プレスリリース
<インタビュー全文掲載1.>
6月27日(月)都内にて、6月19日(日)東京ドームで行われた「THE MATCH 2022」で那須川天心と対戦した武尊が記者会見を行ないました。
那須川戦から一週間が経ち、改めて公の場に登場した武尊は「前向きな意味で休養させていただこうと思っています」と休養宣言。保持していたK-1スーパー・フェザー級の王座返上を発表しました。
会見での武尊のコメントは以下の通り。
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武尊
「こんにちは。今日はたくさんお集まりいただきありがとうございます。先日、那須川天心選手と東京ドームで試合をさせてもらって、試合は敗れてしまったんですけど、本当にたくさんの人に見てもらって、東京ドームで超満員のお客さんの中で最高の相手と最高の試合をさせてもらいました。本当にこの試合を実現することが出来て、ああいう舞台で現役の間に最高な場所で最高な試合をさせてもらえたことを本当にファンの皆様と関係者の皆様と、対戦相手の天心選手、僕に関わってくれた人たち全てに感謝したいなと思っています。ありがとうございました。
試合が終わってから1週間になりましたけど、試合後にインタビューもまともに受けられず、僕の口から応援してくれている皆様にお礼を言うことも出来なかったし、今回の試合、たくさんの人に注目してもらって、こうやってたくさんの人の媒体の方にインタビューしてもらえる機会も試合後に作れなかったので、今日改めて会見を開かせていただきました。試合が終わってからの数日っていうのは僕の中でいろんな想いがぶつかり合って、毎日気持ちも変わるし、気持ちが落ちることもあったし、そんな中でも仲間だったり友達だったりお世話になっている方たちだったり、そういう人たちと時間を過ごして、試合が終わってからSNSとかにも凄いたくさんのコメントをいただいて、ファンの人たちからの言葉をインスタだけでも1万件以上の言葉をいただきました。
本当に初めての経験で、試合が終わってから1〜2時間ぐらいしか寝られない時期が続いたんですけども、その間もずっとコメントだったりメッセージだったり全部読ませてもらって、そういう人たちの言葉を聞けば聞くほど、僕の揺れ動いていた気持ちっていうのが凄い救われた部分もありました。
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SNSでも書いたんですけども、試合が終わった時に花道を帰る時に僕の中のイメージでは勝者と敗者がいて、敗者がスポットライトを浴びずに、勝者がスポットライトを浴びて、敗者は静かに帰るイメージだったんですけど、花道にたくさんファンの人が集まってきてくれて。僕の中では本当に応援してくれている人たちだったり、信じてくれる人たちだったり、皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、あそこでファンの人たちに『ありがとう』っていう言葉をたくさんいただいて、なんかそれが本当に、その時のことは僕は本当に一生忘れないなと思うんですけど、あの時もらった『ありがとう』という言葉が、今までこの10年勝ち続けてきたんですけど、その時のどんなおめでとうよりも嬉しくて。
なんかそれをその時にもらった言葉だったり、その後もたくさんの人に『ありがとう』という言葉をもらえて、この10年間勝ち続けてきた中で僕が気づけなかったことだったり、知らなかった部分を知ることが出来ました。勝って報われることはなかったんですけど、本当にたくさんの人にもらった『ありがとう』という言葉が、本当にどんな勝利よりも僕は報われたなっていうふうに思えました。僕は本当に応援してくれている人たちだったり、あの時に『ありがとう』という言葉をくれた人たち、その後もSNSだったり実際にお会いしたりして、みんなにいただいた言葉っていうのを僕の中の大切な財産として、これからも生きていきたいなと思いました。
で、そうやって言ってもらったから僕も一つ決心することが出来て、正直試合に負けた時は悔しさもあったし、これで終わりだなっていう気持ちもあったし、だけどやっぱ心のどっかで絶対にやり返したいっていう気持ちもあったし。本当にいろんな気持ちになったんですけど、この10数年ですけどプロでやってきて、僕のファイトスタイル的にも体を酷使するスタイルをしてきたし、公表してない部分でもいろいろ怪我で悩まされたところもあって、それも含めて今回、格闘家として、1回歩みをストップさせてもらって、1回休養をさせていただこうかなと思っています。
この後のことっていうのは僕も整理がついていない部分もあるし、まだ決められてない部分もあるんですけど、たくさんの人に言葉をいただいた中で、本当に勝ち続けているからこそ僕の存在価値があって、K-1をプライドとして戦い続けている価値があると思ってたんですけど、こうやって負けてしまった僕に対しても変わらずに応援してくれいる人たちだったり、信じてついてきてくれる人たちもまだたくさんいて。
そういう人たちが毎日のように『辞めないでください』、『引退しないでください』、『これからもずっと一生応援します』っていう言葉を本当にたくさんたくさんいただいて、その言葉をもらったことで僕も一つ勇気を振り絞ることが出来るっていうか。正直、本当この10年は怪我とか体調だったり、無理しながらでもやってきた部分があって、今回も負けた後も無理してでも絶対にリベンジしてやるって思ったこともあったんですけど、そういう人たちの言葉をいただいて、1回僕の心と体のコンディションというのを正常に戻して、そこからもう1回新しいチャレンジが出来たらなという気持ちでいるんで、1回ここで僕は戦う舞台からは離れようと思います。本当にたくさんの人たちの支えがあって、今があって、その人たちのおかげでもう1回チャレンジする気持ちにもなれているので、前向きな意味で休養させていただこうと思っています。
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その理由としては公表してない部分で怪我が、拳の怪我はずっとあったんですけど、拳以外にも腰が数年前ぐらいから分離すべり症になってしまっていて、一時期普通に運動も出来なくなったり、寝ることも出来ないぐらいの痛みとか下半身の痺れとか力が入らなくなったりするみたいな状態になったりしていて。あと拳も1回手術したんですけど、そこからまだ完治せず、試合をやるごとに腱の断裂をしていたんですけど、そこからまた腱が外れてしまっている状態で、数年前から骨がずっと外れている状態で騙し騙しやってきたところもあったので。
あとはヒザですね。ヒザの内側靭帯、前十字靭帯を損傷してしまっているのが、それも数年前からあまり良くなかったので、そういう部分をこの機会にしっかり治していきたいなというのと、これは公表するか悩んだんですけど、数年前から精神科に通わせていただいていて、パニック障害とうつ病と診断されていて。その部分っていうのは昔からでもあったんで、自分でもそこと上手く付き合いながら出来てたんですけど、今回の試合の約1年前ぐらいですかね? まあ決まるまでで言ったら数年間ですけど、そこで自分の心が耐えられるのかなっていう不安もあったし、知らずしらずのうちに自分の心が壊れていっているのを感じていて。
今回の試合前にちょっと体調が悪くなった時期があって、その時に今の格闘家としての人生だけじゃなくて、僕のこれからの人生を考えた時に、まずは一旦これを直さないとこの後の人生が壊れてしまうなって思ったんで。このタイミングで1回そういう部分もしっかり心と体を治せるように休養をさせてもらって、最高な心と体でまた戻ってくる。それがこれを公表する理由としても、同じように苦しんでいる人がたくさんいたりするし、心の問題や病気だけではなくて怪我もそうだし、同じ怪我とか病気で苦しんでいる人たちはたくさんいるんで、そういう人たちに僕がまた病気とか怪我を克服して、復活する姿を見せることが次のまず1個目の戦いかなと思っています。
まずはその戦いにしっかり勝って、また元気な姿をみんなに見せられるように必ず復活したいと思うので、その戦いをみんなで応援してくれたら嬉しいなと思います。休養はさせてもらうんですけど、体は今まで通り動かすし、出来るトレーニングはこれまで通りやっていくし、何もやらないとそれこそ本当に気持ちが落ちちゃうと思うんで、出来る限りのことだったり、少し時間が経ってからですけど仕事とかもちょこちょこやりつつ、SNSも変わらずファンの人に姿を見せられるようにはやっていこうと思っているので、変わらず応援してもらえたら嬉しいなと思います。
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あと、もう1つ報告したいことっていうか、発表させてもらいたいことがあるんですけど、今回負けてしまって、K-1の大将としてK-1を背負わせてもらって、ずっと戦わせてもらって、今回の試合もK-1の代表として戦ったつもりだったんで、そのK-1の代表として負けてしまったということは、僕はもうK-1を背負う資格はないなと思っています。ケジメとしてこのベルトは返上させてもらって、次の世代にバトンタッチしたいなと思っています。
K-1があったから僕の人生があるし、K-1がなかったら僕はこんな素敵な人生を歩めてなかったと思うんで心から感謝しているし、感謝しているからこそ中途半端にK-1を背負いたくないんですよね。僕がいることによって次の世代が光を浴びないっていうか、そういう部分もあると思うし、僕がいる間は次のK-1を背負う選手って出てこないのかなって思っていて、僕がいなくなるっていう言い方はおかしいですけど、返上して1回離れることによって新しいスターだったり背負う選手っていうのが出てくると思っているんで。
僕はそれを楽しみにしているし、僕がまた復活した時にその選手とやりたくなるかもしれないし、なので一旦ケジメとしてこのベルトは返上させていただきます。本当に2012年に初めて巻いたのがKrushのベルトで約9年ですかね、一度もベルトのない期を過ごしたことがないので、丸腰になることが9年ぶりぐらいですかね。なんで、最初ちょっと不安な気持ちもあったんですけど、たくさん人がかけてくれた言葉で僕はこういう決心をすることが出来たんで、そういう人たちに恩返しする意味でも、また必ず元気な姿で戻ってくるので、これからも応援してもらえたら嬉しいです。
今日は本当にたくさんお集まりいただきありがとうございました。ひとまずデビューしてから11年ぐらい、僕に関わってくれた皆様と応援してくれた皆様と、こうやって関わってくれる皆様に心から感謝したいと思います。今日は本当にありがとうございました」
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2.へ続く
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000171.000030100.html
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