プレスリリース
ダイクレが自律的に最適形状を探索するツール「 RICOS Generative CAE」を導入しアンカーパネルの設計工程の自動化・効率化を推進
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RICOSは、ものづくりの現場でCAEをはじめとする科学計算技術が活用され、人の思い描いた理想を瞬時に形にできる世界の実現を目指し、研究開発を推し進めています。
AI とシミュレーション技術で製品設計の効率化と高付加価値化を実現する株式会社RICOS(本社: 東京都千代田区、代表取締役 井原遊、以下 RICOS)は、2024 年 4 月(※仮)から株式会社ダイクレ(本社: 広島県呉市、代表取締役社長 山本貴、以下 ダイクレ)に、「自律的に製品形状を変更、最適形状を探索するツール(Generative CAEツール)」である「RICOS Generative CAE」の提供を開始しました。
■ 導入の背景
ダイクレは、業界シェア 1 位を誇るグレーチングの製造・販売を主とした総合建材メーカーです。
今回 RICOS Generative CAE が活用されるのは、ダイクレの製品ラインナップの一つであるアンカーパネルの設計工程です。アンカーパネルは、FRP 製格子状パネルに鋼製フレームを組み合わせた複合型受圧板で、切土のり面の補強工法の一種であるグラウンドアンカー工法に使用される法面製品です。アンカーパネルは開口率が約 70 %と高く、通水性や緑化に優れることから、多くの現場に採用されてきました。
アンカーパネルは、使用される工事現場の状況に応じて、求められる製品サイズ・荷重が異なります。要求に対してダイクレ内で規格化されていない製品は「特殊品」と呼ばれ、これまでは担当の設計者が 1 週間ほどかけて設計・図面の作成を行っていました。
RICOS Generative CAE では、設計条件を入力するだけで自動で形状を生成し、性能を満たす最適な構造を 2〜3 日で出力します。これにより、設計工程と一部の作図作業が自動化され、構造案や見積りの提示をより早く行うことができます。ダイクレは、RICOS Generative CAE を活用し、より高速かつ柔軟にアンカーパネルを提供できる社内システムの構築を目指します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/85643/13/85643-13-71becac8812921ae7f6299af9579af0f-578x433.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
アンカーパネル施工写真(緑化前)[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/85643/13/85643-13-75012c650b4e0c5a55eed3950d47ea33-577x433.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
アンカーパネル施工写真(緑化後)
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/85643/13/85643-13-5bebf48f1d9b4721cce9882a25bd2f90-444x468.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
株式会社ダイクレ 技術本部 開発部長 鈴木啓之様■ 株式会社ダイクレ 技術本部 開発部長 鈴木様のコメント
弊社の主力製品の一つであるアンカーパネルは様々な現場で採用されるという性質上、現場の条件に合わせてサイズや耐荷重をカスタムした構造が求められることが多々あります。これまでは、技術者が1 週間ほどの時間を掛けて設計業務を行い、対応していました。RICOS Generative CAE を導入することで、技術者の作業工数を減らし、業務の効率化を目指します。また、要求性能を満たす形状を自動で生成し、シミュレーション解析が繰り返し実施される為、最適な構造を導き出す事が容易となります。
よって、技術者の負担を軽減し、業務の効率化が図れる事に大きな期待を持っています。更に、最適な構造案の提示、迅速な見積り対応などにより顧客満足度を向上させることで、受注増加にも期待が持てると考えています。
■RICOS Generative CAE の特長
・製品形状の“量産可能な範囲内”での変更案を、自動で提案
・提案された形状変更後の性能を自動で評価
・より高性能(最適)な形状を特定
■RICOS Generative CAE を開発した背景
製造業の設計・シミュレーション業務において、CAEツールの利用は広く一般的に行われています。しかし、扱う人の技術習熟度や、シミュレーションの計算時間の問題等から、必ずしも利用が十分に行われているとは言えません。
結果として、製造販売に至るまでに十分な回数の設計変更/性能検証のトライアンドエラーが出来ず、製品が求める性能を十分に引き出せていない問題が起きている、と弊社は考えております。
■RICOS Generative CAE について
上記のような課題に対し、弊社では「自動で設計を変更、性能検証ループを多数(数十万回以上)行い、より良い形状を探索・提案するシステム(Generative CAE)」の開発を進めています。
本システムは “量産可能性” を一つのファクターとして内包しており、結果として、量産に耐えうる形状の中でより良い性能の形状案を提案する仕組みとなっています。
弊社は、RICOS Generative CAEと、AI-CAEツールであるRICOS Lightning※ のアプリケーション等を用いて、より多くの製造業企業・エンジニアの皆様が持つ課題『開発リードタイムの短縮化や設計・シミュレーションにおけるコストの低減、製造業におけるAI/デジタル活用』のサポートを行っていきたいと考えております。
※ 空力向けの高速AI-CAEツールで、複雑なメッシング作業が不要で習熟も容易です。自動車メーカー含む複数の企業に導入いただいており、現在、熱流体向けの技術開発を進めています。
■会社情報
株式会社ダイクレ
所在地:広島県呉市築地町1番24号
TEL:0823-21-1331
FAX:0823-25-7790
会社HP:https://www.daikure.co.jp
株式会社RICOS
所在地:東京都千代田区丸の内二丁目3番2号
代表:代表取締役 井原 遊
本件に関するお問い合わせ:広報担当 清水 /携帯電話:070-4759-7256
会社HP:https://www.ricos.co.jp/
採用ページ:https://www.ricos.co.jp/recruit/
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