プレスリリース
本件は、東芝欧州社が6月17日(英国時間)に発表したニュースリリースを抄訳したものです。
2024−6−18
Toshiba Europe Limited
東芝・ケンブリッジ研究所が最先端の「エンボディドAI」の研究開発を強化
東芝欧州社のケンブリッジ研究所(Cambridge Research Lab.、以下CRL)は、実世界の環境と何らかのやりとりを通して学習することで、自らの機能を継続的に改善・進化していくAI技術である「エンボディドAI」の実現に向け、今後5年間で1,500万ポンド(約30億円(*1))を投資し、研究開発を加速します。
近年、ChatGPTなどに代表される生成AIが急速に発展し、対話的なコミュニケーションが可能なAIが身近な存在になっています。一方、こうしたAIは、現在はサイバー空間上での活用に留まっており、物流・流通・製造・保守の現場など、実際に動作が生じる物理的な領域における効果的な導入は進んでいないのが実態です。
エンボディドAIは、物体を操作したり、人とコミュニケーションをとり物理的な作業を支援したりする、身体性を持つエージェントベースのAIシステムです。生成AIの先の技術の一つとして、現実世界の課題に対処するために不可欠と考えられており、従来、効果的なAIの活用が難しかった、物流や小売りの現場における自動化や危険や困難を伴う保守点検現場での作業支援などの実現に寄与することが期待されています。
エンボディドAIの最新の研究成果として、コンピュータサイエンスの分野で最も影響力のある会議の1つであるCVPR2024(Conference on Computer Vision and Pattern Recognition)においてCRLの2つの論文が採択されました。CRLの革新的な技術は、東芝グループの既存のAIソリューションを強化し、人を主体とするAI分野の研究と技術の発展に貢献します。
東芝グループは2027年にエンボディドAIの最初の産業用プロトタイプを発表する予定です。
*1 2024年6月時点のレート換算
詳細は、ニュースリリース全文(英語)
toshiba.eu/pages/eu/Cambridge-Research-Laboratory/toshiba-leading-cambridge-research-laboratory-doubles-down-on-cutting-edge-embodied-ai-to-bring-ai-into-the-real-world
をご覧ください。
また、ケンブリッジ研究所のビジョンや、英国でAI技術や量子技術の研究・開発に注力する理由について、トップが思いを記したコンテンツ「Toshiba Clip」を以下にて公開していますので、合わせてご確認ください。
https://www.toshiba-clip.com/detail/p=11443
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/1398/90047/500_154_20240617162015666fe3afc9c79.jpg