プレスリリース

システムの安定運用と障害時の早期復旧を実現

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（代表取締役社長：柘植 一郎、本社：東京都港区、略称：CTC） は、KDDI株式会社（代表取締役社長 CEO：高橋 誠、本社：東京都千代田区、以下：KDDI）が提供する無線通信サービス5G SA（Standalone）の運用支援システムを構築しました。運用支援システムは、5G無線通信サービスの安定運用を支えるもので、設備故障や大規模災害の発生時に障害箇所とサービスの影響範囲を特定し、早期にシステムの復旧につなげます。
5G SAは、従来の4G用コア設備で提供していた5G無線通信サービス（5G NSA：Non- Standalone）と異なり、5G専用のネットワーク技術と設備を利用した無線通信サービスで、「超高速」「超低遅延」「多数同時接続」という特徴に加え、ネットワークを仮想的に分割する「ネットワークスライシング技術」によって、用途に応じた通信サービスを柔軟に構成することができます。
KDDIでは、これまで人が行っていた不具合の発生箇所の検知・特定から復旧方法の判断までのフローを、自動かつワンストップで実行するスマートオペレーションの実現により、24時間365日、お客さまが快適かつ安心・安全に通信インフラを利用できることを推進しています。

今回、KDDIへ導入したシステムは、通信事業者向けのITソリューションをグローバルで展開するコマーチ株式会社（本社：Comarch SA、本社所在地：ポーランド クラクフ）の運用支援システム（OSS：Operation Support System）です。本システムは、高度なアナリティクスによる通信ネットワークのObservability（可観測性）、運用自動化を可能にするソリューションで、ネットワークシステムの安定稼働と運用業務の効率化に加え、障害発生時には検知から復旧までワンストップでのオペレーションを実現します。5G SAにおいてKDDIの目指すスマートオペレーションの更なる促進に貢献しています。

復旧機能では、障害の発生箇所とサービスの影響範囲を瞬時に把握し、サービス復旧までのプロセスや対応時間を可視化します。あらかじめ障害の切り分け手順と復旧作業のワークフローを作成することで、障害発生時に復旧処理を自動実行し、作業の効率化とサービス復旧までの時間の短縮を実現します。また、構成管理機能では構成変更後の差分も容易に把握し、運用業務の負荷軽減も図ることができます。

CTCは、長年の通信事業者向け大規模システムの構築で培った知見をもとに、本運用支援システムの設計・導入支援から保守サポートを含めてトータルなサービスを提供しました。今後も、5G通信システムの品質向上と安定運用につながるサービスを拡充し、お客様の5Gビジネスの拡大に貢献していきます。

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伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（CTC）
https://www.ctc-g.co.jp/

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