プレスリリース
グランプリは、草間大迪さん(関西大学大学院)と山手健矢さん(九州工業大学大学院)
アート、デザイン、建築、食、音楽など多彩な分野の専門家がジャンルの垣根を超えて活動する一般社団法人日本文化デザインフォーラム(理事長:水野誠一、以下JIDF)は、次世代を担う若者の応援を目的としたコンペティション、『JIDF学生文化デザイン賞2022』のグランプリを決定するファイナリスト・プレゼンテーションを実施。JIDF選抜会員(水野誠一、榎本了壱、サエキけんぞう、竹中直純、中島信也、マエキタミヤコ)による公開ディスカッションおよびJIDF会員投票を経て、グランプリ並びに、準グランプリが決定しました。
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グランプリとなった草間さんの「西天下わちゃわちゃ-地域循環をつなぐ外国人住居-」は、地域が抱える複数の社会課題を相互に解決するアイデアへの期待感、山手さんの「飲食店排水溝の悪臭改善プロジェクト」は、その完成度の高さやビジネスモデル構築に向けた具体的な取り組みなどがそれぞれ評価され、この度の受賞に至りました。
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また、今回もJIDF協賛各社による協賛企業賞が設けられ、各社の独自選考により受賞者を選出しました。
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なお、『JIDF学生文化デザイン賞2022』ファイナリスト・プレゼンテーションの模様は、後日YouTubeにて配信予定です。
「JIDF学生文化デザイン賞」は、これからの時代を担うであろう若者たちが、どのようなことを考え、取り組んでいるのかに着目し、その考えや取り組みを応援したいとの想いで2018年に創設。全国の学生を対象に「今考えている、進行しているクリエイティブなプロジェクトやコンセプト」を作品として幅広く募集し、一次審査(書類選考)を勝ち抜いた6組のファイナリストが、内容についてのプレゼンテーションを行う二次審査(ファイナリスト・プレゼンテーション)に挑みました。
JIDFでは、今後も若者たちの斬新なアイデアを発掘・応援する取り組みとして、「学生文化デザイン賞」の継続的な実施を目指してまいります。
「JIDF学生文化デザイン賞2022」ファイナリスト・プレゼンテーション進出者(6組)
■大吉 悠介(おおよし ゆうすけ)/Ohyoshi Yusuke
HAL東京グラフィックデザイン学科在学中。学校ではUIデザインやDTP、写真撮影など幅広く勉強している。中学生の時アーチェリーと出会い自己評価や人生が大きく変わった経験があることから、マイナースポーツへ高い関心がある。人の相談に乗ることが得意。座右の銘は「情けは人の為ならず」。
【タイトル】 子ども向け習い事テーマパーク「CanBe!」;
“子どもの自己肯定感向上”と“習い事の多様化”をテーマに、様々な習い事を体験できる小学生向けテーマパーク「CanBe!」を企画した。企画の背景やCanBe!の意義、デザインの意図等を話させていただく。
■荻原 悠真(おぎわら ゆうま)/Ogiwara Yuma
1997年群馬県生まれ。北海道大学建築都市コース4年在籍。建築を学ぶにつれてデザインすることの楽しさを知る。建築のほか、人類学や民俗学にも興味を持つ。現在は都市計画系の研究室に所属し、空き地・空き家等の活用方法を研究している。将来は公共建築の意匠設計に携わりたいと考えている。
【タイトル】 こだまブロック;
人混みの中で視覚障碍者の存在を周知させることができないかと考えた。提案するのは白杖とぶつかり合うことで音の鳴る「こだまブロック」である。こだまブロックは、金属音のように高く、風鈴のように柔らかで快適な音を響かせる。
■草間 大迪(くさま ひろみち)/Kusama Hiromichi、他2名
1999年、群馬県高崎市生まれ。「何かを作りたい」という抽象的な目標から、金沢工業大学建築デザイン学科へ進学。地方創生を活動目的としている経営学科のプロジェクトへ参加し、人とまちのつながりに興味を持つ。建築感を養うだけでなく、まちと建築、人と建築についての研究をするため関西大学大学院へと進学。
【タイトル】 西天下わちゃわちゃ ー地域循環をつなぐ外国人住居ー;
本提案の対象地である西天下茶屋商店街はシャッター街化が進んでいる。この地域には多くの外国人移住者が住んでおり、中には日本語の話せない人同士で集まって「日本の中の異国」を形成してしまっている。これらの問題を相互に解決するための提案をする。
■酒井 瑛一(さかい えいいち)/Sakai Eiichi、他1名
慶應義塾大学環境情報学部4年。インタラクティブアート制作チーム「ホシバナ」でシステム設計やシナリオデザイン等を担当している。チームでは、現実空間にゲーム表現を加えることで、体験者の日常にゲーム世界がインプットされるような、日常観が広がる作品づくりを目指している。
【タイトル】 ホノカ 〜光の世界が潜む日常に気づく普通のランプ〜;
今日のデジタルゲームをハードウェアとソフトウェアの双方から俯瞰し、それに対する新しいゲームデザインとして、「ホノカ」を制作した。「ホノカ」によって、体験者の日常観が広がっていくアプローチを提案する。
■山手 健矢(やまて けんや)/Yamate Kenya、他1名
廃油の二次利用や光触媒の研究活動を行う大学院生。研究者になることを夢みて日々研究活動に取り組む。大学生時代から飲食店の排水溝に溜まる残渣物や油脂から発生する悪臭を改善する方法を模索しており、SDGsの期限である2030年までに飲食店が排水溝の悪臭に悩まないような仕組みを作りたい。
【タイトル】 飲食店排水溝の悪臭改善プロジェクト;
飲食店排水溝の悪臭の改善に取り組むことになったきっかけから現在まで行った活動を紹介する。カンボジアを訪れ現地の排水溝事情を調査した経験をもとにグリーストラップの導入についての提案を発表する。
■若杉 知哉(わかすぎ ともや)/Wakasugi Tomoya、他1名
1998年、大阪府堺市生まれ。京都工芸繊維大学でデザイン・マネジメント・エンジニアリングの3つの分野を横断的に学んだ後、同大学の大学院に進学してデザイン学を専攻している。課題解決方法としてのデザインに魅力を感じ、誰かの幸せの"きっかけ"になるようなデザイン制作を目標にしている。
【タイトル】 子ども向けのキャッシュレス決済サービス「ponpal」;
キャッシュレス化が進む社会において、子どものお金感覚について不安に思う親が多くなってきました。子どもの価値判断力を育み、パーソナルファイナンスの力をつけるキャッシュレス決済サービスを提案します。
「JIDF学生文化デザイン賞2022」実施要項
名称:JIDF学生文化デザイン賞2022
主催:一般社団法人日本文化デザインフォーラム(JIDF)
協賛:株式会社博報堂 株式会社AOI Pro. 株式会社丹青社 大日本印刷株式会社
株式会社テー・オー・ダブリュー 株式会社ティー・ワイ・オー 株式会社東北新社
凸版印刷株式会社 株式会社乃村工藝社 株式会社ムラヤマ 感動創造研究所
募集内容:今考えている、または進行しているクリエイティブなプロジェクトやコンセプト
応募資格:学生(大学生、専門学校生、国立高等専門学校生、他)※個人・グループは問わない
応募締切:2022年1月14日(金)必着
審査:一次審査;JIDF会員による書類審査を行い、ファイナリスト6人(組)を選出
二次審査;2022年5月27日(金)に東京・渋谷のLOFT9 Shibuyaにて、ファイナリスト6人(組)による各15分間のプレゼンテーションを行った後、JIDF選抜会員による審査(公開ディスカッション)およびJIDF会員投票を経て、グランプリ他、各賞を決定
賞:グランプリ(活動応援金30万円)、準グランプリ(活動応援金15万円)、協賛企業賞
※この他、ファイナル進出者には5万円を授与
一般社団法人日本文化デザインフォーラムについて
日本文化デザインフォーラム(Japan Inter-Design Forum /JIDF)は、アート、デザイン、建築、科学、哲学、文学、評論、伝統芸能、都市計画、写真、食、音楽、映像など、多彩な分野の先端的な活動をしている専門家70余名が自発的に集まった任意の団体です。それぞれの専門ジャンルの垣根を超えて会員相互で交流・啓発しあうことで、これまでにない発想を生み出し、多角的な視点から日本及び世界の「文化をデザイン」することを目的に活動しています。1980年の設立(旧組織名称:日本文化デザイン会議/〜1989年)以来、国内の主要都市で30回を超えるフォーラムを開催してきました。2011年8月からは「一般社団法人日本文化デザインフォーラム」として新たにスタート。本フォーラムの発起人である建築家・黒川紀章の七回忌にあたる2013年より、「INTER-DESIGN FORUM TOKYO」を毎年開催し、デザイン、建築、アートなど、さまざまな分野を牽引するプロフェッショナル達のメッセージを発信し続けています。また、2018年には次世代を担う若者支援の取り組みとして、「JIDF学生文化デザイン賞」を新たに創設しました。
プレスリリース提供:PR TIMES