プレスリリース
プロネクサスはLIMEX Sheetの取扱を開始、クライアントにLIMEX Sheetを使用した印刷物を提案
株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山崎敦義、以下TBM)は、企業のディスクロージャーやIRを支援する株式会社プロネクサス(本社:東京都港区、代表取締役社長:上野剛史、以下 プロネクサス)の「統合報告書(PRONEXUS REPORT2021)」に、石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」が採用されたことをお知らせいたします。
LIMEX Sheetは、実質「100%再生可能エネルギー」「CO2排出係数ゼロ」の電力を使用している自社製造拠点である宮城県の「白石工場」と「多賀城工場」で製造されています。紙と比較し、製造時に必要とされる水資源を約97%削減*1 することが可能であり、原料に木材パルプを使用しない、ESG経営を推進する企業の統合報告書やサステナビリティレポート等に数多く採用されています。プロネクサスは、社会と共生する視点をもつことを経営理念に定め、それに基づいた環境保全活動を推進しています。この度、統合報告書の制作にあたり、LIMEX Sheetの環境性能を評価いただき採用に至りました。今後、プロネクサスはクライアント向けのサービスにおいてもLIMEX Sheetの取扱を開始し、上場企業を中心に、LIMEX Sheetを使用した統合報告書やIR関連の印刷物等の案内を開始していく予定です。
*1 参考ための計算値であり、保証値ではありません。製品ごとの処方や製造条件、データ取得状況等に応じて、数値変更の可能性があります。
LIMEX Sheet詳細:https://tb-m.com/limex/products/
[画像: https://prtimes.jp/i/16815/227/resize/d16815-227-9049d499bc90ae0e528c-0.png ]
■ 背景
通常、紙を生産するには、その製造時に水資源と紙の原料に森林資源を必要とします。一方、2050年までに世界人口の51%が高い水リスク*2に陥る可能性が予想され、2015年以降毎年約10万平方キロメートル*3の天然林が失われる等、水と森林資源に対する企業の対応が求められています。2021年11月に開催されたCOP26(第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議)では、「森林と土地利用に関するグラスゴー首脳宣言」が発表され、日本を含む100カ国以上(世界の森林の86%を占める)が2030年までに森林破壊を無くすという目標に合意しました。
*2 WWF “Water Risk Scenarios”(2020)
*3 FAO “Global Forest Resources Assessment 2020” (2020)
■ LIMEX Sheetの特長
LIMEX Sheetは、溶融状態の複合体であるLIMEX(炭酸カルシウム等、無機物を50%以上含む無機フィラー分散系の複合素材)をTダイから押出し、シート状に成形したのち、延伸加工によってシート内部に白さや軽さを生み出す空孔構造を形成しながら製造します。
特徴 1 水や森林資源の使用量削減に貢献
LIMEX Sheetは紙と比較し、製造時に必要とされる水資源をほぼ使用せず、製品の原料に木材パルプを使用しないため、森林資源の保全にも貢献できます。
特徴 2 価格安定性と価格優位性
主原料である石灰石は国内自給率が100%で地球上に非常に豊富に存在する資源のため、価格の変動(ボラティリティ)が少なく、安定した価格での提供が可能です。耐久性や耐水性を付加した紙や統合報告書等の印刷物に使用されるアート紙やコート紙等と比べても価格的な競争力を有しています。
特徴 3 優れた耐久性と耐水性
LIMEX Sheet は紙と比較し、耐久性と耐水性に優れているため、ラミネート加工等を必要とせず、それらの機能が求められる野外で利用するポスターや、繰り返し使用するメニュー表等の利用に適しています。
特徴 4 高級感のある上質な質感
LIMEX Sheetは、色の再現性に優れており、マットで上質な質感が特徴です。統合報告書等に使用することで、コーポレートイメージの向上に貢献します。
特徴 5 リサイクル性能、容易に多様な再資源化が可能
LIMEX Sheetは、製造過程で生じる端材や使用済みのLIMEX Sheet製品を回収し、再資源化するマテリアルリサイクルが可能です。今後、既存のリサイクル設備や今秋竣工予定の横須賀リサイクルプラントをLIMEXの資源循環のプラットフォームとして活用して、文具や日用品、物流・建築資材等、多様な射出成形品の再生利用の普及に取り組んで参ります。
■ LIMEX(ライメックス)とは https://tb-m.com/limex/about
LIMEXは、炭酸カルシウム等、無機物を50%以上含む無機フィラー分散系の複合素材です。LIMEXは6,000以上の企業や自治体にて採用されており、世界40ヶ国以上で特許を取得、COPやG20の国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォームに登録されています。プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源等、枯渇リスクの高い資源の保全に貢献することが可能です。また、ライフサイクルアセスメント(LCA)という科学的分析手法を用いて、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでのライフサイクルにおける環境影響を算定し、素材開発に活用しています。
<リサイクルについて>
LIMEXは、無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアルのJSA規格(JSA-S1008)の対象素材であり、LIMEXの主要構成素材である無機物と熱可塑性樹脂を分離することなく再生利用が可能であるため、単一素材で設計された製品と同様、再資源化の可能です。これまでに事業者や消費者、自治体と連携し、既存のリサイクル設備を活用したLIMEXのマテリアルリサイクルの取り組みを数多く実施しています。
<石灰石について>
LIMEXの主原料である石灰石は、資源輸入国である日本においても自給率100%、地球上に非常に豊富に存在する資源です。石灰石は石油由来プラスチックと比較して、原材料調達段階のCO2排出量を約50分の1に抑えることができ、焼却時のCO2排出量を約58%削減できます。
■ 株式会社TBM
代表取締役CEO :山崎 敦義
本社 :東京都千代田区有楽町1-2-2 15F
設立 :2011 年
資本金 : 234億2,993万円(資本準備金含む)/ 2021年7月時点
事業内容 :環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
URL :https://tb-m.com/
2013年 経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択
2014年 国内特許を取得し、現在、日中米欧を含む30か国以上で登録。その他100件以上の特許出願を実施
2015年 宮城県白石市に年産 6,000 トンの LIMEX を製造する第一プラントを建設
2015年 経済産業省の「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(製造業等立地支援事業)」に採択
2016年 米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
2018年 COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加
2019年 軽井沢で開催された「G20イノベーション展」に出展。G20大阪サミット2019の会場での運営品としてLIMEX製品が採用
2019年 中国・河南省、モンゴルでのLIMEX事業化に向けた基本合意を締結
2019年 代表取締役 CEOの山崎敦義が、「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2019 ジャパン」
Exceptional Growth 部門「大賞」を受賞
2020年 使用済みプラスチック等の再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」を発表
2020年 100%再生可能エネルギーの電力を LIMEX の生産拠点に導入
2020年 BtoC 向けの EC 事業「ZAIMA」を開始
2021年 宮城県多賀城市に年間23,000 トンの LIMEXを製造する第二プラントを建設
2021年 韓国財閥のSKグループと135億円の資本業務提携を合意
2021年 神奈川県横須賀市で国内最大級のリサイクルプラントのプロジェクトを始動
*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
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