プレスリリース
NICT(エヌアイシーティー)は、2022年度の実践的サイバー防御演習「CYDER」の年間開催日程を発表し、本日から受講申込みの受付を開始しました。最新情報は、CYDERのWebサイト(https://cyder.nict.go.jp/)にてご確認ください。
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー)、理事長: 徳田 英幸)ナショナルサイバートレーニングセンターは、2022年度の実践的サイバー防御演習「CYDER」*1の年間開催日程を発表し、本日から受講申込みの受付を開始しました。最新情報は、CYDERのWebサイト(https://cyder.nict.go.jp/)にてご確認ください*2。
*1 CYDER(サイダー): CYber Defense Exercise with Recurrence(サイバー防御反復演習)
*2 今回のご案内は、CYDERをスムーズにご受講いただけるように、年間開催日程の予定をお知らせするものです。状況によっては、今後、内容に変更があり得ることをあらかじめご了承ください。
1 CYDERについて
[画像1: https://prtimes.jp/i/98970/7/resize/d98970-7-627588c03deac56a9fe8-0.jpg ]
NICTナショナルサイバートレーニングセンターでは、政府のサイバーセキュリティ戦略等に基づき、国の機関、地方公共団体、重要社会基盤事業者や民間企業を対象に、2017年からCYDERを開発・実施しています。CYDERは、NICTのサイバーセキュリティ研究で得られた技術的知見と大規模計算環境を最大限に活用した体験型の実践的サイバー防御演習であり、セキュリティインシデントが発生した際の対応手順や事前の備え等について学ぶことができます。
2 演習プログラムについて
CYDERの演習プログラムは、「事前学習(基礎知識の習得等)」と「演習」で構成されています。演習では、組織のネットワーク環境を模した仮想環境で擬似的に発生させたサイバー攻撃に対して、具体的な対応の検討や、実際にツールを操作して対処を行う実践課題に取り組みます。課題を通じて「セキュリティインシデントの発生から事後対応までの一連の流れ」をロールプレイ形式で経験し、対応手順と具体的な対処を体験的に学ぶことが可能です。演習で体験する攻撃シナリオは、最新のサイバー攻撃事例に基づいたリアリティのある構成が特長であり、「平時の備え」や「被害を抑えるための対応」等に関して実務に活かせる気づきが得られる内容となっています。
3 2022年度 CYDERコース概要
ご自身の受講目的等に合わせてコースをお選びいただくことが可能です。
1) 集合演習
会場で実施する「集合演習」は、グループでの検討課題があり、講師・チューターの即時のサポートが受けられる、CYDERの主流な演習形式です。学習レベル別で3コースを提供します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/98970/7/resize/d98970-7-4b8620401924b8ebad76-1.jpg ]
2) オンライン演習
オンライン標準コースとオンライン入門コースの2コースを提供予定です。「オンライン演習」の各コースは、他の受講者と協調してグループ課題に取り組む集合演習との併用を想定した、個人学習向けの構成となっています。集合演習の予習復習等、基礎知識の確認にご活用いただくことをお勧めしています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/98970/7/resize/d98970-7-578978bdd407cfba965e-2.jpg ]
*3 本コースは現在開発中であり、受講対象者・身につくスキルについては、内容に変更があり得ることをあらかじめご了承ください。なお、本コースについて申込受付開始の連絡をご希望の方はCYDERのWebサイトのお問い合わせフォーム(https://cyder.nict.go.jp/inquiry/)よりお申込みください(お問い合わせ内容欄に、「オンライン入門コース開始連絡希望」とご記入ください)。申込受付開始後、速やかにご連絡を差し上げます。
4 2022年度 CYDER開催概要
1) 対象者*4: 情報システム担当者、セキュリティ管理者、CSIRT要員等
*4 オンライン演習は、集合演習の予習復習等を目的として受講される方や、「会場が遠い」等の事情があり、集合演習のご受講が困難な方を対象としています。
2) 開催日程等
集合演習: 全国47都道府県において合計100回程度開催予定(開催日程はプレスリリース画像一覧参照)。
[画像4: https://prtimes.jp/i/98970/7/resize/d98970-7-0f5443b6d30761c20b72-3.jpg ]
オンライン演習: オンライン標準コースは、5月24日より受講申込み開始及び開講予定。受講可能期間は7月19日まで*5。オンライン入門コースは、2023年1月開講予定。
*5 土日祝日及び集合演習の開催日(7月12日)を除きます。
[画像5: https://prtimes.jp/i/98970/7/resize/d98970-7-c50d233991aea8b3639f-4.jpg ]
3) 受講費用
[画像6: https://prtimes.jp/i/98970/7/resize/d98970-7-615f60b424815fd8def0-5.jpg ]
*6 国の機関、地方公共団体、独立行政法人、指定法人(特殊法人・認可法人のうち、サイバーセキュリティ戦略本部が指定する9法人)。ご所属の法人・団体が無料対象かどうか不明な場合は、CYDERのWebサイトのFAQ(https://cyder.nict.go.jp/faq/)をご確認ください。
*7 無料受講の対象組織であっても、年度内に複数回受講される場合には一部制限がございます。詳細はFAQをご確認ください。
5 新型コロナウイルス感染症対策
新型コロナウイルス感染症対策として、内閣官房・厚生労働省からの提言等に基づき、以下の衛生管理態勢の下で演習運営をします。
<対策内容例>
例年よりも広い演習会場を選定し、受講者同士の距離を1 m以上離して座席を指定。かつ、収容率が50%以下となるように徹底
講師・チューター・受講者に対する検温の実施
講師・チューター・受講者に対する会場での不織布マスクの常時着用及び消毒液等による手指消毒の徹底
CO2センサー・サーキュレーターを設置し、室内の換気を徹底
受講者間にはアクリル板を設置
使用する機材(PCやマイク等)・会場設備(机やドアノブ等)の消毒
(参考) 2022年度の新たな取組について
上記に加え、本年度より以下のとおり「出前CYDER」「CYDERサテライト」の取組を試験的に実施します。
<出前CYDER>
集合演習をご受講いただく際、開催会場まで長距離移動を要するため、演習の所要時間に加えて移動時間も必要となる等、地理的・時間的な負担が大きいとの声を数多くいただきました。そこで、従来のようにNICTが各地にあらかじめ用意した会場にお越しいただくだけでなく、ご用意いただいた会場にNICTが赴く形の「出前CYDER」を実施いたします。本年度は試験的に、北海道(幌加内町)と高知県(須崎市)にて、近隣の地方公共団体にご所属の方を対象として秋頃に実施予定です。
<CYDERサテライト>
これまで集合演習は都市圏の演習回の受講希望者が多く、ご要望にお応えして同じ都市で複数回の開催を行ってきました。一方、講師・スタッフの人数には限りがあり、全ての受講希望に対応することは難しい面もありました。そのため、複数会場を結んで同時開催する「CYDERサテライト」を新設して効率化を図り、より多くの需要に応えることを目指すこととなりました。本年度は試験的に、近畿総合通信局において11月に実施予定です。
プレスリリース提供:PR TIMES