プレスリリース
福岡女学院大学(福岡市南区/学長:副島 雄児)人間関係学部心理学科の重橋のぞみ教授が、日本臨床心理劇学会において、「統合失調症の情動に関する研究」と「心理的援助の1つ『心理劇』の研究と実践」で後進への教育と育成に尽力したとして、日本臨床心理劇学会賞を受賞した。
日本臨床心理劇学会が定める「心理劇」とは、『社会劇も含めモレノによって創始された集団心理療法の1つであり、特にロール・プレイング(役割演技)を用いた即興劇的な方法により、個人の創造的自発性を育み、その個人が他者との関係の中でより適応的な行為が可能になるように援助する集団心理療法である』と定義している。また、心理劇はセラピーという視点だけではなく、教育、福祉、矯正、産業などの領域での教育活動や対人援助的支援における対人的な相互理解や自己理解の方法でもあると考えられる。
今回の「統合失調症の情動に関する研究」では、特に慢性の統合失調症者の「生き生きとした現実との接触を行いにくい」という点に着目し、それらに対して心理劇を実施し、情動表出の質の変化を長年追い求めた。特にそのような対象者がどのような心理劇のテーマで安心して情動表出を行えるかについても研究を重ねた。
また、「心理劇の研究と実践」では、主に福岡女学院大学の学生を対象に、4回のオムニバス形式演習「心理療法基礎実習」の中で様々な研究を行った。中でも、心理劇の授業が大学生に与える影響を検討し、心理劇場面における評価懸念と発言行動に対する理想自己および現実自己の差について検討を行った(詳細は、こちらをご覧ください。https://www.fukujo.ac.jp/university/today/archives/2261
)。
受賞については、学科ブログにおいても紹介している(https://www.fukujo.ac.jp/university/today/archives/6210
)。
■日本臨床心理劇学会について
心理劇に関する研究の推進、技術の育成と交流を目的に、主に九州及び中国四国地方において30年以上にわたって活動を続けている学会である。
https://nishigeki.jimdofree.com/
■福岡女学院大学について
福岡女学院大学は、1885年(明治18年)の学院創立以来一貫したキリスト教教育・女子教育を行っており、現在では3学部7学科を擁している。近年では、「入学後、生徒を伸ばしてくれる大学 女子大学編 九州第1位※」で評価されるなど、伝統的に行われている英語教育・少人数教育・キャリア教育に特に力をいれている。
※大学通信調べ2023 「進路指導教諭が評価する大学」より
▼本件に関する問い合わせ先
福岡女学院大学 入試広報課
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FAX:092-575-4456
メール:pr@fukujo.ac.jp
【リリース発信元】 大学プ レスセンター https://www.u-presscenter.jp/