プレスリリース
グランプリは竹内航平さん(北海道大学)、準グランプリに永山愛唯さん(大阪芸術大学)
アート、デザイン、建築、科学、文学、食、音楽など多彩な分野で活躍する専門家がジャンルの垣根を超えて活動する一般社団法人日本文化デザインフォーラム(理事長:水野誠一、以下JIDF)は、次世代を担う若者の応援を目的としたコンペティション、「JIDF学生文化デザイン賞2023」のグランプリを決定するファイナリスト・プレゼンテーションを実施。JIDF選抜会員(水野誠一、黒川雅之、中島信也、佐伯順子、津村耕佑、竹中直純)による合同ディスカッション審査およびJIDF会員投票を経て、グランプリ並びに準グランプリが決定しました。
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グランプリとなった竹内さんの「遺伝子組換え大腸菌によるマイクロプラスチックの回収」は、地球が抱える環境問題の解決に向けたユニークな発想と、今後の可能性などが評価され、この度の受賞に至りました。
「JIDF学生文化デザイン賞」は、これからの時代を担うであろう若者たちが、どのようなことを考え、取り組んでいるのかに着目し、その考えや取り組みを応援したいとの想いで2018年に創設。全国の学生を対象に「今考えている、進行しているクリエイティブなプロジェクトやコンセプト」を作品として幅広く募集し、一次審査(書類選考)を勝ち抜いた7名(組)の入賞者が、内容についてのプレゼンテーションを行う二次審査(ファイナリスト・プレゼンテーション)に挑みました。
また、二次審査進出とはならなかったものの、優秀だった15名の作品を入選として表彰。その中から、JIDF協賛各社の独自選考による協賛企業賞が選出されました。
当日の模様は、「日本デザインフォーラムチャンネル」(YouTube)にて後日配信予定です。
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JIDFでは、今後も若者たちの斬新なアイデアを発掘・応援する取り組みとして、「学生文化デザイン賞」の継続的な実施を目指してまいります。
「JIDF学生文化デザイン賞2023」 二次審査進出(入賞)者
■伊東 龍哉(いとう たつや)/Ito Tatsuya
東京都国分寺市出身。日本大学櫻丘高等学校卒業、日本大学理工学部海洋建築工学科卒業、日本大学大学院理工学研究科海洋建築工学専攻在籍中。彼女募集中。大学での設計活動では「空間の生命化」を軸に設計を行っている。
【タイトル】 BIOtecture Parking ー超車社会における生物構造を活用した駐車場の提案
車での移動が不可欠なアメリカ。生活のインフラとも言える道路は、昨今のEV車の普及による変化する需要に応えられない。本提案では変化する需要に対応し、人々の生活の質を向上させる未来のサービスエリアを設計する。
■大関 如翔(おおぜき ゆきと)/Ohzeki Yukito、他2名
日本電子専門学校高度情報処理科在学中。制作チーム「ちんあなご」でシステムの実装を担当しています。チームで開発をしていく中で人と人の目に見えない心の繋がりの大切さを学びました。プログラマとして1人でも多くの人を笑顔にできるシステムを作る、何事も諦めないプログラマを目指す。
【タイトル】 さかなのドレミ
さかなのドレミはお魚と一緒に音楽を奏でることができる体験型サービス。お魚の特性を知り、普段触れあうことのできないお魚を身近に感じながら、たくさんの来場者と共に体験を共有して楽しむことができます。
■関谷 仁奈(せきや にな)/Sekiya Nina
2006年東京都生まれ。武蔵野大学高校 1年に在籍中。クリエイティブな想像を膨らませることが好きで、特に日常生活における課題の解決に関するアイデアを形にするべく日々思考を巡らせている。いつか自分の構想したものが実際に社会の役に立つことを目指している。
【タイトル】 Capple ー環境に目を向ける小さなきっかけー
cappleの目的はペットボトル製品を通じて生分解性プラスチックの存在と実際に分解されていく過程を知ってもらうことです。そして最終的には花を咲かせ、環境への理解を深めてもらいたいという願いがあります。
■竹内 航平(たけうち こうへい)/Takeuchi Kouhei、他1名
2003年生まれ千葉県出身。北海道大学応用化学コース所属。合成生物学を中心とした生物工学に興味関心がある。大学で化学を学ぶ中でマイクロプラスチック問題という大命題を知り、この大命題に生物工学の視点から取り組んでみたいと思った。研究の立ち上げから活動している。
【タイトル】 遺伝子組換え大腸菌によるマイクロプラスチックの回収
生分解性プラスチックの表面に遺伝子組換え大腸菌のバイオフィルムを作成してマイクロプラスチックの回収に応用し、社会実装すること。生分解性プラスチックの活用の幅が広がると考えています。
■中村 幸介(なかむら こうすけ)/Nakamura Kosuke
人間らしい豊かさとは何か、建築設計を通じて考えている。空間体験は街の風景となり、手触りや香りは私たちに資源循環を意識させる。スケールを超えて私たちを繋ぎ、隔てる関係性そのものである建築空間の、境界としての意味を思考する。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻2年。
【タイトル】 海洋ゴミ問題に対する空間的手法『座間味の海中散歩』
クジラは「苦しみを共有する」数少ない生き物だ。ホエールウォッチングに代わる双方向の関係、海洋ゴミの回収方法を模索した。共生する未来のために、人間が海の生き物たちと交感し続けるための散歩道を設計した。
■永山 愛唯(ながやま あゆ)/Nagayama Ayu
2001年兵庫県生まれ。大阪芸術大学デザイン学科4年在籍。大学ではデジタルメディアにおけるデザインを中心に勉強中。デザインをコミュニケーションの方法の一つであるととらえ、誰かにとって使いやすい、伝わりやすいデザインとは何かを考えながら、日々制作をしている。
【タイトル】 煩悩アドベントカレンダー
大晦日、除夜の鐘の時くらいにしか現代人に馴染みのない「煩悩」を、身近にするデザインを考えました。この企画は、108回の除夜の鐘を打つことで沈めてきた煩悩を、西洋のアドベントカレンダーという体験形式に着地させた新しいUI企画です。
■堀田 滉樹(ほった こうき)/Hotta Koki
2000年生まれ。新潟県上越市出身、東京都国分寺市在住。昨年4月から、週に1回モバイル屋台に本を積み込んで公園で1日過ごす「本と公園」という活動を開始。また、12月に地元上越市に空き家を活用した「たてよこ書店」という書店を開業し、現在は2拠点生活を送っている。休日は多摩川の河川敷でぼーっとすることが多い。
【タイトル】 「本と公園」 〜公園にただ居続けた僕から見えたもの〜
2022年4月から週に1回、モバイル屋台に本を積み込んで公園で1日過ごす「本と公園」という活動を始めました。何を考えてこの活動を始めたのか、続ける中でどんな出来事が起こったのか、今後考えていることなどについてお話しできればと思います。
入選および協賛企業賞
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「JIDF学生文化デザイン賞2023」実施要項
名称:JIDF学生文化デザイン賞2023
主催:一般社団法人日本文化デザインフォーラム(JIDF)
協賛:株式会社博報堂 株式会社AOI Pro. 株式会社丹青社 大日本印刷株式会社
株式会社テー・オー・ダブリュー 株式会社TYO 株式会社東北新社 凸版印刷株式会社
株式会社乃村工藝社 株式会社ムラヤマ/感動創造研究所
募集内容:今考えている、または進行しているクリエイティブなプロジェクトやコンセプト
応募資格:学生(大学・大学院生、専門学校生、国立高等専門学校生、他)※個人・グループは問わない
応募締切:2023年1月13日(金)必着
審査:一次審査;JIDF会員による書類審査を行い、ファイナリスト6人(組)を選出
二次審査(最終審査);2023年3月10日(金)に東京・渋谷のLOFT9 Shibuyaにて、ファイナリストによる各15分間のプレゼンテーションを行った後、JIDF選抜会員による合同ディスカッション審査およびJIDF会員投票を経て、グランプリ他、各賞を決定
賞:グランプリ(活動応援金30万円)、準グランプリ(同15万円)、入賞(同5万円)、入選、協賛企業賞
一般社団法人日本文化デザインフォーラムについて
日本文化デザインフォーラム(Japan Inter-Design Forum /JIDF)は、アート、デザイン、建築、科学、哲学、文学、評論、伝統芸能、都市計画、写真、食、音楽、映像など、多彩な分野の先端的な活動をしている専門家約80名が自発的に集まった任意の団体です。それぞれの専門ジャンルの垣根を超えて会員相互で交流・啓発しあうことで、これまでにない発想を生み出し、多角的な視点から日本及び世界の「文化をデザイン」することを目的に活動しています。1980年の設立(旧組織名称:日本文化デザイン会議/〜1989年)以来、国内の主要都市で30回を超えるフォーラムを開催してきました。2011年8月からは「一般社団法人日本文化デザインフォーラム」として新たにスタート。本フォーラムの発起人である建築家・黒川紀章の七回忌にあたる2013年より、「INTER-DESIGN FORUM TOKYO」を毎年開催し、デザイン、建築、アートなど、さまざまな分野を牽引するプロフェッショナル達のメッセージを発信し続けています。また、2018年には、次世代の若者たちが考えるプロジェクトの応援を目的に、「JIDF学生文化デザイン賞」を新たに創設しました。
プレスリリース提供:PR TIMES