プレスリリース
高齢者と離別した保護犬と里親になれない高齢者をマッチングする、シニアドッグ・サポーター拡充のため支援募る
動物愛護団体 NPO法人DOG DUCA(ドッグデュッカ、名古屋市)は、近年、高齢者の飼っていた高齢犬の保護が増加傾向にあることから、高齢犬の保護頭数を増やすための施設拡充・改修の費用を、11/24からREADYFORにて募ります。(https://readyfor.jp/projects/dog_duca)
背景
近年、犬や猫を殺処分から救うべく、多くの保護団体が活躍し、また、保護犬を迎え入れる里親も増え、たくさんの命が救われている反面、中にはその保護の流れに乗れず、行き場のない犬が増えています。
特に、人が高齢化社会になっていることと並行して、高齢犬の保護が増えています。
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高齢犬は、寿命が短いため里親希望者も少なく、また、医療費がかかるため譲渡に向かない保護犬とされ、「保護・譲渡」の枠組みから外れた存在として施設で終生飼養するケースも少なくなく、医療費やケアの負担が大きい高齢犬を保護しないボランティアもあります。
DOG DUCAでも、行き場のない高齢犬の保護が増え続け、施設の拡充が必要となりました。
高齢犬も高齢者も幸せにする取り組み「シニアドッグ・サポーター」
一般的な保護活動の枠組みでは、高齢犬が枠組みから外れているだけでなく、60歳ないし65歳以上の「高齢者」も、里親になりたくてもなれない存在でした。
「万が一」のことがあった場合、再び保護犬になってしまっては本末転倒だから、という理由で、多くの動物愛護センターや動物愛護団体が、高齢者に対して里親を断ります。
しかし、生態的に見れば、高齢者と暮らしていた高齢犬は、高齢者と暮らす方が幸せなのも事実です。
高齢犬は激しい運動は必要ありませんが、病気が発症する確率が高く、何かあった時すぐ対応できる人がそばにいた方が望ましく、その点、時間にゆとりのある高齢者、特にこれまで何頭も飼育経験のある高齢者と暮らすことは、高齢犬の安全にもつながります。また、生活リズムもこれまでと同じでよいため、穏やかな余生を送れます。
そこでDOG DUCAでは2019年より、保護犬を迎え入れたくてもできなかった高齢者のマンパワーの活用するため、2019年より高齢者に高齢犬をマッチングする「シニアドッグ・サポーター」制度を始め、すでに40頭近くが新たな里親の元に行きました。
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これにより、これまで長年「犬との生活」をしてきた高齢者にとっても、淋しさを埋めるだけでなく、散歩をするなどして運動になると同時に、社会との接点を持てるようになるなど、高齢犬と生活することで、高齢犬だけでなく高齢者の生活に活力を与えています。
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「シニアドッグ・サポーター」制度では、高齢者に譲渡した後、高齢者からの相談に乗ったり、必要があれば医療やドッグフードの支援もしています。
また、高齢者に万が一のことがあった場合は譲渡した犬を引き取るようにしています。
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シニアドッグサポーターのシニア里親(完全譲渡)、シニアサポーター(共同親権)には、DOG DUCAの連絡先と犬の情報を加えた緊急連絡先カードを渡し、医療関係者や親族からすぐに連絡が入るようにしていますが、この制度が始まる前から高齢者に譲渡してきた高齢犬を含め、一頭も出戻りはありません。
クラウドファンディングの概要と目的
【クラウドファンディング概要】
シニアドッグ・サポーターで多くの犬を救うため、高齢犬を保護する施設の拡充と、老朽化した施設の改修工事の費用をクラウドファンディングサイトREADYFORにて、支援を募ります。
期間:2021年11月24日(水)〜12月25日(土)23:00
目標金額:第1ゴール500万円
支援金額:3,000円から
プロジェクトURL:https://readyfor.jp/projects/dog_duca
【クラウドファンディングの目的】
動物愛護の進んだ欧米では、さまざまな団体で、シニアドッグ・サポーターのように高齢犬を高齢者に譲渡する「seniors for seniors 」プログラムが行われていますが、日本では高齢犬も高齢者も動物愛護の枠組みから外されているのが現状です。
日本では、欧米と比較してまだ「殺処分」が行われていることもあり、「命さえ助かればいい」という「保護」の考えが抜けていない現状がありますが、殺処分は年々減り続け、殺処分ゼロを実現する自治体も出てきた中、超高齢化社会の日本にあって、これからの動物愛護のあり方を考えるキッカケにしてくれたらと思います。
団体情報
特定非営利活動法人 DOG DUCA
代表:高橋忍
住所:名古屋市守山区金屋1-23-26
電話:052-795-5003(9:00〜19:00)
URL:https://dogduca.com/
プレスリリース提供:PR TIMES