プレスリリース
わずか1cm四方の紙でつくられる折り紙がつくる優美な小宇宙
小豆島の「迷路のまち」(土庄本町)で、アート事業や地域事業をおこなう妖怪美術館(小豆島ヘルシーランド株式会社)では、妖怪美術館とあわせて運営している小野川直樹美術館に瀬戸内をイメージした新作を 6 点をむかえ「 Folklore 展」をスタートします。
美術界でも注目を集める折り鶴アーティスト・小野川直樹。
わずか1cm 四方の紙をピンセットも使わず一羽一羽丁寧に手折りした極小の折り鶴を美しい造形美に仕上げる小野川直樹。学生時代に東京で東日本大震災を経験した彼は、翌年訪れた岩手県陸前高田市で衝撃を受けたことをきっかけに折り鶴を使った作品を制作し始めました。折り鶴を平和の象徴としてではなく、行き場のない自身の気持ちを託す、厳かな「祈り」として位置づけており、その作品には繊細で神秘的な美しさが静かに漂います。
瀬戸内をイメージし、瀬戸内市立美術館で展示した新作を自身の美術館で常設。
今回の新作は、2021 年 3 月 9 日〜 5 月 5 日に瀬戸内市立美術館の展覧会で展示した瀬戸内をイメージした 6 作品で、清新で優しい造形美を見せてくれます。テーマはフォークロア(伝承)。人それぞれのさまざまな「祈り」をこめて折られるという「伝承」を優美な作品で表現しており、日本人だけでなく、外国人の方々からも高い評価を得ています。
小野川直樹
Folklore 展
小野川直樹美術館
●2021 年 11 月 26 日(金) 〜 12 月 26 日(日)
●10:00 〜 18:00 (受付終了 17:00
●休館日:水曜日
●入館料:大人1500 円 中高生 750 円、小学生以下無料
●住所:香川県小豆郡土庄町字東元浜甲 289-33
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折り鶴との歩み|作家からのメッセージ
幼少期の頃に熱中した折り紙。その中でも特に有名な伝承折り紙の一つである「折り鶴」。共に時間を過ごして行くに連れて「折り鶴」には、彷徨っている気持ちの吐き場所であり、繰り返される惰性の様な違和感を感じることがあります。そこには自分と折り鶴とを繋ぐものや、自分の考える折り鶴の「居場所」や「終着点」というものは、ありませんでした。
2011年に東北で震災がありました。翌年の 4 月に岩手県陸前高田へと赴き、現地の方の話を聞き、実際に町を見て回りました。自然の脅威の前では人間は何もできないのだと恐ろしく、また、その中で輝く生命の力強さも受けました。いつの時代も、人種も性別も社会的地位も関係なく襲ってくる自然の脅威と向き合い、しかし時にあやかり、共存しているのだと改めて感じます。そしてその体験は同時に、いまを生きている、ということをハッキリと意識させられる様です。その様な中で、津波に流された校舎の瓦礫脇に置かれた千羽鶴を見て、ハッとしました。
それはまるで行き場のない気持ちを折り鶴に託し、この世ではない場所を行き来するようにと祈りを込めた孤独な儀式の様でした。うまく言葉では表現できませんが、今、折り上げている折り鶴はそういった厳かな「祈り」からきているものなのかもしれません。またその様な事柄を作品に落とし込むことで、折り鶴の「居場所」を創り上げています。改めて見つめ直してみると、折り鶴はどこか尊く、また神秘的な「なにか」がひそんでいる様に感じます。そして、それはまた、私の信じている「美しさ」でありました。
ひとりひとりが自分なりの「折り鶴」との歩みを持っているかと思います。どの様に感じてどの様に思いを重ねるかは人それぞれですが、作品との対話を通し、心を揺さぶる「なにか」が生まれることを願っています。
小野川直樹
【プロフィール / 経歴】
小野川直樹
Naoki Onogawa
1991.1
東京都生まれ
【Solo Exhibitions 】
2016.11/1-27 「これまでとこれから」 そごう西武渋谷店 B 館 8 階美術画廊 オルタナティブスペース
2017.6/7-8/1 「彩」 日本橋高島屋 2 階 アートアベニュー
【Public Works 】
2014.11.22 open「グランツリー武蔵小杉」 折り鶴モニュメントのプロデュース
2017.2「 The Art of J 」 JAL 海外向けキャンペーン ウェブムービー
2017.7「 Infini Love 」 周生生 Chow Sang Sang Juelly キャンペーン ウェブムービー
2018.11「 Princess Cruise 」 『 The Secret Silk 』 日本初演記念作品 「 Ao 」
2019.4 小野川直樹美術館 小豆島にオープン
2021.3 「小野川直樹 Folklore 展」 瀬戸内市立美術館
プレスリリース提供:PR TIMES