プレスリリース

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京浜急行電鉄株式会社

2024年度 鉄道事業設備投資計画

(Digital PR Platform) 2024年05月10日(金)14時00分配信 Digital PR Platform

〜さらなる安全対策,ユニバーサルで快適な輸送サービス等を推進します〜


 京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区,社長:川俣 幸宏,以下 京急電鉄)は,さらなる安全対策やユニバーサルで快適な輸送サービスを推進するため,2024年度は総額324億円の設備投資を実施いたします。

 本年度は引き続き品川駅付近や大師線の連続立体交差事業,羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線新設工事,ホームドア設置工事などを推進するほか,全車両への防犯カメラ設置を進めてまいります。
 また,照明設備のLED化といった環境負荷低減に向けた取り組みや,今後の労働力不足や事業効率化を進めるうえで必須となるICT分野への投資など将来の成長に向けた投資についても着実に進めてまいります。
 主な設備投資計画の内容は以下の通りです。

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2024年度 設備投資計画の詳細について


1.さらなる安全対策の強化(約167億円)
(1)連続立体交差事業の推進
イ.品川駅付近(泉岳寺〜新馬場駅間)連続立体交差事業
 泉岳寺〜新馬場駅間は,品川第1踏切道(八ツ山通り)をはじめとする計3か所の踏切道が存在し交通渋滞の要因となっています。そのため,東京都の都市計画事業として同区間を高架化し,3か所の踏切道を除却いたします。また品川駅の地平化および2面4線化を図り,利便性および安全性の高い駅へと再編いたします。2024年度は,品川駅付近の仮設化工事および八ツ山跨線々路橋の架設準備を含め,事業区間全域で工事を推進し早期事業完了を目指してまいります。



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ロ.大師線連続立体交差事業
 川崎市の都市計画事業である大師線連続立体交差事業のうち,段階的整備区間として,東門前駅付近〜小島新田駅付近の約980mの区間で工事を進めており,2023年12月に大師橋駅の新駅舎を使用開始いたしました。2024年度は,引き続き地上部整備工事や,小島新田駅の旅客用トイレ新設工事などを施工してまいります。
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<大師橋駅の現況>

(2)車内防犯カメラ設置
 近年の鉄道車内における傷害事件等の発生を受け,より安全な車内環境をご提供するため,地上側でリアルタイムに映像の確認ができる新たな防犯カメラを2026年度末までに全車両に導入してまいります。

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<車内防犯カメラ>
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<設置した車内の様子>


(3)踏切安全対策の強化
 当社線内の自動車が通行する踏切道(64か所)には,自動車の立ち往生を自動的に検知する踏切障害物検知装置を設置しており,引き続き,従来の方式より検知機能を強化した機器へ更新を進めてまいります。(2024年度は6か所実施予定)


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(4)激甚化する自然災害への対策
 近年増大する自然災害のリスクに備えるため,耐震補強工事,法面防護工事などを引き続き推進いたします。
・耐震補強工事:高架橋(弘明寺〜上大岡駅間)
・法面防護工事:浦賀駅構内,六浦〜神武寺駅間ほか

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<弘明寺〜上大岡駅間高架橋耐震補強工事>

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<浦賀駅構内法面防護工事>




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<六浦〜神武寺駅間法面防護工事>


2.ユニバーサルで快適な輸送サービスの提供(約87億円)
(1)ホームドア設置工事の推進
 お客さまのホームからの転落や列車との接触を防止するため,ホームドア設置工事を進めており,昨年度までに14駅にホームドアを設置,2024〜2026年度は計24駅について設置工事を進めてまいります。

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(2)駅改良工事(大規模改良,耐震補強工事等)
 神奈川新町駅は大規模改良工事に着手し,エレベーターやエスカレーターの新設と併せて道路との接続歩道橋なども整備し,駅周辺と一体的な移動円滑化を図ってまいります。花月総持寺駅は,橋上駅舎の耐震補強工事と併せて,駅舎のリニューアル,旅客用トイレの新設などを進めてまいります。
・大規模改良     対象駅:神奈川新町駅(エレベーター・エスカレーター新設等)
・駅舎耐震補強    対象駅:花月総持寺駅(併せてトイレ新設・コンコースのリニューアル等)

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<神奈川新町駅改良後のイメージ>


(3)車両更新工事(フリースペースの設置・窓の開閉化等)
 車体更新に併せ,ベビーカーのご利用や大きなトランクをお持ちのお客さまが快適にご乗車いただけるようフリースペースを設置するほか,非常通話装置の増設,固定窓の一部開閉化などを行います。
・車体更新:1000形:16両(8両×1編成,4両×2編成)

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<フリースペース設置例>



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<窓の開閉化例(二段下段窓)>


3.環境負荷低減に向けた取り組み(約6億円)
(1)駅および車両照明設備のLED化
 温室効果ガス排出量削減のため,全駅および全車両で照明設備のLED化を推進いたします。2024年度は横須賀中央駅など10駅のホームまたはコンコースの照明設備,16両の車両照明設備LED化工事を実施いたします。

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<駅照明設備のLED化例>
(羽田空港第3ターミナル駅)


(2)省エネルギー設備への更新,回生電力貯蔵装置の更新
 駅のエレベーターやエスカレーターを更新するほか,電車がブレーキをかけた時に発生する電力(回生電力)を,電車線から蓄電池へ充電し,加速時に電車線に放電することで有効に利用できる「回生電力貯蔵装置」をフライホイールから,より省エネ・CO2排出量の削減効果が期待できる蓄電池設備への更新に着手するなど,低炭素社会の実現に向けた取り組みを進めてまいります。
(節電効果見込:エレベーター更新は最大約50%,エスカレーター更新は約10%)



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4.将来の成長に向けた投資(約64億円)
(1)羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線新設工事
 将来の航空旅客の増加を見据え,羽田空港アクセスのさらなる輸送力増強,利便性向上を図るため,国土交通省と当社で相互に協力して羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線の新設および駅改良工事を進めてまいります。
※引上線は列車の入換え等を行う専用線です。

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(2)泉岳寺駅改良工事
 泉岳寺駅および品川駅北周辺地区は将来の駅周辺地域の開発による交流人口の飛躍的な増加が見込まれております。これに伴い,泉岳寺駅のホームの拡幅およびコンコースの拡張や昇降施設,出入口などの機能強化を行い,駅の利便性,安全性の向上やバリアフリー化を図ります。また,この改良工事は駅隣接街区にて東京都が施行する市街地再開発事業と連携して進めてまいります。

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(3)鉄道オペレーション変革に向けた取り組み
 アフターコロナの新たなニーズへの対応および将来の労働力人口の減少を見据え,駅務機器の遠隔操作とカメラ付き通話対応が可能なスマートサポートシステムを順次導入し,遠隔・非対面による新しい駅営業様式を拡大(現在24駅導入,2024年度は15駅に導入予定)いたします。さらに2024年度から自動改札機等の駅務機器を更新し,クレジットタッチ決済を本年度一部の駅に導入するほか,次世代媒体によるシステムを今後段階的に導入してまいります。
 また,駅の信号取り扱い業務の自動化を拡大し,さらなる保安度の向上と業務効率化を進めてまいります。その他,車両や施設の保守部門においても業務の高度化を図るため,ICT技術を活用したシステムの導入等を進めてまいります。

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