プレスリリース
シュローダー(本社:英国 ロンドン)は、初めて「インパクト・レポート2024」を発表し、グループのインパクト投資へのコミットメントと、顧客に代わって社会と環境にプラスの成果をもたらす取り組みを強化します。
シュローダーは2019年にインパクト投資のパイオニアであるブルーオーチャードを買収し、シュローダー独自のインパクト・フレームワークを開発しましたが、今回のインパクト・レポートの発行は、こうした取り組みの集大成といえます。シュローダーのインパクト・フレームワークは、インパクト検証サービスの大手独立系プロバイダーであるブルーマーク社によって検証されています。シュローダーは、ブルーマークの「プラクティス・リーダーボード」に掲載された唯一の大手資産運用会社です。
本レポートは、シュローダーの戦略のうち「インパクト・ドリブン」と位置付ける戦略がもたらすインパクトを包括的にまとめたものです。「インパクト・ドリブン」に属する戦略のポートフォリオの成果を測定・開示することに対する私たちの姿勢を示しています。
本レポートでは、ポートフォリオが国連の持続可能な開発目標(SDGs)にどのように貢献しているかを包括的に分析するとともに、「インパクト・ドリブン」に属する戦略が組み入れる上場企業に対するエンゲージメント活動の概要も紹介しています。
さらに、排出量や気候変動リスク、移行に関する潜在的な投資機会など、ポートフォリオの気候変動に関する取り組みの進捗も網羅しています。
シュローダー グループCEO ピーター・ハリソンのコメント:
「初のインパクト・レポートの発行は、お客様が投資による具体的なメリットを明確に認識するための大きな前進です。私たちは、幅広い業界、地域、分野にわたり業界をリードするインパクト投資のケイパビリティを構築できたことを誇りに思います。
「インパクト・フレームワークの確立や、「インパクト・ドリブン」に属する戦略の開発は、ブルーオーチャードのメンバーとの緊密な協力によって実現しました。」
これまでに、「インパクト・ドリブン」に属する戦略は、ヘルスケアサービスに9万1,569人、デジタルサービスの3万6,068人、金融サービスの6万7,763人を含む50万4,646人を支援する企業、ファンド、資産に投資してきました*1。
「インパクト・ドリブン」には、上場株式、プライベートエクイティ、債券、インフラ、不動産、マルチプライベート・アセット・ソリューションなど、幅広い資産クラス・地域の戦略が含まれます。シュローダー、シュローダー・キャピタル、ブルーオーチャード全体で、「インパクト・ドリブン」の運用資産総額は約52.5億ドル(2023年12月31日現在)にのぼります。6月には欧州株式インパクト戦略の立ち上げを発表し、さらに運用力を拡大しています。
これらの戦略は、「インクルージョン」、「ヘルス&ウェルネス」、「環境」、「責任ある消費と生産」、「持続可能なインフラストラクチャー」など、国連のSDGsにつながるさまざまなインパクト・テーマにわたる世界的な課題に取り組むよう設計されています。
シュローダーの「インパクト・ドリブン」に属する戦略は、インパクト投資のパイオニアであるブルーオーチャードとの緊密な協力のもと、20年以上にわたるインパクト投資の知見を活用して構築されたインパクト・フレームワークに従っています。
業界をリードするフレームワーク*2により、シュローダーは、総計だけでなく、単一の資産クラスやファンド単位でもインパクトに関する開示を行うことができます。これは、「インパクト・ドリブン」の運用プロセス全体にインパクトを統合するという私たちのコミットメントを示す取り組みです。
シュローダー インパクト投資グローバルヘッド 兼 ブルーオーチャード 副CEO 兼 ブレンデッドファイナンスオフィサー マリア・テレサ・ザッピアのコメント:
「本レポートは、ブルーオーチャードが数十年にわたり培ってきたインパクト投資の経験と、シュローダー、シュローダー・キャピタルなどグループ全体との緊密な知見の統合が成功した結果といえます。」
「私たちのインパクト投資フレームワークは、幅広い業種、資産、顧客セグメントにわたって、総合的にインパクトを提供することを可能にするもので、他とは一線を画しています。幅広いお客様からのインパクト投資戦略、インパクトソリューション、投資ビークルに対する高まる需要に引き続き応えられることを大変嬉しく思っています。」
インパクトレポートの全文はこちらをご覧ください:
https://mybrand.schroders.com/m/14a751eeb7d28efc/original/Schroder-Impact-Report-2024_Eng.pdf
*1 2023年12月末現在。シュローダーが投資する資産によってインパクトを受ける総人数に、企業や資産の保有比率を乗じたもの。
*2 GIINのIRIS+、インパクト投資の運用原則、インパクト・フロンティアなど、既存のベスト・プラクティスや最新の業界標準を活用しており、2023年には独立検証サービスプロバイダーのブルーマークから最高評価を受けました。その結果、シュローダーは、ブルーマークの「プラクティス・リーダーボード」上位10社の中で、唯一の大手資産運用会社なりました。
以上
シュローダーについて
シュローダーは、1804年創業、運用資産額で欧州最大級(約135兆円*)の独立系資産運用グループです。世界38拠点6,000名以上の従業員が連携して資産運用業を行っています。ロンドン証券取引所に上場する一方、引き続き創業家が中核株主として議決権付き株式の約半数を保有し、長期的視点で資産運用業に取り組んでいます。
*2023年12月末現在7,506億英ポンド、1英ポンド=179.72円換算。
日本とのかかわりは古く、1870年(明治3年)、日本初の鉄道敷設のために日本政府が初めて発行した国債の主幹事を、シュローダーが務めたことにさかのぼります。1974年には東京事務所を開設し、日本における事業の本格的な第一歩を踏み出しました。幅広い資産運用サービスを提供する現在も日本株式運用を事業の中核の一つに据え、約150年前と同様、日本の未来への投資を通じて歴史を紡いでいます。
関連リンク
Impact Report
https://mybrand.schroders.com/m/14a751eeb7d28efc/original/Schroder-Impact-Report-2024_Eng.pdf