プレスリリース
〜 スマートセルインダストリーの推進 〜 〜 産学連携による持続可能な社会を創出 〜
双日株式会社は、神戸大学発のスタートアップ企業で、先端バイオ技術を有する 株式会社バッカス・バイオイノベーション(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長: 丹治幹雄、事業内容:統合型バイオファウンドリー、2020年設立)および株式会社 シンプロジェン(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:三宅秀昭、事業内容:ゲノム合成技術に係る研究および開発等、2017年設立)による第三者割当増資を引き受けました。
双日は2019年から発想の力でビジネスを実現していく「発想×双日 Hassojitz (ハッソウジツ)」プロジェクトを立ち上げ、社内公募を通じて横断的に集まった若手社員らが中心となり、2050年の未来に向けた事業創りに取り組んでいます。「スマートセルインダストリーの推進」は、初年の「ハッソウジツ」プロジェクトを実現した 案件となります。
医療・農業・工業・消費財・食料などの各産業分野では、石油・石炭・天然ガスなどの化石原料や、香料やコラーゲンなどの動物由来の希少原料を世界的に大量消費しており、持続可能性が乏しい状態にあります。スマートセルインダストリーとは、バイオテクノロジーとデジタルテクノロジーによって、代謝機能を改変・強化した微生物、「スマートセル」を活用して、物質の持続可能な製造法を確立する産業のことです。これにより各産業分野の課題を解決していくことが期待されています。双日は、バイオテクノロジーをリードする神戸大学と神戸大学発のスタートアップ企業と協業し、スマートセルインダストリーの事業を進めていきます。
バッカス・バイオイノベーションは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とのプロジェクトなどで培ってきた技術をもとに、顧客ニーズに合わせて「スマートセル」を構築し、スマートセルインダストリーを推進することを企図しています。 双日は、バッカス・バイオイノベーションとともに、顧客企業に研究開発から生産までの一貫したサービスを提供すると同時に、独自の新しい商品を市場に提供することを目指します。今回、株式会社島津製作所(本社:京都府京都市、代表取締役社長: 上田輝久)もバッカス・バイオイノベーションによる第三者割当増資を引き受けています。
シンプロジェンは、最大10万塩基のDNA(長鎖DNA)を正確かつ低コスト・短期間で合成する技術、「OGAB法」を保有しています。医薬品、化粧品、バイオ素材、汎用化学品などの有用物質を生産する「スマートセル」の構築には、DNAを合成することが求められることがあります。シンプロジェンは長鎖DNAの供給を通じて「スマートセル」の構築に寄与します。双日は、シンプロジェンとともに長鎖DNA合成ビジネス、遺伝子治療用ウイルスベクター開発・分析ビジネスにおける事業創出を目指します。
双日は創業の地として神戸にゆかりが深く、社会貢献活動の一環として2016年から神戸大学において寄付講座を開設しています。また、2019年からは優秀な学生を 対象とした双日奨学金を設置しています。
以 上
プレスリリース提供:PR TIMES