プレスリリース
〜添加物や臭気に配慮が必要な医療・化粧品・半導体分野の梱包・緩衝材用途に応用〜
● 組成開発の技術と知見を活かして、アウトガスや臭気の発生を低減させたポリエチレンフォームを開発
● 添加物や臭気に配慮が必要な医療・化粧品・半導体分野における梱包・緩衝材用途での応用を期待
● 低倍率品から高倍率品までの幅広いラインナップを有し、二次加工への対応で柔軟な利用が可能
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)はアウトガスや臭気の発生を低減させたポリエチレンフォームを開発しました。
■背景
当社は昭和30年代に化学架橋発泡ポリエチレンシート「フォームエース(R)」を開発し、近年では植物由来のポリエチレン使用比率100%の環境配慮型発泡シートなど、長年培ってきた組成開発の技術と知見を活かし様々なニーズに対応する製品群を展開しています。医療や化粧品、半導体分野での用途においては、有機系材料から放出されるアウトガス(揮発ガス)によるフォギング(注)や臭気の発生を低減させた製品への要望が多く、低アウトガスのポリエチレンフォームの開発に着手しました。
■内容
本開発品は、従来の有機系材料を使用した発泡体と比較して発泡後のアウトガスや臭気の発生を大幅に抑制します。さらに、腐食性物質もほぼ発生しないため、医療や化粧品、半導体など、製品に含まれる添加物や臭気に配慮が必要な分野における梱包・緩衝材用途への応用が期待されます。また、硬い低倍率品から柔らかい高倍率品まで幅広いラインナップを有しており、カットやラミネート・打ち抜き・成形加工などの二次加工にも対応できるため、用途に応じて柔軟な利用が可能です。
当社は今後も、独自技術を活かしながらより高性能な製品の開発に取り組み、お客様のニーズに応えてまいります。
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表1 NH4+検出量比較(外部機関で測定した実測値)
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表2 検出物質比較
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(注)材料に含まれる物質が高温時に揮発しガラス面等を曇らせる現象
『フォームエース』は日本における古河電気工業株式会社の登録商標です。
関連ニュースリリース
植物由来のポリエチレン使用比率100%の環境配慮型発泡シートを開発
https://www.furukawa.co.jp/release/2024/fun_20240131.html
■古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
古河電工グループのSDGsへの取り組み
https://furukawaelectric.disclosure.site/ja/themes/182
■製品に関するお問い合わせ先
お問い合わせフォーム
https://www.furukawa.co.jp/srm/form/index.php?id=foam