プレスリリース
千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長/CEO:中田孝明)は、鎮痛剤として広く知られる「ロキソニン」と「カロナール」についてのイラストレーションを、本日一般公開しました。頭痛、歯痛などの痛みを和らげ、また発熱の際には解熱作用がある「ロキソニン」と「カロナール」は、一般の方でも馴染みのある薬剤です。特に新型コロナウイルス感染症では、常備薬として注目されました。同じような薬効がある2種ですが、副作用や服用に関して大きな違いがあります。両者ともに、ドラッグストアで入手できる市販薬もあることから、安全な服用のために知識が必要です。救急集中治療医の見地から、「ロキソニン」と「カロナール」の違いを、親しみやすいマンガで解説します。本資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用していただくことが可能です。
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鎮痛剤、解熱剤として知られる「ロキソニン」と「カロナール」は、医師による処方はもちろんのこと、ドラッグストアなどで取り扱いされる市販薬、またジェネリック薬品もあって、その効用と入手しやすいことから一般的な薬剤です。同じ効き目の2つですが、大きな違いがあります。
「ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)」は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と言われます。「抗炎症」とあるように、炎症、発熱、痛みなどを起こす体内物質「プロスタグランジン」の生成を抑える作用があります。注意点は、胃腸への副作用があることです。空腹時の服用は避けましょう。また消化潰瘍がある、胃腸が弱い場合は、吐き気や嘔吐感、腹痛などを伴うリスクがあります。
「カロナール(アセトアミノフェン)」は、非ピリン系解熱鎮痛薬と言われ、脳内の中枢神経に作用し、解熱鎮痛効果を発揮します。抗炎症作用はありませんが、ロキソニンと比較して穏やかな効き目から妊婦や小児へ用いられます。副作用としては、発疹や嘔吐などが報告されています。
「ロキソニン」は、手術後や外傷などの炎症を伴う痛みを抑える薬剤として、医療機関では使用されています。ただ、小児用には使用されず、また子どものための用量設定がされていません。この場合は、小児や子どもへの用量設定がある「カロナール」が処方されます。
このように「ロキソニン」と「カロナール」には、大きな違いがあります。特に15歳未満の子ども、妊婦、また胃腸の状態には注意が必要です。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)には、「ボルタレン」「イブプロフェン」「アスピリン」などの解熱鎮痛剤がありますから、服用の際には、医師や薬剤師へ相談をしましょう。
◆テーマ
「ロキソニンとカロナールの違いとは」
◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119
◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)
矢澤まり(外科専門医)
◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000597.html
◆ロキソニン、カロナールは大きな違いがあります
◆ロキソニンとは
一般名:ロキソプロフェンナトリウム
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)のタイプ
体内の「痛み、炎症、発熱」などを引き起こす物質(プロスタグランジン)が作られるのを抑えることによって、炎症に伴う腫れや痛みをやわらげ、熱を下げます
副作用:胃腸障害、食欲不振、胃もたれ、腹痛など
胃腸が弱い方や消化潰瘍の方は、服用には注意が必要です
剤型:錠剤、テープ、粉、ゲルなど
◆カロナールとは
一般名:アセトアミノフェン
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)ではない
アセトアミノフェンには、鎮痛・解熱作用はあるものの、抗炎症作用はほとんどありません
ロキソニンよりも穏やかに効き、小児、妊婦にも使用できます
剤型:坐剤、粉、錠剤、シロップなど
◆非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とは
痛みをやわらげたり、炎症を抑えるために使われる薬物の総称のことです
代表的なものにロキソニン、ボルタレン、イブプロフェン、アスピリンなどがあります
胃粘液が少なくなってしまうことがあるため、空腹時の服用はできません
◆非ステロイド性抗炎症薬は、子供や妊婦は飲んでいいの?
妊娠中や子供の場合、基本的にはカロナールの使用をおすすめします
解熱鎮痛剤を使う際には妊婦検診・小児科へ相談する
◆どんな時に、ロキソニン?カロナール?
ロキソニンは炎症を伴う痛みに対して効果があります
そのため、手術後、外傷など炎症を伴う痛みなどに対して使用されることが多いです
◆参考資料
・一般社団法人日本ペインクリニック学会
https://www.jspc.gr.jp/igakusei/igakusei_keynsaids.html
・がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2014年版
https://www.jspm.ne.jp/guidelines/pain/2014/pdf/pain2014.pdf
(Antonucci R, Zaffanello M, Puxeddu E, Porcella A, Cuzzolin L, Pilloni MD, Fanos V. Use of non-steroidal anti-inflammatory drugs in pregnancy: impact on the fetus and newborn. Curr Drug Metab. 2012 May 1;13(4):474-90. doi: 10.2174/138920012800166607. PMID: 22299823.)
◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/
※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。
<株式会社Smart119について>
株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療情報システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時をはじめ、医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。
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【株式会社Smart119概要】
会社名: 株式会社Smart119
住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
設立: 2018年5月
代表者: 中田 孝明
事業内容:
音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用
URL: https://smart119.biz
Twitter: https://twitter.com/Smart119_jp
メールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)
プレスリリース提供:PR TIMES