プレスリリース
昨今、お米が不足して店で買えない事態が起きた。耕作放棄地が点在する状況の日本農業は、食料を輸入に頼る施策をとってきたことが日本の弱点として浮彫となった。
※東京都の食料自給率は0%(令和4年度)、神奈川県は2%(令和4年度)、日本全体のカロリーベース総合食料自給率は38%(令和5年度)で、先進国の中でも日本は突出して食料自給率が低い。(農林水産省ホームページより)
国民生活の安定の基盤が「食と農」にあると考え、リタイア後の高齢者の社会参画分野の一つとして、多摩大学では2017年から山梨県南アルプス市の行政・NPOと連携して都会と田舎の交流によるジェロントロジー企画を年2回実施している。
今年度は、多摩大学 寺島実郎学長が監修する「現代世界解析講座」の受講者を対象に、5月12日、南アルプス市の棚田で「田植え×講座」(参加者19名)、9月8日、植えた稲を刈る「稲刈り×講座」(参加者21名)を実施した。
稲刈りの一般参加者の平均年齢は75歳。気候変動で、9月でも気温35度の炎天下での稲刈りは過酷な作業であり、水分補給や休憩を行いながら、「農」の厳しさを体感した。
ベテラン農家の方に田植えや稲刈りの要領を教示いただき、その言葉と行動の重みや深みから、自然と向き合う姿勢を学ぶ貴重な機会となった。
都市郊外に住む高齢者が「食と農」を自らの課題とすることができれば、この企画は成功と言える。
多摩大学 ジェロントロジー企画第12弾「田植え×講座」
https://www.tama.ac.jp/topics/news/2024/05/post-11986.html
多摩大学 ジェロントロジー企画第13弾「稲刈り×講座」
https://www.tama.ac.jp/topics/news/2024/09/post-12264.html
▼本件に関する問い合わせ先
学長室
高野 智
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【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/