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国際航業株式会社

全国13地域をつなぐ運航管理システムのもと、複数のドローンによる災害調査の実証実験を実施

(PR TIMES) 2021年11月24日(水)18時45分配信 PR TIMES

国際航業株式会社(代表取締役社長:土方 聡、以下「国際航業」)は、三重県志摩市において、KDDI株式会社(代表取締役社長:高橋 誠、以下「KDDI」)、株式会社ウェザーニューズ(代表取締役社長:草開 千仁、以下「ウェザーニューズ」)、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:山川 宏、以下「JAXA」)とともに、南海トラフ地震発生後の災害を想定した複数の無人航空機(以下「ドローン」)やヘリコプターの飛行情報を運航管理システムに接続・統合する実証実験を、昨年度に続いて2021年10月26日、27日に実施し、データ収集や調査用ドローンの安全運航の検証に成功しました。
今回の三重県志摩市における実証実験は、KDDIが新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)から受託した事業「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」(以下「DRESSプロジェクト」)の「地域特性・拡張性を考慮した運航管理システムの実証事業」※1のもとで実施されました。
DRESSプロジェクトの最終年度にあたる今回は、2022年度に制度整備が予定されている「有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4)」を見据えた運航管理システムの有効性について検証を行っています。日本全国13地域で同時飛行する複数のドローンを運航管理システムと接続し、一つの画面で制御して安全に飛行させる試みで、当社は2021年3月に続き、三重県志摩市における2度目の実証実験において、ドローンの空撮飛行およびデータ取得・解析を担いました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/86246/9/resize/d86246-9-92fd625ed499b192e8e9-2.png ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/86246/9/resize/d86246-9-095c9e29053f79d09339-3.png ]



[画像3: https://prtimes.jp/i/86246/9/resize/d86246-9-c5a15183e308e9ee2b86-4.png ]

[画像4: https://prtimes.jp/i/86246/9/resize/d86246-9-3c3d7755a5cf51dc681a-5.png ]

<三重県志摩市における実証実験概要>
【実施時期】2021年10月26日(火)、27日(水)
【実証場所】三重県志摩市志摩町 志摩総合スポーツ公園、布施田広の浜、和具広の浜、および和具漁港

三重県志摩市では、南海トラフ地震によって誘発が予想される津波による災害後の状況把握や調査活動を想定した実証実験が行われました。救助機関のヘリコプターなども同一空域に飛来することを想定し、ウェザーニューズが提供する小型動態監視システム「FOSTER-CoPilot」、およびJAXAが提供する無人航空機運航管理シミュレータから、仮想ドローンおよび仮想ヘリの飛行シミュレーション情報をKDDIの運航管理システムに共有することで現場上空に複雑な空域状況を再現し、運航管理システムの技術と運用の2つの面で検証を行っています。

<国際航業の役割>
1. 志摩市・三重県とドローンの災害時利活用に向けた課題と解決策の検討・整理
2. 災害対応のシナリオの策定支援
3. 飛行計画の立案
4. 「KDDIスマートドローン」※3の運航管理システムに接続した実機によるドローンの運航
5. ドローンによる空撮および計測データの共有・処理・解析(簡易オルソ化、3次元点群データ化)

運航管理システムの社会実装と災害対応のデジタル化推進のためには、国や地方自治体、関係機関、そして民間企業が災害時にドローン等で取得した情報を効率的・効果的に活用するための仕組みづくりも並行して進める必要があります。特に今回は、行政機関も交えたシナリオの策定に重きを置き、ドローンの災害時利活用に向けた課題と解決策について幅広く検討し整理を行いました。また前回と同様、飛行後の計測データの処理にあたっては、撮影データの簡易オルソ画像の迅速な提供、自社の3次元空間解析クラウドサービス「KKC-3D」等を活用した3次元点群データを構築。災害対応に必要となるデータの有効性を確認しています。

このようにドローンの運航管理システムが機能することにより、有人機とドローン、ドローンとドローンのコンフリクトが回避されるため、より効率的・効果的な災害対応が可能になるものと期待されています。当社は、今後も長年の有人航空機やドローンを活用した豊富な災害調査活動のノウハウを活かし、ドローンによる取得データの活用に向けて環境整備を進めてまいります。

※1 「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト/無人航空機の運航管理システム及び衝突回避技術の開発/地域特性・拡張性を考慮した運航管理システムの実証事業」に係る公募について(実施期間:2017年度〜2021年度の5年間を予定):
https://www.nedo.go.jp/koubo/CD2_100235.html

※2 オルソフォトについて(国際航業が運営する専門用語と歴史を学べる解説サイト MoGISTモジスト):
http://mogist.kkc.co.jp/word/dcc77905-3e5b-4f25-8455-8cea94ca441b.html

※3 KDDIが開発した、KDDI携帯通信ネットワークに対応した、遠隔制御による安全な長距離飛行が可能なドローンサービス:
http://smartdrone.kddi.com/

三重県志摩市における実証実験の協力団体・企業
三重県、志摩市、KDDI株式会社、株式会社ウェザーニューズ、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、慶應義塾大学SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアム、株式会社エアロ・フォト・センター、テラドローン株式会社、株式会社プロドローン、株式会社三菱総合研究所、その他事業者

参考
KDDI株式会社 2021年11月24日プレスリリース
「国内最大規模、全国13地域で同時に飛行するドローンの運航管理に成功」
https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2021/11/24/5549.html



プレスリリース提供:PR TIMES

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