プレスリリース
国民の健康やQOL向上を睡眠の視点から支援する睡眠マネージメントに関する産学連携コンソーシアム「Sleep Innovation Platform」を設立
〜睡眠サービスの品質チェックと睡眠データの利活用促進のプラットフォーム構築を目指す〜
株式会社S’UIMIN(本社:東京都渋谷区初台 代表取締役:藤原正明)は、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構および、西川株式会社、株式会社アシックス、伊藤忠商事株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、日本生命保険相互会社、パラマウントベッド株式会社とともに、国民の健康やQOL(Quality of Life)向上を睡眠の視点から支援することを目的とした、睡眠マネージメントに関するコンソーシアム「Sleep Innovation Platform(スリープ イノベーション プラットフォーム)」を3月18日(金)の「世界睡眠デー」に設立いたします。
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1日の約30%を占める睡眠は、私たちの生活の基盤であり、健康的で豊かな生活や今後求められる高い生産性を向上するためにも欠かすことのできないものです。一方で、多岐にわたる領域にかかわるため、これまで睡眠に関わるデータやサービス品質については、統一基準がなく、今後の活用の課題となっていました。本コンソーシアムでは、睡眠サービスや商品開発、生活者との接点を有する企業、最先端の睡眠研究を行うアカデミアが連携し、睡眠をベースとしたイノベーションいう視点から、国民の健康増進・予防等に貢献することを目指します。
【 設立趣旨 】
昨今、睡眠に関係する様々なサービスや商品が新たな成長領域として注目されていますが、睡眠の質や生活向上に繋がっているかどうか、十分な検証はされていない状況にあり、国民が適切な商品・サービスを選択することが難しい状況にあります。
「Sleep Innovation Platform」では、睡眠データや睡眠効果などのエビデンスを収集、蓄積、分析し、睡眠サービスの品質チェックの基準作りに取り組み、それを普及させることで睡眠サービス全体の品質向上につなげてまいります。また、様々な企業間連携により、睡眠サービス以外の健康増進やQOL向上に資するサービス開発へと発展させていきます。さらに、医療・介護等への連携も視野に入れ、個人の様々な情報を利活用するためのプラットフォーム構築や環境整備を目指します。
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【 目的 】
日本国民の健康とQOL向上を睡眠の視点から支援する。
【活動方針 】
1. 睡眠サービスの品質向上
アカデミアとの連携を通じて、睡眠状況や生体の把握・データ解析、これに対するエビデンスを基にした睡眠サービスの品質チェック基準を策定し、サービス全体の品質向上と、生活者への利用促進を図ります。
2.様々な事業者間連携による高付加価値ビジネスモデルの検討・開発
国民の健康寿命延伸やQOL向上、健康経営における企業従業員の生産性等の視点から、事業者連携による睡眠データを活用した高付加価値ビジネスモデルの検討・開発を行います。
3. 睡眠データの利活用促進に向けたルール・基盤整備
睡眠データのさらなる利活用を促すためのプラットフォームのあり方を検討。さらに、睡眠データ以外のPHRデータ・ライフログといったデータとの連携・活用も視野に、データ利活用ルールの整備・基盤検討を行います。
【 今後の活動内容 】
上記3つの活動方針を軸に、本コンソーシアム参画メンバーによるワーキンググループを設置し、筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構などアカデミアの方々のリーダーシップのもと、共同調査、実証実験、企画・開発などを進めます。取り組みの成果は公式サイトなどを通じて広く公表する予定です。また、今後は医療・介護等への連携も視野に入れ、各関係機関との調整やデータ形式・法令などの環境整備にも貢献してゆくことを目指します。
【 Sleep Innovation Platform 理事長 】
柳沢 正史 氏
筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI IIIS)機構長・教授
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[理事長ご挨拶]
日本人の平均睡眠時間は先進国中最短で、睡眠負債を自覚しづらい国民性と言われています。また、睡眠の不調は、自分で感じる主観と客観では乖離があるため、主観だけに依らずに客観的に不調の原因を探ることができる睡眠計測や、不調の状態に応じた対応や対策が重要です。睡眠不調がもたらす経済損失は15兆円/年にものぼり社会問題といっても過言ではありません。そのため、睡眠を「見える化」するツールと睡眠改善のためのソリューションを提供するアカデミアや企業、国が連携して、日本国民の睡眠に対する知識の向上と、正しい対応や対策の普及に努めることが、睡眠課題を解決する大きなカギとなります。
「Sleep Innovation Platform」コンソーシアムの設立によって、科学的なエビデンスに基づいた製品やサービスによって国民の睡眠改善に寄与するとともに、睡眠サービス全体の品質向上を目指し、ひいては国民の健康増進・疾病予防・労働生産性向上等へ貢献できることを願います。
[プロフィール]
筑波大学医学博士課程修了(MD/PhD)。31歳で渡米し、テキサス大学サウスウェスタン医学センター教授とハワードヒューズ医学研究所研究員を2014年まで24年にわたって併任。2012年より文部科学省WPIプログラム筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI IIIS)機構長・教授、現在に至る。米国科学アカデミー正会員(2003年)。紫綬褒章(2016年)、朝日賞(2018年)、慶應医学賞(2018年)、文化功労者(2019年)など受賞多数。
【 Sleep Innovation Platform アドバイザリーボードメンバー 】
西野 精治 氏
スタンフォード大学医学部精神科教授 スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所(SCNL)所長
医学博士 医師 精神科医睡眠専門医
日本睡眠学会専門医、米国睡眠学会誌「SLEEP」編集委員
日本睡眠学会誌「Biological Rhythm and Sleep」編集委員
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[プロフィール]
1982年大阪医科大学卒業、1987年スタンフォード大学医学部精神科睡眠研究所に留学。突然眠りに落ちてしまう過眠症「ナルコレプシー」の原因究明に全力を注ぎ、2000年にナルコレプシーの発生メカニズムを突き止めた。 2005年SCNL所長に就任。2007年日本人として初めてスタンフォード大学医学部教授に就任。SCNLで育てた日本人研究者は50人以上。
睡眠・覚醒のメカニズムを分子・遺伝子レベルから個体レベルまでの幅広い視野で研究している。33万部のベストセラーになった『スタンフォード式 最高の睡眠』(2017年)は10カ国語に訳され、世界中でも広く読まれている。著書、講演、マスメディアへの出演多数。
【 Sleep Innovation Platform アドバイザリーボードメンバー 】
宮田 裕章氏
慶応義塾大学 医学部教授
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[プロフィール]
2003 年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士 課程修了。
データサイエンスなどの科学を駆使して社会変革に挑戦し、現実をより良くするための貢献を軸に研究活動を行う。専門医制度と連携し5000病院が参加するNational Clinical Database、LINEと厚労省の新型コロナ全国調査など、医学領域以外も含む様々な実践に取り組むと同時に、経団連や世界経済フォーラムと連携して新しい社会ビジョンを描く。宮田先生が共創する社会ビジョンの1つは、いのちを響き合わせて多様な社会を創り、
その世界を共に体験する中で一人ひとりが輝く という“共鳴する社会”である。
【 Sleep Innovation Platform 参画団体・企業 】
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筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構
株式会社アシックス
伊藤忠商事株式会社
株式会社S’UIMIN
東京海上日動火災保険株式会社
西川株式会社
日本生命保険相互会社
パラマウントベッド株式会社
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【 Sleep Innovation Platform WEBサイト】
[URL] https://sleepip.jp/
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