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JMAM(ジェイマム)

リモート時代に広がる「ひそかな成長格差」とどう向き合うか ~働く環境の変化を上手に活用した新入社員の成長支援とマネジメントのあり方~

(PR TIMES) 2022年03月16日(水)13時45分配信 PR TIMES

イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2021ダイジェスト

株式会社日本能率協会マネジメントセンター(代表取締役社長:張士洛、東京都中央区、以下JMAM[ジェイマム])は、2020〜2021年に入社した新入社員と、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員の計2,068名に対し、新入社員の意識と行動、指導者の指導と育成に関するアンケート調査「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2021」を実施しました。今回は調査結果かからみえてきた、新入社員の育成を行う上での課題と解決策についてご紹介します。

リモート時代の新たな課題:新入社員(Z世代)に広がる「ひそかな※1成長格差」

働き方が大きく変化した今、上司や先輩の仕事ぶりを「見て覚える」など、実体験を通じた「学び」や対面での「指導育成(OJT)」の機会が減少したことで、新しく組織に加わったメンバーが必要な意識・知識・技術などを獲得し、組織に適応していくプロセスである「組織社会化」が滞る傾向にあります。

そのため、新入社員が自律的に成長していくために必要な成長循環サイクル(目的・目標設定→周囲のサポート→実践的な経験→振り返り)が回りづらくなっている状況から、成長に必要な3つの「しこう(志向・思考・試行※2)」を獲得する機会も減少しています。これにより「わからない」ことを先輩や上司に質問をしたり、キャリア形成に必要な業務経験を自ら開拓する成長意欲を持つことに課題を感じる新入社員も多く、目に見えない形で成長スピードの差が起きやすい状況になっているといえます。

※1上司・先輩あるいは本人自身も気づかず、目に見えないところで成長格差が起きていること
※2志向:(ありたい姿などを)描いてみる ・気持ちと向き合う/ 思考:仮説(問い)を立ててみる/試行:やってみる
[画像1: https://prtimes.jp/i/82530/28/resize/d82530-28-84b35fa41c84b7a9a3bb-0.png ]



「ひそかな成長格差】を乗り越えるためのヒント

「コロナ禍やテレワーク(在宅勤務)の指導・育成で工夫したこと」を指導者側の上司・先輩に自由記述でアンケートを取ったところ、【コミュニケーション(130回)】、【指導(57回)】、【仕事(32回)】が上位3つのキーワードにあがりました。

[画像2: https://prtimes.jp/i/82530/28/resize/d82530-28-5a665128afea746f0d1c-2.png ]

なお、それぞれの指導・育成の工夫方法に、「ひそかな成長格差」を乗り越えるヒントがありました。
(1)コミュニケーションでの工夫


オンラインツールなども活用し、接触頻度を増やし、気軽なコミュニケーションを意識しているという回答が目立ちました。新人と指導担当者の相互理解を深め、心理的ハードルを低くしていくことで「自分のことを見てくれている」「自分のことをわかってくれている」と実感してもらい、安心と信頼を獲得することが重要です。


[画像3: https://prtimes.jp/i/82530/28/resize/d82530-28-b64880b972e16b143bf0-3.png ]


(2) 指導上での工夫
「自分が受けた指導と現在行っている指導」の差異を調べたところ、「目標・目的共有」に関する指導スタイルの多くは変わらずに伝承していることがわかりました。一方で、「時間外のつきあいで信頼関係を築く」「精神論や根性論」などは減り、代わりに「安心な空間(必要以上のプレッシャーは与えない)」「節々でほめる機会をつくる」などの工夫が挙げられました。いきなり高い壁を乗り越える挑戦をさせるよりも、小さな成功体験を積み重ねていくことが必要といえます。

[画像4: https://prtimes.jp/i/82530/28/resize/d82530-28-b607d9c87a381d3cb111-4.png ]


(3)仕事上での工夫
「話しやすい環境づくり」「仕事のリスト化」「わかりやすい表現やデータ等で説明し、理解度を確認する」「文章による指示や説明」などの工夫がみられました。テレワークの有無に関わらず、話しやすい環境をつくり、内容をわかりやすく言語化して伝えていくことで、新入社員が自ら考え、行動することに繋がるといえます。

[画像5: https://prtimes.jp/i/82530/28/resize/d82530-28-15c79c1be645b906b534-5.png ]




総括:今後求められるのは、成長循環サイクルを回す、個別支援型のマネジメント

テレワークなど、働く環境や時間の個人裁量が増していくなか、現場の指導・育成、マネジメントに見直しが求められています。導入が加速したオンライン会議ツールなども活用し、テレワーク環境を逆手に取った個別コミュニケーションで成長循環サイクルの回転数と質を上げ、学生から社会人へのスムーズな移行を促す自律的な成長の支援をしていくことが大切です。

[画像6: https://prtimes.jp/i/82530/28/resize/d82530-28-d88b94b67b48dba003e3-6.png ]


<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査時期: 2021年6月
調査地域: 全国
有効回答: 2,068名。2020〜2021年に入社した新入社員1,020名、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員1,048名(新入社員は、例年比較のため企業規模501名以上の大卒の686名に母数を絞って集計)

〈参考資料〉
【新入社員(Z世代)の抱えている課題と不安】
職場との接点減少により、周囲との人間関係の構築が難しく、「組織社会化」が滞っている。
新入社員が課題・不安に感じていることについて調査した結果、「職場になじめない」などのコミュニケーションの課題や「わからないこと」を聞けないといった仕事上の不安が上位にあがりました。これはコロナ禍前(2019年)と比べ人間関係部分の課題が大きくなっていることが大きな原因の1つといえます。


[画像7: https://prtimes.jp/i/82530/28/resize/d82530-28-d76ecf7f162f84d8473a-7.png ]

※「組織社会化」とは、新しく組織に加わったメンバーが必要な意識・知識・技術などを獲得し、組織に適応していくプロセスのこと

【指導する上司や先輩が感じている課題】
仕事環境が変化し、指導のしづらさを感じている
指導者の半数以上もテレワーク普及以降、「新人・若手以降の指導はしにくくなった」と回答しています。従来の


成長支援を継続しても、指導者自身の成長も年々実感しにくくなってきている結果となりました。

[画像8: https://prtimes.jp/i/82530/28/resize/d82530-28-5663a07198304301f960-8.png ]



プレスリリース提供:PR TIMES

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