プレスリリース
BASF、堅調な滑り出し: 2024年第1四半期の特別項目控除前EBITDAはアナリストのコンセンサスをやや上回る
BASF、堅調な滑り出し: 2024年第1四半期の特別項目控除前EBITDAはアナリストのコンセンサスをやや上回る
特別項目控除前EBITDAは27億ユーロに到達(前年同期比5.3%減、アナリストのコンセンサスを5.7%上回る)
営業活動によるキャッシュフローは大幅に改善し、マイナス5億ユーロ(前年同期は マイナス10億ユーロ)
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はこのほど、2024年第1四半期の業績を発表しました。2024年、BASFは堅調なスタートを切りました。当社は、ドイツ マンハイムにあるコングレスセンター・ローゼンガルテンで開催された年次株主総会にて、2024年第1四半期の決算報告を発表しました。
2024年度第1四半期の売上高は前年同期を24億ユーロ下回る176億ユーロでした。減収の主な要因は、ほぼすべての事業セグメントにおける原材料およびエネルギー価格の下落による大幅な価格引き下げと、サーフェステクノロジー事業セグメントにおける貴金属価格の下落によるものです。為替のマイナス影響も全事業セグメントにおける減収につながりました。ケミカル事業セグメント、マテリアル事業セグメント、ニュートリション&ケア事業セグメント、インダストリアル・ソリューション事業セグメントの販売量が大幅に増加したことが、売上高に好影響を与えました。これは、アグロソリューション事業セグメントとサーフェステクノロジー事業セグメントの販売量の減少を補って余りあるものでした。
減価償却費および特別項目控除前営業利益(特別項目控除前EBITDA)は27億ユーロに達し、アナリストの予想の平均を5.7%上回りました。前年同期比では、1億53百万ユーロ(5.3%)の減少となりました。ニュートリション&ケア事業セグメント、マテリアル事業セグメント、インダストリアル・ソリューション事業セグメント、ケミカル事業セグメントでは、固定費の減少と、主に販売量に関連した貢献利益の増加が主因となり、特別項目控除前EBITDAが増加しました(一部、大幅増)。こうした増益にもかかわらず、BASFグループの特別項目控除前EBITDAは、とりわけ、賞与引当金繰入額の増加を主因とする「その他」に分類される事業の大幅な減益により、微減となりました。アグロソリューション事業セグメントとサーフェステクノロジー事業セグメントの特別項目控除前EBITDAも前年同期を下回りました。
EBITDAは前年同期の28億ユーロに対して27億ユーロとなりました。特別項目控除前のEBITDAマージンは、前年同期の14.3%から上昇し、15.4%となりました。EBIT(営業利益)は前年同期を1億77百万ユーロ下回る17億ユーロでした。減価償却費は9億65百万ユーロでした(前年同期は9億44百万ユーロ)。
税引後利益は前年同期比1億93百万ユーロ減の14億ユーロとなりました。非支配持分は前年同期とほぼ同水準の43百万ユーロでした。その結果、純利益は14億ユーロとなりました(前年同期は16億ユーロ)。
2024年第1四半期のキャッシュフローの推移
営業活動によるキャッシュフローは、前年同期のマイナス10億ユーロに対し、マイナス5億ユーロとなりました。この改善は主に、正味運転資本のための現金流出が減少したことによるものです。フリー・キャッシュフローは、アグロソリューション事業セグメントにおける典型的な季節性の売掛金増加によりマイナスの影響を受けましたが、前年同期のマイナス19億ユーロに対し、2024年度第1四半期はマイナス15億ユーロに改善しました。
2023事業年度は1株当たり3.40ユーロの配当を提案
すでに発表したとおり、BASF取締役会および監査役会は年次株主総会において、前年と同水準の1株当たり3.40ユーロの配当を提案する予定です。BASFはこれにより、株主の皆様へ総額30億ユーロを支払います。この配当案により、BASFの株式は2023年末の株価ベースで7.0%という高い配当利回りを提供します。BASFは、DAX40の中で配当利回りが最も高い15社を含むDivDAX株価指数の構成銘柄です。
年次株主総会の開催日である2024年4月25日時点でBASFの株式を保有する全株主が、配当を受け取る権利を有します。配当落ち日(この場合は2024年4月26日)には、BASF株は配当額3.40ユーロの分下落した価格で取引されます。年次株主総会で承認された場合、配当金は2024年4月30日に支払われます。
BASFグループの2024年の見通し
BASF Report 2023で報告した世界経済状況に関する当社予測に変更はありません。
GDP成長率: 2.3%
工業生産成長率: 2.2%
化学品生産成長率: 2.7%
ユーロ/ドル平均為替レート: 1ユーロ=1.10ドル
年平均ブレント原油価格:1バレル=80ドル
BASF Report 2023で報告したBASFグループの2024事業年度業績予測にも変更はありません。
特別項目控除前EBITDA: 80億〜86億ユーロ
フリー・キャッシュフロー: 1億〜6億ユーロ
二酸化炭素排出量:1,670万トン〜1,770万トン
世界経済の推移は依然として不確実性をはらんでいます。世界の化学産業は2024年第1四半期に若干回復しました。顧客産業が非常に少ない在庫をいくらか補充したため、工業生産全体よりもかなり速いペースで成長が実現しました。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2023年の BASFの売上高は689億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com
をご覧ください。
■将来の予測に関する記述について
本リリースにはBASF経営陣による現時点での推測および予測、ならびに現在入手可能な情報に基づく「将来の予測に関する記述」が含まれています。これらはここに記す将来の進展や業績を保証するものではなく、多くの要因に依存し、様々なリスクと不確実性を含んでいるほか、正確とは限らない仮定に基づいています。本リリースに記載された将来の予測に関する記述に関しては、BASFは更新の義務を負いません。
本件に関するお問合わせ先
BASFジャパン広報事務局 (カーツメディアワークス内)
米田、大木、ジェレミー
TEL: 03-6427-1627
basf@kartz.co.jp