プレスリリース
日本の工芸に基づく精神と、サステナビリティを探求し、内面の成長を目指す新しい講座ー2024年11月24日開始
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152785/1/152785-1-90f2967969f7d4bb73aa65388874db94-1573x911.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
シンガポールワークショップの様子
PaletteJapan(所在地:大阪府堺市、代表:太田 智子)は2024年11月24日より、つまみ細工の国際認定講師講座(英語版)である「Tsumamizaiku Craft & Therapy」をシンガポール発で開講いたします。
詳細ページ: https://palettejapan.jp/singapore_ttt_tsumamizaiku/
「Tsumamizaiku Craft & Therapy」概要
世界でも注目を集めつつある日本の工芸「つまみ細工」の認定講師を目指す本講座では、つまみ細工の基本から応用技術までを体系的に学び、国際的に通用する指導スキルを習得できます。(すべて授業は英語で、基本はシンガポールの教室での開催になります)
本講座の特徴は、技術の習得にとどまらず、つまみ細工を通じて日本のサステナビリティ(持続可能)の精神やその歴史を深く学べる点。 つまみ細工の始まりは江戸時代から続く「もったいない」というリサイクル精神を象徴しており、限られた資源を無駄にせず自然と共に生きる姿勢が体現されています。受講者は、工芸の技法だけではなく、それを通して日本の環境に対する敬意や資源を活用した例などを学びます。
さらに、本講座ではシンガポール人のセラピー専門家講師と一緒に(講座ではマインドフルネスと称していますが)「修行」や「無心(mushin)」といった古くからの日本の精神にも触れます。技術を磨く過程で自分の内面と向き合い、辛抱強く教える力を養うことで、講師としての深い指導力も得られます。つまみ細工を学びながら、受講者自身が心を整え、相手に寄り添う指導力を高めていくという内面的な成長も本講座の重要な要素です。
【つまみ細工とは】
江戸時代から伝わる日本の伝統工芸で、正方形の小布を折りたたんで花びらや葉の形を作り、それを組み合わせて美しい装飾品を作る技法です。主に舞妓さんの髪飾り、和装の髪飾りとして使用され、繊細で優美なデザインが特徴です。近年では、現代的なファッションアイテムやインテリアとしても再評価されており、その独特な美しさが注目を集めています。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152785/1/152785-1-96172bbb9198e8732f10a50cd5737b43-1367x911.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
左:ちりめん生地で作った一般的なつまみ細工 右:堺注染染め廃棄予定の生地で作ったつまみ細工
【シンガポールで話題!「花いろは×堺注染」つまみ細工キットが火付け役に】
より手軽につまみ細工に触れていただくことを目的に、シンガポールで販売を開始したのが「花いろは×堺注染」つまみ細工キットです。通常、つまみ細工を制作する際にはピンセットを使って布を折りたたむ必要がありますが、このキットはピンセット不要で誰でも簡単に作業ができるよう設計されています。セットには、大阪府堺市の伝統染色技法「注染」を施したカラフルな布が同梱されており、はじめてでも30分ほどで美しい花のブローチが完成します。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152785/1/152785-1-0d015561a0e6a9f2d7635aa9fd610073-1366x911.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ピンセット要らずのつまみ細工キット「花いろはX堺注染」
特にシンガポールで高く評価されているのは、注染染めの製造工程でちょっとしたキズや汚れで規格外になり廃棄予定している生地を活用しているという、本キットのアップサイクル精神です。シンガポールには国全体で使える資源が限られているという背景があるため、特に親和性が高いとみられます。
そして本キットは、持続可能なものづくりを体感しながら、華やかな作品を手作りできる喜びを味わうことができると、シンガポールの現地メディアでも話題になっています。2024年11月現在、10回目となるワークショップには毎回多くの参加者が集まり、日本からの工芸に興味津々です。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152785/1/152785-1-082d0fd136e2ddfbbb9d65827d06dd5e-884x713.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
シンガポールワークショップイベントにて
私たちは今後日本国内においても、現代の感性と海外のニーズによって磨かれた本キットをきっかけに、深い歴史とともに「つまみ細工」「注染染め」というふたつの伝統技術に触れていただきたいと考えています。現在、「花いろは×堺注染」つまみ細工キットは、堺伝匠館(堺伝統産業会館)の店頭・オンラインショップ、大阪歴史博物館ミュージアムショップにて販売中です。
「堺伝匠館」公式サイト:https://www.sakaidensan.jp/
オンラインショップ:https://www.emallsakai.com/SHOP/K-0700.html
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152785/1/152785-1-11de0fbffddd7a1dab5bc9bb41c59411-1366x911.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ピンセット要らずのつまみ細工キット「花いろは×堺注染」を使って、子供たちが作ったつまみ細工ブローチ
■代表コメント
2016年、私は趣味としてつまみ細工を始め、たちまちその魅力に引き込まれました。そして次第に、日本の伝統工芸を世界に広めたいという想いが高まっていくこととなります。
しかし、ピンセットを使った細かい作業は、特に初心者や海外の方々にとって高いハードルとなることに気づき、誰でも手軽に楽しめるキットの開発に取り組みました。シンガポールではワークショップも複数回開催していますが、参加者の中から『もっと本格的に学びたい』という声が多く寄せられ、このたび国際認定講師講座を開講することとなりました。
日本国内では依然「安ければいい」という価値観が浸透しています。 ですが、つまみ細工に取り組むという体験を通じて、私が感じたのは日本は古来からモノを大事にする気持ちを持ち続けて、その延長線上に今の伝統があるのだと思っています。今一度、価格を越えた日本の伝統工芸が持つ本来の価値を見直すきっかけを作りたいと考えています。
これから、海外で高く評価されたキットや講座を国内でも展開し、日本の文化や技術の誇りを再認識する機会になればと強く願っています。
PaletteJapan
太田 智子
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/152785/1/152785-1-495486c1af6d06446e983b951e5bb329-911x911.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【PaletteJapan 事業概要】
屋号:PaletteJapan(パレットジャパン)
代表:太田 智子
所在地:大阪府堺市北区長曽根町130番地42 さかい新事業創造センター 303
開業:2018年
事業内容:海外向けECサポート、海外貿易アドバイザー、つまみ細工講師
公式サイト:https://palettejapan.jp/tanmono-upcycling/
プレスリリース提供:PR TIMES