プレスリリース
株式会社JVCケンウッドは、米国無線子会社のEF Johnson Technologies, Inc.(以下、EFJT)が、米国ペンシルバニア州デラウェア郡から業務用デジタル無線システムを受注しましたので、お知らせします。
このたびの受注は、業務用デジタル無線システムの供給とそのサポートも含めて、US$ 34 millionに上る大型契約となります。
※1:米国の警察・消防・救急などのパブリックセーフティ市場向けに開発されたデジタル無線規格。
■デラウェア郡から受注した業務用デジタル無線システムの概要
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このたび受注した業務用デジタル無線システムは、EFJTが北米で展開する無線中継システム「ATLAS」と、KENWOODブランドの無線端末「Viking」シリーズです。本システムはデジタル無線規格「P25」※1と「DMR」※2への接続性を有しており、加えてトライバンド(VHF/UHF/700-800MHz帯)にも対応することで、学校・警察・消防や、非常時の通信管理を担う郡の緊急サービス部門の相互通信を可能とし、同郡の広大なエリアにおいても安定した無線通信を提供します。なお、当社は無線端末の開発や生産、品質保証などにおいて、EFJTのサポートを行います。
※2:デジタル無線の国際規格「Digital Mobile Radio」の略
本システムは、同郡の学校・警察・消防のほか、法執行機関や公共事業などでの使用が予定されています。当社およびEFJTが長年にわたり培ってきた知見やノウハウを生かした高い品質と信頼性に加え、マルチプロトコル機能やトライバンド対応、広域ネットワークで無線障害が発生した際の優れた回復力(resiliency)、ニーズや予算に応じた拡張性などが評価され、このたびの受注に至りました。
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■無線システム事業における今後の取り組み
当社は、アナログ無線からの置き換え需要が世界的に高まっているデジタル無線システムにフォーカスし、警察・消防・救急などの「パブリックセーフティ市場」、電気・水道・ガス事業者、交通機関などの「パブリックサービス市場」、ホテル・小売業などの「ビジネスインダストリー市場」に信頼性の高い業務用デジタル無線システムを供給しています。特に、今後も市場規模の継続的な拡大が見込まれる北米の「パブリックセーフティ市場」において、EFJTが得意とする「P25」※1に対応した業務用無線システムを核に、さまざまなプロトコルに対応できる当社の無線技術や広大なエリアを網羅する販売チャネルを生かし、業務用無線のトータルソリューション事業を展開していきます。
また、無線市場は今後、デジタル化の進展とともにナローバンドからブロードバンドへの大きな転換期を迎えることが見込まれており、当社も中期経営計画「VISION2023」において、ブロードバンド無線事業を今後の成長を支える重点事業として捉えています。
当社は、従来のナローバンド無線事業のシェア拡大や収益基盤の再構築を進めながら、これまで培ってきた経営資産を十分に活用するとともに他社との協業を図ることで、新たな事業領域となるブロードバンドソリューションビジネスへの取り組みを強化していきます。
本資料の内容は発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
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当社プレスリリースURL:https://www.jvckenwood.com/jp/press/2022/1014-01.html
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