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プレスリリース

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11月26日(土)応募総数1,114件から選ばれた10名の起業家の卵が登壇、最優秀賞が決定!東京都主催スタートアップコンテスト「TOKYO STARTUP GATEWAY 2022」決勝大会を開催。

(PR TIMES) 2022年11月15日(火)19時45分配信 PR TIMES

東京都主催、NPO法人ETIC.(エティック、東京都渋谷区)が事務局を担う、今年で9期目の「TOKYO STARTUP GATEWAY(トーキョー・スタートアップ・ゲートウェイ)」は、東京発・400字から世界を変える若き起業家を輩出する育成型のスタートアップコンテストです。11月26日(土)、港区のスターライズタワーにて、コンテストの決勝大会「TOKYO STARTUP GATEWAY 2022 THE FINAL」を開催します。応募総数1114件の中から選出されたファイナリスト10名がピッチを行い、最終審査の後、受賞者の発表・表彰を行います。今年度は2年ぶりの有観客での開催です。一般の観覧希望者は、スターライズタワーまたはオンライン配信でご観覧いただけます(要事前登録)。若き起業家の熱いピッチをぜひご観覧下さい。
[画像1: https://prtimes.jp/i/12113/145/resize/d12113-145-02891e2e2603e275a333-6.jpg ]

当初11月27日の開催を予定しておりましたが、東京都(主催)の公務調整のため日程が変更となりました。

・変更後の開催日程
令和4年11月26日(土)

これに伴い、当初日程でご予定の審査委員長・各務茂夫様が日程合わずご欠席となります。
本年度の審査員の皆様は間もなく公式WEB/SNSにてお知らせいたします。
急な変更となり申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。


◆TOKYO STARTUP GATEWAY 2022 THE FINAL(コンテスト部門決勝大会) 開催概要

日時 11月26日(土)13時30分〜18時00分
開場13時、オンライン配信開始13時20分

開催方法 ハイブリッド方式(会場とオンライン配信の併用方式)
会場でのご観覧は先着100名ほどを予定しております。

会場 スターライズタワー
〒105-0011 東京都港区芝公園4-4-7 東京タワーメディアセンター内
https://starrise-tower.com/#s-access

オンライン配信 スターライズタワーより生配信
※配信URLは、お申込み者のみにお知らせいたします。

タイムライン
13:00~13:20 開場&受付開始
13:20~13:30 オンライン配信開始
13:30~13:40 Opening
13:40~13:55 審査員クロストーク
13:55~15:50 Finalist presentation
15:50~17:10 Connect and Cheer up!
- セミファイナリスト ムービー上映
-TSGビジネススクールから推薦メンバーの発表
- プレゼンターを含めた交流会
17:10~17:50 Award
・最優秀賞、優秀賞、メンバーシップ賞、Tokyo innovation 賞の発表&表彰式
17:50~18:00 Ending
※当日変更の可能性があります。予めご了承ください。

入場料・オンライン配信視聴料 無料
申込・詳細 https://tokyo-startup.jp/final2022

ファイナリストは、5分間のプレゼンテーションと4分間の質疑応答を経て、審査員による「最優秀賞1名」「優秀賞2名」本年度の特別賞である「Tokyo innovation 賞 1名※」、およびTSGコンテスト参加者の投票による「メンバーシップ賞 1名」の各賞の選出を行います。
※東京都の課題解決に繋がる起業家を応援するため、特別賞「Tokyo innovation 賞」を贈ります。

◆ファイナリスト一覧
1.大西 安季 さん「誰にも知られずに尿もれを予防できる、漏れないサービス」
2.坂田 莉心 さん「障害を抱えた子どもがありのままの自分を好きでいられるように」
3.隆 祐人 さん「社会全体の内省を支援するAI搭載プラットフォーム」
4.樽本 理子 さん「一瞬の思い出を、一生の宝物に!完全オーダーメイドの月齢フォト」
5.出戸 克尚 さん「再生可能エネルギー中心時代を実現するエネルギーデータマップ」
6.豊田 洋平 さん「習い事専用シャトル運行システム「håb」」
7.安田 莉子 さん「子どもたちの“対話力”を伸ばすオンライン読み聞かせ YOMY!」
8.山本 虎太郎 さん「撮る→つなげる資源活用プラットフォームTrashLens」
9.吉田 南翔 さん「悪者キャラが永遠に輝き続けることができる世界の創造」
10.吉原 嘉唯 さん「あの日の会話を“思い出す”のではなく、“再生”する」


[動画: https://www.youtube.com/watch?v=Xs_ekBKC_e0 ]



■「TOKYO STARTUP GATEWAY 2022」コンテスト参加者の声
今年で9期目を迎える本コンテストを経て起業した方の声をご紹介します。
今回は、オンライン学習塾の運営で得た指導データを活用した新しい学習システムを開発している株式会社スタディカルテの樋口雅範(ひぐちまさのり)さんにお話を伺いました。

[画像2: https://prtimes.jp/i/12113/145/resize/d12113-145-35f365a8a1d71fc1664e-0.png ]

樋口 雅範(ひぐち・まさのり)さん
株式会社スタディカルテ 代表/TOKYO STARTUP GATEWAY2018ファイナリスト
プロフィール
神戸大学発達科学部卒業。
数学の予備校講師として医学部・難関大学の受験分野で20,000時間以上の個別指導を経験したキャリアを持つ、教育のプロフェッショナル。2017年度 医学部合格率70% を達成。iU客員教員。2019年7月に株式会社スタディカルテを創業し、オンラインに特化した学習塾「スタディカルテLab」の運営と、学習システムの設計を担当している。
WEBサイト https://studykartelab.com/
Twitter https://twitter.com/masas0731


■難関大受験に特化したオンラインで個別指導とアプリを活用した学習管理サービスを提供

[画像3: https://prtimes.jp/i/12113/145/resize/d12113-145-c272620d08d2de814022-5.png ]

株式会社スタディカルテは、2019年に創業したオンラインに特化した学習塾を運営する会社です。

医学部や難関大受験予定の生徒を対象に、オンラインでの個別指導と、アプリを活用した学習管理サービスを提供しています。

樋口さんによると、良い勉強の仕方は実はシンプルで、正しく理解し、必要な数だけ反復することだそうです。伸び悩んでいる時は、参考書が合っていない、目指す大学と傾向の違う問題を解いている、予習・復習のバランスが良くない、教科ごとの時間配分を間違えているなどの要因が考えられるとのこと。既存の予備校や学習塾ではそのような個別の課題への対応がしにくいため、個別指導に加えて独自の学習管理アプリで細やかなサービス提供をしています。在塾生徒の96%が「非常に満足・満足」と高い顧客満足度を維持しているそうです。

ただ、現在の事業は、スタディカルテの事業構想の「第一段階」とのこと。
現在開発中の「第二段階」のサービスこそが、樋口さんが大学生時代から考えていた教育格差をなくすことに繋がるビジネスです。


■プロ講師が指導する学習データを二次利用し、低コストでサービスを提供したい
では、現在開発中の「第二段階」のサービスとはどういうものなのでしょうか。

スタディカルテLabでは、オンラインの個別指導で、講師が個々の学習課題に合わせてオンライン上の画面に板書する年間約8000枚のデータを4年間蓄積してきました。この学習データを二次利用する新しいシステムを開発しています。

[画像4: https://prtimes.jp/i/12113/145/resize/d12113-145-679dca533ca46d789325-4.png ]


現在はまだ開発段階ですが、このシステムを使えば、生徒の学習状況・理解度・関心に合わせた双方向型の指導が実現できるそうです。

生徒の理解度に合わせて、補足の解説をしたり、理解した生徒にはさらに理解を深める説明を加える効率的な仕組みを作ろうとしています。

そのような、かゆいところに手が届く便利なサービスを地理的・金銭的な格差なく提供することが、樋口さんが学生時代から思い描いてきた教育格差をなくすための事業です。

樋口さんはこう話します。

「この第二段階の事業では、生徒さんにも、講師にもメリットがあります。

生徒にとっては、場所に縛られずに、プロ講師による高品質な個別指導を受けられます。これは現在の事業でも可能でしたが、第二段階では蓄積された良質なデータと独自のアルゴリズムによって、イノベーションによる圧倒的な低コスト化を目指しています。

講師にとっても、これまで使い捨てだった板書を二次利用することで、場所に縛られず、参考書の印税のように収入を得ることができます。オンライン上に“編集可能な参考書”をつくるようなイメージです。実際に、今一緒にお仕事させてもらっている講師の方々からは“新しいオンライン教育の可能性にワクワクしている” “このような未来の教育を変える仕組みに関われることを嬉しく思う” など、とても良い反応を頂いています。来年の夏を目処に、段階的なサービス開始を目指しています」

樋口さんが事業を通して「進学したい生徒の金銭面の課題解決」に取り組みたいと思ったのは、自身の体験からでした。


■金銭的な事情で大学を中退、独学で国公立大学に再入学した原体験
樋口さんは、父親の病気で生活が苦しく、私立大学を一度中退して国公立大学に再入学した経験があります。また、予備校に行かず独学で合格しましたが、身の周りには大学に行きたくても金銭面で諦めてしまう人もいました。

大学時代は数学教師になる勉強をしながら、教育環境学を専する学科横断型の特殊な環境に身を置いていた樋口さんは、卒業後の進路について、教師になるか、起業するか最後まで迷ったそうです。

「中学高校の数学教師の採用をいただきました。ただ、それで本当にいいのか考え、結局教員採用を辞退しました。僕がやりたいことは公教育の中でできるのか。自分のやりたいことを試すには公教育の中ではやりづらい。だったら20代のうちにやりたいことに挑戦してみたいと思ったんです」

樋口さんのやりたいこととは、教育(Education)× テクノロジー(Technology)のEdTechという分野でした。2008年に大学に再入学した頃、アメリカの教育者で数学者のサルマン・カーン氏が創設したカーンアカデミーの話を聞き、興味をもちました。講師の授業の動画を公開し、学生は動画で予習し、その後に講師がフォローする反転学習についても研究したそうです。

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「金銭面で予備校に通えない生徒さんたちが使えるサービスをつくりたいという思いはありました。でも、それはすぐには難しい。お金が回らない仕組みで不自然なサービス提供をしても持続可能ではないので、お金が回るビジネスモデルをつくろうとスタートアップを選びました」

樋口さんは、教育格差という課題をなくすために起業の道を選びましたが、すぐに課題解決に向かうのではなく、まずはビジネスモデルを確立するための基盤作りに取り組みました。

2012年に大学卒業後、フリーランスの数学講師として関西を拠点に医学部受験の分野で活躍し、週4日は生徒に勉強を教えて収入を得ながら、週3日は大学時代の友人を中心にEdTechのシステム開発をしていました。動画を用いた反転学習・AI教材・質問対応サービスなど、複数の事業を開発し、方向転換等もしながら、大阪で5年ほど事業を行い、2017年に拠点を東京に移します。スタートアップのような会社を創るために投資家からの資金調達、さらなる仲間づくりを考えての上京でした。

翌年の2018年12月、樋口さんは東京都が主催するスタートアップコンテストTOKYO STARTUP GATEWAY(以下、TSG)でファイナリストを受賞し、その後すぐに株式会社スタディカルテを登記しました。

[画像6: https://prtimes.jp/i/12113/145/resize/d12113-145-685ce24f467bc45ec19f-1.png ]

それから4年間かけてビジネスの基盤「第一段階」をつくりあげ、「第二段階」の事業で、ついに本当にやりたかった教育格差の課題に挑みます。

4年間を振り返って、樋口さんはこう話します。

「スタートアップとしては遅い。あと1,2年早くここまで来れたと思っています。それでも、なんとか前へ進んでこれました」

理由を聞くと、コロナ禍でのリモートワークでは、当初は社員との役割分担がうまく出来ずに自分自身に仕事が集中してしまいがちだったこと、コロナ禍で競合が多くなり、マーケティングコストの増加に苦戦したことが大きな要因だったそうです。

現在はその課題も改善されつつあり、たくさんの方のサポートを受け、第二段階へと進んでいます。


■決勝大会は通過点。思いをかたちにして初めて価値がある。
樋口さんは2018年にTSGファイナリストを受賞した翌年から3年連続でメンターとしてエントリー者の事業にアドバイスをしています。

「僕はTSGをすごく活用しました。東京都の方、メンターの方、起業同期の方と情報交換できて助かったことが多かったです。それもあって恩返しのつもりでメンターとして関わり続けています」

エントリー者にどんなアドバイスをしているのか聞いてみたところ、

「自分自身、まだ発展途上の立場ということもあって偉そうなことは言えないんですが、実際に起業して、事業を形にして行くまでのリアルな話であれば、役に立ててもらえるかなと思っています。

今年担当させてもらった方々は、例年よりも想いが強く、一方でキャッシュフローが心配な方が多かった印象です。また、起業家のメンタルバランスや健康管理も大事で、私自身、常に躁状態のような精神状態で不眠症になったり、周りの起業家で心が折れてしまった人たちも沢山見てきました。ご自身の人生を費やし、周りの仲間などを巻き込んでいくことになるため、再起不能になったり、燃え尽きてしまわないように、上手く失敗できるように挑戦してもらいたいなと感じました。

また、せっかくのコミュニティなので、自分以外にも相性の良いメンターを見つけて、上手く頼ってもらえればと思います。挑戦するだけで素晴らしいことだと思うので。」


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TSGは11月26日、2022年の決勝大会が行われます。1114人のエントリー者から5ヶ月間かけて選ばれた10人のファイナリストが、最優秀賞を目指して挑みます。

メンターであり、起業の先輩として、樋口さんは、決勝大会に向け準備をしているエントリー者の皆さんのことを思い浮かべ、こう話しました。

「TSGは、思いをかたちにするために一緒に伴走してくれる方がいる良い機会です。ただ、あくまで決勝大会は通過点です。決勝で終わりではなく、その1年後2年後、思いをかたちにして初めて価値があります。そこまでを含め、楽しみにしています」

2022年11月、TSGの決勝大会を経て、次のステージに進むエントリー者の皆さん。

そして、4年間かけてビジネスの基盤をつくりあげ、満を辞して教育格差の課題に挑む樋口さん。

思いをかたちにするための挑戦にこれからも注目し、応援したいと思います。


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東京都主催・400文字から世界を変えるスタートアップコンテスト「TOKYO STARTUP GATEWAY 2022」についての詳細はこちらをご覧ください。

●TOKYO STARTUP GATEWAY2022 WEBサイト https://tokyo-startup.jp/

主催:東京都
事務局:特定営利活動法人ETIC. https://www.etic.or.jp/
ETIC.は、社会の未来をつくる人を育む認定NPO法人です。1993年の創業以来、手がけてきた実践型インターンシップや起業支援プログラムへの参加を通して、1800人以上が起業しました。これからも企業・行政・NPOといった多様なセクターを巻き込みながら、挑戦したい人を支える仕組みづくりを続けていきます。



プレスリリース提供:PR TIMES

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