プレスリリース
ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展
2022年10月8日(土)-2023年1月22日(日)国立西洋美術館(東京・上野公園)
2022 年10 月8 日(土)より開催中の「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」は閉幕まで1ヶ月余りとなりました。本展はベルリン国立ベルクグリューン美術館が所蔵するドイツ生まれの美術商ハインツ・ベルクグリューン(1914-2007 年)が類い稀なる審美眼と、情熱によって厳選した粒選りのコレクションを紹介しています。ベルクグリューンは晩年まで作品の購入と放出を繰り返しコレクションに際立った特色を持たせるよう努め、最終的には彼が最も敬愛した同時代の4 人の芸術家たち、パブロ・ピカソ、パウル・クレー、アンリ・マティス、アルベルト・ジャコメッティの作品に重点を置いた珠玉のコレクションをつくりあげました。
本展では日本初公開 76 点を含めた 97 点の作品に、日本の国立美術館の所蔵作品を加えた計 108 点を展観。 20 世紀モダン・アートの神髄をご覧いただきます。なお、展示会場では、一部の作品を除き撮影いただけます。
クレーの輝き
私は昔からクレーに傾倒してきた。私がその生涯の仕事に真剣に取り組み、コレクターとして、また画商
として成長するうえで、決定的な影響を受けた最初の画家がクレーだった。
(ハインツ・ベルグラン[ベルクグリューン]著、田部淑子訳『最高の顧客は私自身』河出書房新社、2001 年、P4)
クレーはピカソと並び、コレクションのもうひとつの柱であり、その機知と詩情に溢れた作品群は、本展のみどころのひとつです。ベルクグリューンは、ピカソとクレーこそが20 世紀美術の土台と考えて、バウハウス時代から最晩年までを網羅した、世界で最も質の高いクレー・コレクションのひとつを作り上げました。造形原理の考察とロマン主義的な想像力が融合したクレーの芸術は、ピカソとは対照的ですが、クレーが同時代の画家の中でピカソに最も強い関心を持ち、キュビスムに影響を受けたことは知られています。日本でも熱狂的なファンをもつクレーですが、初公開作品26 点を含む34 点ものクレー作品はいずれも粒揃い。一度に鑑賞できるのは貴重な機会と言えるでしょう。
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色彩のマティス
あのマティスをカット・アウト(切り絵)だけを照明にした、広い白壁の家に住むことを私は想像してみる。
作品の放射力に目がくらんで、まわりの物は何も見えなくなるのではないだろうか。
(ハインツ・ベルグラン[ベルクグリューン]著、田部淑子訳『最高の顧客は私自身』河出書房新社、2001 年、P195-196)
ピカソとならぶ20 世紀の巨匠マティス。純粋な色彩と簡潔なデッサンの総合体である切り紙絵は、今日ではマティス晩年の偉大な達成と見做されていますが、その切り紙絵に特化した最初の展覧会をいち早く開催し、高く評価したのがベルクグリューンでした。本展では、日本初公開11 点を含む16 作品の油彩・素描・切り紙でマティスの色彩豊かな世界をお楽しみいただけます。
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圧巻のピカソ
私は一貫して根気よく収集し続けることによって、誰にも増して、20 世紀全般の生の実感を宿して生き
た、人間ピカソの世界の輪郭を捉えようとした。
(ハインツ・ベルグラン[ベルクグリューン]著、田部淑子訳『最高の顧客は私自身』河出書房新社、2001 年、P225)
本展の最大の見どころは、なんといっても日本初公開35 点を含む46 点のピカソ作品です。
ピカソの初期から晩年まで、青の時代からキュビスムを経てどのように画風が変遷していったのか、さらには両大
戦間から第二次世界大戦後に至るピカソ芸術の変容の過程を、ピカソの初期から晩年までの選び抜かれた珠玉の作
品群で、時代を追いながら展観できるまたとない機会となっています。
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これからのギフトシーズンにおすすめの展覧会オリジナルグッズにも注目です
低糖質のチョコレートクランチが入った「ドイツ缶」、クレーとマティスの作品をベースにデザインされた
「カタヌキバウム」などのお菓子、また「ROOTOTE」のトートバッグやドイツの筆記具ブランド「FABER-CASTELL」「LAMY」とのコラボ商品は会場限定グッズです。ほか定番のポストカードも63 種類と充実した品揃えです。
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実施概要
【展覧会名】ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展
Picasso and His Time: Masterpieces from Museum Berggruen / Nationalgalerie Berlin
【会期】2022年10月8日(土)-2023年1月22日(日)
【開館時間】9:30〜17:30(金・土曜日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
【休館日】月曜日、12月30日(金)〜2023年1月1日(日)、1月10日(火)
※ただし、2023年1月2日(月・休)、1月9日(月・祝)は開館
【会場】国立西洋美術館(東京・上野公園) 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
【主催】国立西洋美術館、ベルリン国立ベルクグリューン美術館、東京新聞、TBS、共同通信社
【後援】ドイツ連邦共和国大使館、ゲーテ・インスティトゥート東京
【協賛】DNP大日本印刷、あいおいニッセイ同和損保
【協力】日本航空、ルフトハンザ カーゴ AG、ヤマト運輸、西洋美術振興財団
【展覧会公式サイト】https://picasso-and-his-time.jp
【展覧会公式Twitter】 @picasso-berg ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展
【観覧料金】一般 2,100円 大学生 1,500円 高校生 1,100円 中学生以下無料
プレスリリース提供:PR TIMES