プレスリリース
学校法人自由学園(東京都東久留米市):幼稚園から大学部までの一貫教育校。1921年(大正10年)に、ジャーナリストの羽仁もと子・吉一夫妻が創立し、2021年に創立100周年を迎えた。
ユニークな教育を実践してきた自由学園の、創立から現在までの100年間の歩みをまとめた初の総合的な学園史です。
生徒主体で「真の自由」を追い求める自由学園の教育理念と教育実践、社会・世界とつながる教育活動について、記録資料・証言の調査に基づき編纂した本書は、教育史、教育学等の資料としてもご活用いただける一冊です。
創立100周年記念事業として12月1日に刊行。デジタルアーカイブも12月上旬公開予定です。
■書籍『自由学園一〇〇年史』について
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書名:『自由学園一〇〇年史』 自由学園100年史編纂委員会編
発行:自由学園出版局
発売:婦人之友社
仕様:A5判 本文800頁 縦書き(カラー16頁)上製カバー
定価:9,900円(税込)
発行日:2021年12月1日
学校法人自由学園は、『自由学園一〇〇年史』の刊行を、自由学園の教育のいのちを未来につなぐための取り組みの一つとして、創立100周年記念事業に組み入れて2010年から準備を進めてきました。
創立から現在に至る自由学園の「通史」の制作と公開は今回が初めてです。
本書は、子ども自身が「自分のいのちの経営」の主体となれるようにとの創立以来の教育理念と現在までの教育活動の歴史、学校から社会へと広く教育活動を展開してきた自由学園の100年の歩みを、膨大な記録、証言の資料調査に基づき編纂しています。
自由学園の教育に関心をお持ちの皆さまにお読みいただきたく、また教育史・教育学等の資料としてもご活用いただきたくご紹介いたします。
なお、資料についてはデジタルアーカイブも12月上旬に公開予定です。
いずれも多くの新資料に基づくもので、書籍・アーカイブ双方を合わせて自由学園の足跡と現在、そして未来への展望を、多面的にご理解いただける内容となります。
■主な構成
第I部 総論 自由学園一〇〇年の歩み
創立者羽仁もと子・吉一について、 自由学園の創立とその展開、 戦時下での教育、 創立者の教育理念の継承と発展、 学校改革の取り組み
第II部 各部の教育
女子部・初等部・男子部・幼児生活団・最高学部 各学校の設立経緯と教育実践の歩み
第III部 学校から社会へ
学校教育から社会へと広がった多様な教育活動・社会活動から十二の取り組み
関東大震災救援活動、 「生活大学」構想、農村セツルメント運動、 北京生活学校、 那須農場・農学塾、 植林活動、 自由学園生活学校、 明日館の保存と活用、 近年の災害救援・復興支援活動、 東久留米地域との交流、 リビングアカデミー、 卒業生のはたらき
第IV部 総括 次代への展望
第V部 資料篇
学園概要・年表・自由学園関連出版物・索引(事項・人物)
※本書の内容は、創立者羽仁夫妻の著作をはじめ、各時代の教職員・在校生・卒業生をはじめ関係した方々が残した記録、証言などの資料調査に基づいています。
■表紙のカバーデザイン
自由学園創立当初の校舎「自由学園明日館」(重要文化財・東京都豊島区)のホールにある壁画「見よ火の柱 雲の柱」(出エジプト記13章より)の写真が用いられています。
この壁画は1931年に女子部8回生が中心となり制作し、2001年に当時の最高学部(大学部)学生によって修復されたものです。
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■資料のデジタルアーカイブ「自由学園100年+(プラス)」
2021年12月上旬公開予定。公開後も資料を順次追加掲載し、情報を更新していきます。
URL: https://archives.jiyu.ac.jp
■書籍『自由学園一〇〇年史』のご注文
発売元の婦人之友社および自由学園WEBサイト内下記ページで受け付けています。
婦人之友社:
https://www.fujinnotomo.co.jp/book/hani/b2778/
自由学園:
https://www.jiyu.ac.jp/blog/info/78046
※一般の書店を通じての購入も可能です。
■自由学園とは
自由学園は、共にクリスチャンでジャーナリストであった羽仁もと子・吉一夫妻が1921年(大正10年)に創立した学校で、今年創立100周年を迎えました。
自由学園の「自由」は聖書のことば「真理はあなたたちを自由にする」(ヨハネによる福音書8章より)に由来します。
よりよい社会を作るためには教育が重要と考えた創立者は、知識の詰め込みではない本物に触れる学びを目指し、あらゆる学びは生活の中にあるとする「生活即教育」をモットーに、生徒自身が自分たちの手で日々の生活を運営し創り出す独自の学びを実践しました。その理念は今も引き継がれてきています。
学校や寮を一つの社会と捉えて、どうしたらよりよい社会になるのかを、生徒自身がルールを考え、話し合いながら実践していく「生徒が創る学校」です。
緑に恵まれ自然の営みを感じられるキャンパスや、フランク・ロイド・ライトの流れをくむ校舎群も、生徒が環境と人の関わりを学び、知性・感性を育む一助となってきました。
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創立者亡き後も、自由学園は「思想しつつ 生活しつつ 祈りつつ」のことばが表す理念を重んじながら社会の変化に対応し、幼稚園から大学部までの一貫教育に加えて、45歳以上を対象とした学びの場や未就園児の親子を対象とした集いを設けるなど、全世代がキャンパスに集う学園へと発展してきました。
現在は、創立以来の教育理念を重んじつつ、これからの100年を見据えた学校改革に全校で取り組んでいます。
これまで別学だった中・高等科の段階を、学校自体を共生社会としていくための一環として、2024年度から「共生共学」とするための準備も進めています。
自由学園の特徴ある学びの一端は、下記サイト内「自由学園100年ストーリー」でもご紹介していますのでご覧ください。
自由学園創立100周年記念サイト
https://www.jiyu.ac.jp/100th/
■現在の自由学園 キャンパスの様子から
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■ご参考:書籍『本物をまなぶ学校 自由学園』(婦人之友社刊)
『自由学園一〇〇年史』に先立ち、本年4月に書籍『本物をまなぶ学校 自由学園』(婦人之友社企画編集)が刊行され、現在発売中です。
現在の自由学園の教育実践、生徒・教師をノンフィクション作家の島村菜津さんが取材執筆。そのほか各界の方々が自由学園について寄稿されています。
詳しくは自由学園ホームページ内の下記記事をご覧ください。
https://www.jiyu.ac.jp/blog/info/75532
■学校法人自由学園に関する情報
〒203-8521 東京都東久留米市学園町1-8-15
Tel:042-422-3111(代)
ホームページ:https://www.jiyu.ac.jp
「自由学園100人の卒業生+」:https://www.jiyu.ac.jp/jgs100/
理事長:村山 順吉 2017年4月より現職
学園長:高橋 和也 2016年4月より現職
設置校
幼児生活団幼稚園(幼児生活団つうしんグループ・2才児プレあり)
初等部(JIYUアフタースクールあり)
男子部(中等科・高等科)
女子部(中等科・高等科)
※「共生共学」の学校づくりの一環として、これまで男女別学の教育が行われていた男子部・女子部(中等科・高等科)を2024年度より共学とするための準備を進めています。
最高学部(4年課程男子女子共学 2年課程女子)
※最高学部は男子部・女子部高等科を卒業した者のみが進学可能
リビングアカデミー(45歳以上対象)
一般の方にご利用いただいている施設・事業
自由学園明日館(重要文化財・東京池袋)https://jiyu.jp/
自由学園しののめ茶寮(東久留米市のキャンパスに隣接)https://jiyu.jp/shinonome/
自由学園生活工芸研究所 https://jiyu-craft.typepad.com/
自由学園食事研究グループ https://jiyu.jp/shinonome/syoku
関係団体
創立者の羽仁夫妻は、学園創立に先立ち雑誌『婦人之友』を創刊。婦人之友社を設立した。その愛読者の集まり「全国友の会」は、全国でよりよい家庭生活・社会をつくろうと地域で働きかけている。
■本プレスリリースに関する連絡先
自由学園広報本部
〒203-8521 東京都東久留米市学園町1-8-15
e-mail:kh@jiyu.ac.jp
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プレスリリース提供:PR TIMES