プレスリリース
気候変動アクションを当たり前の社会に。
株式会社SEAMES(本社:東京都目黒区、代表取締役 田中理雄、以下SEAMES)とa(n)action(18~20歳の若者による気候変動アクティビスト集団)は、気候変動対策の緊急性を伝え、日本政府に対してのアクションを喚起する「Climate Clock」を渋谷に設置するためのクラウドファンディング(目標1000万円)を12月7日(火)から1月27日(木)まで実施します。
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気候変動の変化が後戻りできなくなってしまうポイントと言われる1.5度の気温上昇を防ぐために残された時間をカウントダウンするClimate Clockは、世界では、2020年9月にニューヨークで最初に設置され、グラスゴー、ニューヨーク、ソウルなどにおいて大規模なものが設置されています。
Fridays For Future(グレタトゥーンベリが2019年に始めた学校ストライキ「Fridays For Future(未来のための金曜日)」の日本版)でもともと活動してきた18歳から20歳までの若者四人が、気候変動アクティビスト集団a(n)actionを結成。この度Climate Clockを日本初、渋谷に設置し、より多くの市民のアクションに繋げるためのプロジェクトを株式会社SEAMESと共同事業として発案、実行します。
深刻化する気候変動
2021年の夏には、カナダでは2021年7月に49.6度*1を記録し、日本でも豪雨の影響で熱海で大規模な土砂災害が発生しました。気候危機の影響は年々より明らかに拡大しています。最新のレポートでIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)は気候変動の悪化の歯止めが効かなくなってしまう「臨界点」とされる、産業革命から1.5度の気温上昇に、2021年〜2040年までの間に到達してしまう可能性がある*2と報告しています。
1.5度を超えて2度まで平均気温が上昇すると、世界のサンゴ礁の99%*3が消失すると言われます。海洋生態系の4分の1*4はサンゴ礁に依存しているため、サンゴ礁の消失とともに魚の多様性が失われ、約10億人*5の沿岸部人口の食料供給を大きく危険に晒します。1.5度の気温上昇を守ることは、経済危機や食糧危機を防ぐためにも不可欠です。
現在のままでは1.5度に気温上昇を抑えるために、残り排出を許されたCO2の量(炭素予算と呼ばれています。)をあと7.5年ほどで使い切ってしまうと研究機関*6は報告します。
しかし日本では、脱炭素の取り組みは進んできたものの、私たちの生存を脅かす気候危機を止め、1.5度以下に抑えることの緊急性は広く認知されていません。
7.5年というタイムリミットに到達しないよう、日本において出来る限り多くの人が気候変動アクションに取り組むような変化を作るために、今回そのタイムリミットを示し続けるClimate Clock(クライメートクロック)を日本の渋谷に設置するプロジェクトを行います。
”Climate Clock”の日本版を渋谷に設置した上で、市民を主体に政府・企業・自治体・学校・メディアなどの各分野にアクションを求めるための仕組みの構築を提案します。
Climate Clockとは?
Climate Clockは「いつまでに何をするべきなのか」を示すことで、私たち人間に課された使命を明確に示す地球規模の気候変動解決キャンペーンです。世界では、2020年9月にニューヨークに最初の時計が設置され、グラスゴー(写真左)・ニューヨーク(写真右)・ソウルなどにおいて大規模なClimate Clockが設置されています。
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最新のタイムリミットはこちらからご覧いただけます。https://climateclock.world/
タイムリミットを伸ばせるか、到達させてしまうかは、私たち市民がこれから行うアクション次第です。
今回、a(n)actionおよび株式会社SEAMESが、日本初Climate Clock Internationalから公式に認定されたチームとして、日本でのClimate Clockの設置に取り組みます。
Climate Clock渋谷について
私たちは、まず気候変動への人々の認知を高め、社会システムを変えるアクションへのハードルを下げるために、渋谷にClimate Clockを設置するとともに、政府へ向けたアクションを誰もが気軽に取れる機会を打ち出します。
小型Climate Clockを渋谷中に設置
小型のClimate Clock(230mm x 630mm)を渋谷の文化施設、商店街などいたるところに設置したいと考えています。渋谷で遊ぶ人が目に見える形で、気候変動のカウントダウンに気づくタッチポイントを出来る限り増やすことを計画しています。
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Climate Clockから政策決定者・企業への行動を求める宣言に1タップ参加
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Climate Clock上にQRコード読み取り画面を配置し、関心を持った市民がスキャンして詳しい情報を学べるページに飛ぶことを可能にします。
詳細ページから「政府による気候変動対策の加速を求める宣言」に1タップで参加できる仕組みによって、認知→アクションへの導線を設けます。出来る限りアクションのハードルを下げるために、「賛同します」といった固いトーンではなく、「それな!」「いいね!」「共感しかない!」といったような言葉でアクションを促すことを計画しています。
宣言が1万回を突破するごとに、環境省にa(n)actionメンバーが赴き、宣言を通知する予定です。
渋谷をまずはスタートとして、気候変動に対してアクションをすることがカッコいい、当たり前になるようなカルチャーを発信していきたいと考えています。
気候変動が手遅れになる前に出来る限り多くのアクションを、市民・企業・行政などがそれぞれ行って、タイムリミットを伸ばせるようにすることが私たちのゴールです。
このプロジェクトを実施する上で必要なClimate Clockのプロトタイプ開発費などをクラウドファンディングで集めます。
クラウドファンディングの実施
クラウドファンディングサービス”READY FOR”上にてプロトタイプの資金集めを行います。
・タイトル「気候変動アクションを当たり前に!渋谷でClimate Clock」
・URL:https://readyfor.jp/projects/Climate-Clock-Shibuya
・目標金額:1000万円
・募集期間:2021年12月7日(火)〜2022年1月27日(木)23時 52日間
・資金使途:Climate Clockの開発費/気候変動アクションに向けたウェブ開発費/プロジェクト運営費/動画制作費/SNS発信費など
・形式:購入型 / All or Nothing形式
※All or Nothing形式は、期間内に集まった支援総額が目標金額に到達した場合にのみ、実行者が支援金を受け取れる仕組みです。
本プロジェクトは、アクティビストの小野りりあんさん、DEPT代表のeriさん、音楽家の小林武史さん、文筆家の佐久間裕美子さんなどから応援されています。
本プロジェクトの発信媒体
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Z世代に向けたソーシャルグッドなリアリティ番組「SPINZ」のYoutubeチャンネルにおいて、クロックの制作・設置・広報などの一連のプロジェクトの進捗をドキュメンタリー形式で撮影し、随時動画を公開予定です。
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またその他某テレビ・ネットメディアなどでの取材も予定しております。
気候変動アクティビスト集団 "a(n)action"
チームメンバー
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写真左:ナイハード海音(18)
横浜にあるドイツ学校の高校三年生。学校に通いながら気候変動対策を求める学生運動に参加。様々な形で政府は企業に高校生としての声を届けている。
写真中左:三島のどか(20)
都内の大学2年生。地元新潟で、若者の気候変動運動を立ち上げる。再エネ普及のキャンペーンを実施中。
写真中右:酒井功雄(20)
米国のリベラルアーツ大学に通いながら、「未来のための金曜日」日本メンバーとして気候変動対策を国・企業に対して求めるキャンペーンを実施。Forbes 世界を変える30歳未満の日本人30人2021選出。
写真右:黒部睦 (20)
高校生の頃にSDGsに関心を持ち、2019年度少年少女国連大使として活動する中で環境問題の深刻さを知る。現在は「未来のための金曜日日本」メンバーとしても活動中。
株式会社 SEAMESについて
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アート・メディア・エンタメの力を通しあらゆる社会課題への認知を広げ、同時にアクションの方法や解決への新しいアイデアを提示する会社。
会社名SEAMESはSocially Engaged Art Media and Entertainment(社会課題にコミットしたアート、メディア、エンターテインメント)のアクロニム。
現在、前述の社会課題に取り組むリアリティー番組SPINZや、タレントのローラが立ち上げたブランド「Studio R330」のプロデュース・コンサルティングを行う。
出典:
*1:朝日新聞, 「北米の以上熱波49.6度の原因 日本の豪雨にも影響か」, 2021, https://www.asahi.com/articles/ASP7843XJP77UHBI02K.html, 2021年12月5日閲覧
*2:IPCC, “6th Assessment Report”, 2021, https://www.ipcc.ch/assessment-report/ar6/, 2021年12月5日閲覧
*3:ロイター, 「アングル:温暖化抑制、「1.5度」と「2度」の決定的な違い」, 2021, https://jp.reuters.com/article/climate-un-degrees-idJPKBN2HU0GE, 2021年12月5日閲覧
*4:水産庁, 「1-2 サンゴ礁の機能と現状」, https://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_hourei/pdf/sub7932b.pdf , 2021年12月5日閲覧
*5:AMP, 「年間3兆円超えの経済効果をもたらす「サンゴ礁」の再生/保全。AI用・インフルエンサー起用・サンゴ引き取りサービスまで」, 2021, https://ampmedia.jp/2021/01/16/sdgs-and-coral-reef/ , 2021年12月5日閲覧
*6:Mercator Research Institute on Global Commons and Climate Change, “That’s how fast the carbon clock is ticking”, 2021 https://www.mcc-berlin.net/en/research/co2-budget.html, 2021年12月5日閲覧
プレスリリース提供:PR TIMES