プレスリリース
発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するスタートアップであるDAIZ株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役社長:井出 剛、以下「DAIZ」)は、全国農業協同組合連合会(本所:東京都千代田区、代表理事理事長:野口 栄、以下「JA全農」)と業務提携を締結しましたことをお知らせします。本提携により、国産大豆の安定的な仕入れルートの確保が可能となり、また100%プラントベースフードのみならず、食肉とのハーフ&ハーフ商品などの開発において協業に取り組んでまいります。
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■本業務提携の概要
JAグループは、相互扶助の精神のもとに農家(組合員)の営農と生活を守り高め、豊かな社会を築くことを目的として構築された協同組合組織です。その中でも、JA全農は農畜産物の販売や生産資材の供給といった経済事業を担う組織です。JA全農は経済事業を通じて生産者と消費者を結び、産地や地域社会の活性化、環境の保全に取り組んでいます。
一方、熊本発のフードテックベンチャーであるDAIZは、「落合式ハイプレッシャー法」をコア技術として環境負荷の小さい次世代植物肉「ミラクルミート」を生み出しました。DAIZは国内大手企業と連携して日本の食品技術を結集させた「オールジャパン構想」のもと、さらに研究開発を重ねることで「ミラクルミート」の価値向上を図っております。
近年、食生活の多様化や環境問題への配慮から、プラントベースフードの市場が拡大しつつある一方、国内では人口減少にともない主食用米需要の減少が顕著となっています。このような中、水田の転換作物のひとつとして大豆に注目が集まり、大豆を使用した食品開発による新たな需要創出が期待されているところです。
JA全農とDAIZは、DAIZ特有の発芽技術を活用し、国産大豆を原料とする美味しいプラントベースフード(植物性食品)の開発を目指して協議を重ねて参りました。今後はJA全農グループの食品製造インフラを活用し、拡大が見込まれる惣菜等の商品開発を加速、国産大豆の生産振興をすすめてまいります。これにより、DAIZが国産大豆等の安定的な仕入れルートを確保し、今後需要拡大が見込まれる「ミラクルミート」の生産体制を強化できるようになります。
また、JA全農における商品開発では、プラントベースフード100%商品の他、国産食肉とプラントベースフードを組み合わせたおいしさを追求したハーフ&ハーフ商品の開発も積極的にすすめ、国産食肉の新たな需要創出にも貢献してまいります。
<協業内容>
● 国産大豆等の需要創出と生産振興
● 国産大豆等を原料とした「ミラクルミート」の開発と製造、またそれに必要な国産大豆等の選定と仕入れ
● 100%プラントベースフードや食肉とハーフ&ハーフなどの商品開発
■全国農業協同組合連合会 代表理事理事長 野口 栄様よりコメント
このたびのDAIZ社様とJA全農の業務提携を契機に、消費者が求めるおいしくて健康的な国産大豆由来の総菜開発がすすみますことを心からうれしくおもいます。
商品開発にあたっては、国産食肉も原材料として取り入れることで、国産大豆の生産振興に加えて、畜産振興にもお役立ちできるものと期待しています。
■DAIZ代表取締役社長 井出 剛よりコメント
このたびJA全農様と業務提携が出来ましたことを大変嬉しく思っております。プラントベースフードの市場拡大は国産大豆生産の新たな機会になると信じております。DAIZは有機栽培ベビーリーフ大規模生産の農業法人果実堂のグループ企業としてスタートしており、本提携を通じて農業振興や環境保護に寄与することが出来ましたら幸いです。
また独自特許技術の落合式ハイプレッシャー法を用いて国産大豆と国産食肉を組み合わせた「ハーフ&ハーフ商品」の研究開発にも取り組んで参ります。
■DAIZの発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」について
DAIZは長年研究してきた独自技術により、従来の植物肉で課題とされていた、1.味と食感に残る違和感、2.大豆特有の青臭さや油臭さ、3.肉に見劣りする機能性(栄養価)を解決し、美味しい植物肉の開発に成功しました。
<DAIZの植物肉「ミラクルミート」の特徴>
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特徴1.原料に丸大豆を使用
これまでの植物肉は、大豆搾油後の残渣物である脱脂加工大豆を主原料としていましたが、DAIZの植物肉「ミラクルミート」は原料に丸大豆を使用しています。さらに、オレイン酸リッチ大豆を使用することで、大豆特有の臭みを無くし、異風味を低減しています。
特徴2.旨味や栄養価を増大、肉様食感を再現する独自技術
味や機能性を自在にコントロールするコア技術「落合式ハイプレッシャー法」*1で大豆を発芽させ、旨味や栄養価を増大させます。その発芽大豆をエクストルーダー(押出成形機)*2にかけ、膨化成形技術*3により、肉のような弾力と食感を再現しています。これらの独自技術により、異風味を低減した植物肉「ミラクルミート」を製造しています。
特徴3.独自製法による価格競争力
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旨味や栄養価が増大した発芽大豆を使用しているため、他の原料や添加物を足さずして、シンプルなプロセスによる製造が実現できています。独自の製造プロセスにより、原価低減を実現し、牛肉・豚肉・鶏肉に対し、価格競争力があります。
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▲DAIZの植物肉「ミラクルミート」の製造工程
*1 大豆の発芽中に酸素・二酸化炭素・温度・水分などの生育条件を制御し、酵素を活性化させることで遊離アミノ酸量が増加し、素材の旨味を引き出す栽培法。(特許第5722518号)
*2 食品加工時に使用される機械。材料に水を加えながら、高温下でスクリューで圧力をかけ押し出すことにより混練・加工・成形・膨化・殺菌等を行う装置。
*3 特許申請準備中。
■会社概要
DAIZは、独自技術「落合式ハイプレッシャー法」をコア技術とした熊本発のフードテックベンチャーです。DAIZが生み出した環境負荷の小さい次世代植物肉「ミラクルミート」の普及を通じて、サステナブルな食文化を啓蒙し、持続可能な社会の実現を目指しております。
商号:DAIZ株式会社(https://www.daiz.inc/)
代表者:代表取締役社長 井出 剛
所在地:〒860-0812 熊本県熊本市中央区南熊本五丁目1番1号 テルウェル熊本ビル4階
設立:2015年12月1日
資本金:10億2,508万円(累計資本調達額60.5億円)
事業内容:発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」及びその他の植物性食品の開発・製造及び販売
プレスリリース提供:PR TIMES