プレスリリース
HPE、直接液冷スーパーコンピューティング ソリューションの展開を拡大、同時にサービスプロバイダーおよび大企業向けAIシステム2機種を発表
新しいコンピュート、ネットワーキング、ストレージ、ソフトウェアのポートフォリオで最上位クラスのスーパーコンピュータおよびAIトレーニングのためのソリューションを強化
- 新製品は、空冷またはHPEの業界先駆けの100%ファンレス直接液冷システムアーキテクチャから選択可能- スーパーコンピューティングと大規模AIサーバーは、AMD、Intel、NVIDIAの次世代コンピュートおよびアクセラレータを搭載、お客様のパフォーマンスニーズとコスト要件に最適なオプションを提供- ハイエンドのAIトレーニングおよびチューニングワークロードに最適化されたサーバーのポートフォリオを拡充
HPEは、新しいハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)および人工知能(AI)向けインフラストラクチャのポートフォリオを発表しました。新ポートフォリオは、最上位クラスのHPE Cray Supercomputing EXソリューションに加え、大規模言語モデル(LLM)のトレーニング、自然言語処理(NLP)、マルチモーダルモデルのトレーニングに最適化された2つのシステムです。新しいスーパーコンピューティングソリューションは、グローバル規模で事業を展開するお客様が科学研究や発明を迅速に推進できるよう設計されています。
HPEのHPC & AIインフラストラクチャソリューション担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるトリッシュ・ダムクローガー(Trish Damkroger)は次のように述べています。
「ソブリンAIの取り組みへの投資を進めている企業や国家は、発見やイノベーションを加速する大規模AIトレーニングを可能にする重要な基幹技術として、ハイパフォーマンスコンピューティングへの注目を高めています。HPEのHPCソリューションと、数十年にわたって培ってきたシステムの完全統合、導入、展開、サービスは、AIシステムの素早い展開とより迅速かつ効率的な価値の具現化を目指すお客様に選ばれています。これを念頭に、HPEは新しいポートフォリオを推進します」
HPE Cray Supercomputing EX:業界をリードするHPCソリューションのエンド・ツー・エンドのポートフォリオ
HPEは、世界で最も高速かつ最もエネルギー効率の高いスーパーコンピュータで業界をリードしています。HPE Cray Supercomputing EXシステムをベースとする新規の最上位クラスHPC製品は、世界の
大きな問題の解決を負託されている研究機関や、ソブリンAIイニシアチブを展開する政府機関のために設計されています。本ポートフォリオは、業界先駆けの100%ファンレス直接液冷システムアーキテクチャに基づいており、HPEのスーパーコンピューティングソリューションのあらゆるレイヤー(コンピュートノード、ネットワーキング、ストレージなど)の冷却は、新しいソフトウェアが支援します。
- HPE Cray Supercomputing EX4252 Gen 2 Compute Blade - 最大98,304コアを1つのキャビネットに搭載できるHPE Cray Supercomputing EX4252 Gen 2 Compute Bladeは、スーパーコンピューティング向けに利用可能な最も強力な1ラックユニットシステムです。第5世代AMD EPYC(TM)プロセッサーを8基搭載する本コンピュートブレードは、CPU密度のメリットを提供し、お客様は同じスペース内でより高性能なコンピューティングを実現できます。提供開始時期HPE Cray Supercomputing EX4252 Gen 2 Compute Bladeは、2025年春を予定- HPE Cray Supercomputing EX154n Accelerator Blade - スーパーコンピューティングのワークロード処理にかかる時間を大幅に短縮するにあたり、HPE Cray Supercomputing EX154nアクセラレータブレードは、1つのキャビネットに最大224基のNVIDIA Blackwell GPUを搭載できます。NVIDIA GB200 Grace Blackwell NVL4 Superchipを搭載した各アクセラレータブレードには、NVIDIA NVLink(TM)で接続される4基のBlackwell GPUが搭載されており、2基のNVIDIA Grace CPUとNVIDIA NVLink-C2Cで統合されています。提供開始時期HPE Cray Supercomputing EX154n Accelerator Bladeは、2025年末までを予定- HPE Slingshot interconnect 400 - 次世代エクサスケール対応インターコネクトは、400 Gbps のNIC(ネットワークインターフェイスコントローラ)、ケーブル、およびスイッチで構成されます。HPE Slingshot interconnect 400は、現行世代の2倍のライン速度(*1)を実現し、超低遅延のテールレイテンシを実現する自動輻輳管理や適応型ルーティングなどの機能を提供し、お客様は大幅に少ないネットワークインフラで大規模なワークロードを実行できます。提供開始時期HPE Slingshot interconnect 400は、2025年秋より、HPE Cray Supercomputing EXシステムをベースとするクラスタで利用可能になる予定- HPE Cray Supercomputing Storage Systems E2000 - 本高性能ストレージシステムは、大規模スーパーコンピュータ向けに設計されており、現行世代と比較してI/O(入出力)性能2倍以上を達成(*2)します。HPE Cray Supercomputing Storage Systems E2000は、オープンソースのLustreファイルシステムをベースとしており、I/O処理のアイドル時間が短縮されるため、CPUおよびGPUベースのコンピュートノード利用効率の向上が実現されます。提供開始時期本ストレージシステムのHPE Cray Supercomputing EX対応は、2025年初頭を予定- HPE Cray Supercomputing User Services Software - 計算集約型のワークロードの実行におけるユーザーエクスペリエンス向上に寄与する新しいソフトウェアは、システム効率の最適化、消費電力の調整、スーパーコンピューティングインフラストラクチャ上での多様なワークロードの柔軟な実行を支援する機能を提供します。提供開始時期本ソフトウェアは提供中
新しいHPE ProLiant Compute XDサーバーファミリー: AIモデルのトレーニングとチューニングに最適化
HPEは、大規模で高性能なAIクラスタの容易な導入を可能にする新たなカテゴリーのサーバーの展開を継続しています。サービスプロバイダーや、独自のAIモデルのトレーニングに取り組んでいる大手企業向けに設計されたHPE ProLiant Compute XDサーバーは、大規模なAIシステムの導入と展開におけるHPEの実績とノウハウを結集しています。本ソリューションは、HPEの最先端の製造施設内で構築、カスタマイズ、統合、検証、および検証を実施した上で納入する、オプションのHPE Servicesを利用することで、より迅速に導入することができます。
セキュリティの大幅な強化は、HPE ProLiant Computeサーバーにのみ組み込まれたHPE Integrated Lights-Out (iLO) 管理テクノロジーにより実現します。認証された特定のIT担当者だけがリモート管理専用の接続でサーバーにアクセスできるアウトオブバンド管理を行うよう設定できるため、標準のインバンドネットワークアクセスよりも堅牢なセキュリティを確立できます。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/45092/162/45092-162-87996277085ecf3d3137518e36035319-953x787.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
HPE ProLiant Compute XD680サーバー
- HPE ProLiant Compute XD680サーバー - 価格対性能比を考慮して最適化された空冷式のHPE ProLiant Compute XD680サーバーは、負荷の高いAIトレーニング、チューニング、推論ワークロードに対応するように設計されています。HPE設計のシャーシには、8基のインテル(R) Gaudi(R) 3 AIアクセラレーターが1台のコンパクトなノードに収容されます。提供開始時期インテル Gaudi 3搭載のHPE ProLiant Compute XD680サーバーは、2024年12月を予定- HPE ProLiant Compute XD685サーバー - 競争優位を志向し、大規模で複雑なAIモデルのトレーニングを高速に実行するための優れたパフォーマンスを効率的な電力使用で展開することを重視するお客様向けに、NVIDIA GPUを搭載したHPE ProLiant Compute XD685サーバーの新バージョンが登場します。5Uラックマウント型シャーシに8基のNVIDIA H200 SXM Tensor Core GPUまたはNVIDIA Blackwell GPUを搭載可能な新しいサーバーは、HPEが長年培ってきた液冷技術によりGPU、CPU、スイッチを効率的に冷却します。提供開始時期-NVIDIA HGX H200 8-GPU 搭載の HPE ProLiant Compute XD685 サーバーは、2025年初頭を予定-NVIDIA Blackwell GPU 搭載バージョンは、最短での提供開始に向け準備中
HPE ProLiant Compute XD685サーバーのAMD Instinct(TM) MI325Xアクセラレータ8基、AMD EPYC(TM) CPU 2基を搭載可能なバージョンは10月に発表しており、2025年初頭から出荷を開始し、様々な構成を順次リリースします。HPE ProLiant Compute XDサーバーは、HPE Private Cloud AIやHPE ProLiant Compute DLサーバーを含むHPEの包括的なAI製品群の一製品です。
お客様のニーズが高度化する中、HPEは市場の要請に応えることでイノベーションの領域を広げることに取り組んでおり、科学的な発見の推進にAIモデルを利活用されている、数多くのスーパーコンピューティングのお客様のサポートに邁進しています。 HPEのソリューションは、11月17日〜22日にアトランタで開催されるSC24(ブース#2219)で展示します。次世代のHPCおよび大規模AIシステムの詳細を紹介します。
注 記
*1 HPE Slingshotの旧バージョンは、200Gbps
*2 ストレージシステムのI/O性能
HPE Cray ClusterStor E1000:データ読み取り85GB/sec、データ書き込み65GB/sec
HPE Cray Supercomputing Storage Systems E2000:データ読み取り190GB/sec、データ書き込み140 GB/sec
※本リリースは、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(本社:米国テキサス州ヒューストン、以下:HPE)が、2024年11月13日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳です。原文(全文)はこちらをご参照ください。
■ ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)について
Hewlett Packard Enterprise (NYSE: HPE) は、グローバルEdge-to-Cloudカンパニーとして、あらゆる場所に蓄積される全てのデータの価値を解き放ち、事業の成果を加速させる支援をします。人々の生活そして働き方の向上を目指し、数十年にわたって未来の再考とイノベーションを重ね、HPEは独自でありながら、オープンでインテリジェントなテクノロジーソリューションをas a Serviceで提供しています。クラウドサービス、コンピュート、HPC & AI、インテリジェントエッジ、ソフトウェア、ストレージを全てのクラウドとエッジにわたって一貫したエクスペリエンスで提供することで、お客様が新たなビジネスモデルを創出し、新たなエンゲージメントを展開し、運用のパフォーマンスを最大化できるようサポートしています。詳細はhttps://www.hpe.com でご確認ください。
■プレスルーム
https://www.hpe.com/jp/ja/newsroom/press-hub.html
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