcr/about.html
■ 今回の取り組みの概要
この度は、「SuMPO/Internal-PCR承認制度」においてTBMの主力製品であるLIMEX(ライメックス)製品に関する算定ルールについて、承認を得ました。独自の技術によって開発した環境配慮型素材であるLIMEXについては、SuMPOをはじめとする外部の専門家の知見を得ながらカーボンフットプリント算定に取り組んできましたが、Internal-PCRを策定し承認を得たことで、算定の信頼性と妥当性の更なる向上が期待されます。
今後、「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」や「SuMPO環境ラベルプログラム」への応用も見据えてInternal-PCRの運用を進めていきます。
■ TBMのカーボンフットプリント算定・LCAに関する取り組み
TBMでは、自社で生じる環境影響だけでなくサプライチェーンの上流・下流で生じる環境影響も総合的に理解・低減していくため、製品・サービスのライフサイクル全体またはその特定段階における環境影響を科学的かつ定量的に評価する手法であるライフサイクルアセスメント(LCA)を積極的に活用しています。
2016年に東京大学 生産技術研究所 沖研究室と共同でLCAを実施して以来、2018年から2019年にかけては一般社団法人産業環境管理協会(JEMAI)と共にLIMEX SheetやLIMEX Pelletを用いた成形品のLCAを実施、2020年からはJEMAIの産業支援部門業務を引き継いだSuMPOの協力の下でLCAに取り組んでいます。開発・製造段階では、このLCAの手法を用いて製品のライフサイクルの各段階での環境負荷を定量化し、製品ごとに環境負荷の特性や改善余地の把握、改善効果の確認などを行っています。また、LCAでの算定結果を、LIMEXの技術背景から環境性能までを網羅したレポート「LIMEX Innovation Report」に掲載するなど、環境負荷に関する情報公開も実施しています。
(関連サイト)TBM のサステナビリティページ:https://tb-m.com/sustainability/
LIMEX Innovation Report:https://saas.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjozMDI0MTZ9&detailFlg=1&pNo=1
■ 株式会社TBM
代表者 :山崎 敦義
所在地 :東京都千代田区有楽町1-2-2 15F
設立 :2011年8月
資本金 :1億円(資本準備金含み、120億3546万円 / 2023年12月末時点)
事業内容:環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
URL :https://tb-m.com/
2013年 経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択
2014年 国内特許を取得し、現在、日中米欧を含む40カ国以上で登録。その他100件以上の特許出願を実施
2015年 宮城県白石市に第一プラントを建設
2015年 経済産業省の「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金」に採択
2016年 米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
2018年 COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加
2019年 軽井沢で開催された「G20イノベーション展」に出展
2020年 使用済みプラスチック等の再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」を発表
2020年 宮城県多賀城市に第二プラントを建設(LIMEX生産容量:23,000トン/年)
2021年 韓国財閥のSKグループと135億円の資本業務提携を合意
2021年 自社製造拠点で使用する全電力を実質100%再生可能エネルギーへ転換
2022年 科学的根拠に基づく目標(SBT)認定を取得
2022年 Amazonが設立した「The Climate Pledge」に署名
2022年 神奈川県横須賀市にLIMEXとプラスチックを自動選別・再生するリサイクル工場を建設
2022年 CDPの「気候変動」と「水セキュリティ」に関する調査で「B」認定を獲得
2023年 経済産業省が運営するインパクトスタートアップ 育成支援プログラム「 J-Startup Impact 」に選定
2024年 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に参加
*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
プレスリリース提供:PR TIMES