プレスリリース
京都橘大学(京都市山科区、学長:日比野英子)では、文学部歴史遺産学科の学生(1回生全員)が、7月22日(月)に京都市山科区の勧修寺にて開催される文化財防災研修会に参加します。
この研修会は京都市消防局(山科消防署)主催で行われ、京都の貴重な文化財を火災から守り、後世に伝えていくことを目的としています。本学では山科消防署と連携し、授業の一環として毎年この研修会に参加しています。
今年度は、真言宗山階派大本山勧修寺の境内と書院、庭園を使用して行われる消防訓練や施設研修に学外授業として参加します。
文化財の防災の重要性を学び「京都の文化財を未来に残す」というテーマのもと、建物の背景にある歴史や人々の想い、そこにまつわる暮らしそのものを守り、未来へとつないでいくために必要なことは何か、それぞれで考える機会としています。
文化財保護を通して地域の発展やコミュニティの在り方を学び、幅広い分野で活躍するための思考力や、問題解決力を身につけることができる人材を輩出できるよう、学生たちへ多様な教育を展開していきたいと考えています。
【文化財防災研修会の実施について】
日 時:2024 年7月22日(月)13:20〜15:00
場 所:真言宗山階派大本山 勧修寺
主 催:京都市消防局
協 力:勧修寺
本学参加者:歴史遺産学科1回生全員(約50名)および歴史遺産学科教員5名
【当日のスケジュール】
@消防署員から文化財防火の取組・訓練内容の説明
A火災発生時に文化財を守るための消火技術を学ぶ
B文化財レスキュー隊とともに文化財を安全に搬出する方法の実践
■文学部歴史遺産学科の特徴
・実践的な学習
学科の学びにフィールドワーク領域を設け、徹底的に現場で学ぶことを重視し、数多くのフィールドワークや実習を実施しています。遺跡現場での測量や古墳の発掘作業、歴史遺産の修復事業への参加、博物館や美術館で行う展示・保存など、現場は多岐にわたります。
特に近年注目が高まっている水中遺跡にも着目し、琵琶湖での水中調査実習も実施しています。
・最新技術の導入
ドローンや3D計測など最先端技術の調査手法も取り入れ、ドローンでの遺跡撮影、複合X線分析装置を用いた分析、遺跡や遺物の三次元計測などを学びます。
・歴史遺産学科サイト
https://www.tachibana-u.ac.jp/faculty/let/heritage/
■教員紹介
文学部 歴史遺産学科教授・村上 裕道
阪神・淡路大震災や東日本大震災などの大災害時に、文化財を守るための新たな制度の確立や法改正の実現に尽力した経歴を持つ。
文化財保護のプロフェッショナルとして培った経験を活かし、現在、地域の歴史や文化を守り、次世代へ受け継ぐためのさまざまな視点やノウハウを学生に教えている。数々の災害時に実践を重ねている日本の"文化財防災"研究のパイオニア。
■勧修寺
真言宗山階派の大本山。醍醐天皇が母藤原胤子の菩提を弔うために創建。皇室や藤原氏の庇護を受けて栄えたが、たび重なる戦火で衰退し、江戸時代に再興されてからは法親王が暮らす門跡寺院となった。内部は非公開だが、宸殿や書院はこのとき明正天皇の旧殿を賜ったもの。
▼本件に関する問い合わせ先
京都橘大学 企画部 広報課
住所:〒607-8175 京都市山科区大宅山田町34
TEL:075-574-4112
FAX:075-574-4151
メール:pub@tachibana-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/