プレスリリース
―世界最高濃度のCNF水分散体の製造成功や粉末状CNFの製造コスト大幅低減!植物素材で脱炭素化社会実現に貢献―
産業機械メーカーの株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野良暁)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO ※1 )の助成を受けて「炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー関連技術開発/革新的CNF ※2 製造プロセス技術の開発/ウォータージェット技術を用いた革新的CNF製造プロセス技術の開発および乾燥技術の開発」プロジェクトを実施中です。
その成果を、12月8日から開催される「第1回サステナブルマテリアル展 ※3 」のNEDOブースで出展いたします。
■展示品およびプロジェクトの成果
具体的な展示品は下記の通りです(一部抜粋)。
1.15 wt% CNF水分散液
セルロース粉末をウォータージェット法※4にて解繊したCNF水分散液です。当社のCNFであるBiNFi-sの最高製造濃度は概ね10 wt%でしたが、NEDOの助成を受けて研究開発を進めることで、15 wt%での製造に成功しました。濃縮工程を行わない機械解繊CNF水分散液としては、世界最高濃度を達成しました(当社調べ)。
[画像1: https://prtimes.jp/i/70070/46/resize/d70070-46-e164f96e84f95c98bc64-0.png ]
2.BiNFi-sドライパウダー(BFDP)
好評発売中のBFDPですが、NEDOの助成を受けて研究開発を進めることで、大幅に製造効率の向上、コスト低減に成功しました。一定量以上を購入して頂けることを前提に、1 kg当たりの価格を従来の1/8で販売します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/70070/46/resize/d70070-46-0e0fc93110f5f7ea0385-1.jpg ]
■用語・補足
※1 NEDO
非化石エネルギー、可燃性天然ガスおよび石炭に関する技術ならびにエネルギー使用合理化のための技術ならびに鉱工業の技術に関し、民間の能力を活用して行う研究開発、民間において行われる研究開発の促進、これらの技術の利用の促進等の業務を国際的に協調しつつ総合的に行うことにより、産業技術の向上およびその企業化の促進を図り、もって内外の経済的社会的環境に応じたエネルギーの安定的かつ効率的な供給の確保ならびに経済および産業の発展に資することを目的とした機関。
※2 CNF
セルロースナノファイバー。セルロース分子が数十本束になった幅3〜4 nmの微小繊維(セルロースミクロフィブリル)の集合体。
※3 第1回サステナブルマテリアル展(SUSMA サスマ)
生分解樹脂やセルロースなどの環境配慮型材料だけでなく、リサイクル材料やサーキュラーエコノミー(循環型経済)としての資源・材料が出展するサステナブルマテリアルの総合展。
【会 期】2021年12月8日(水)〜12月10日(金)
【開催地】幕張メッセ
【URL】https://www.susma.jp
※4 ウォータージェット法パルプ化した原料を水に分散させ、最高245 MPaに加圧・噴射すると、原料はマッハ2のウォータージェットとなる。このウォータージェット同士を斜向衝突させることで、原料を解し、ナノファイバーを作り出す。水と原料だけで製造できる、クリーンで画期的な製法。
プレスリリース提供:PR TIMES