プレスリリース
―脱炭素社会の実現にむけて、グローバルにおける環境エネルギー事業を強化、拡大―
当社は、本日の取締役会において、欧州を中心に再生可能エネルギー(以下、再エネ)および次世代エネルギー事業を展開するデンマーク王国(以下、デンマーク)のEuropean Energy A/S(以下、European Energy)に対する出資(約7億ユーロ)を決定し、European Energyの全株式の20%を取得する出資契約(以下、本出資)を締結しましたので、お知らせいたします。
当社は、本出資を通じて、脱炭素社会の先進地域であり、今後も再エネの需要拡大が見込まれる欧州における環境エネルギー事業のさらなる強化、拡大を図ります。
1.出資の目的
今回出資するEuropean Energyは、欧州を中心に世界28カ国で事業を展開、累計3GW以上の再エネの開発実績、ならびに60GW以上の開発・建設パイプラインを保有しています。また、さらなる需要拡大が見込まれる再エネ由来の電力を活用したグリーン水素分野および次世代エネルギーを製造・販売するPower to X*の分野においても、グリーン水素やe-メタノール製造事業に取り組むなど、グローバルにおける先駆的なプレーヤーとして、今後ともさらなる成長が見込まれます。
当社は、マテリアリティの一つに「脱炭素社会の推進」を掲げ、その実現にむけた、再エネ事業の強化、拡大および付加価値の向上に取り組んでいます。また、2023年度には「2023〜2025年度中期経営計画(2025中計)」を始動、事業ポートフォリオ変革の実現にむけた、「ビジネスモデルの進化・積層化」を推進しています。そのなかで、環境エネルギー事業においては、中長期的な成長戦略の一つに、欧州における再エネ事業の開発機能強化を掲げており、本出資を契機にその加速を図ります。
当社は、本出資に基づく、European Energyとの戦略的パートナーシップにより、両社が有する技術力およびノウハウなどを活用し、グローバルにおける再エネ事業、次世代エネルギー事業開発のさらなる加速、展開を図ることで、環境エネルギー事業の強化、ならびに脱炭素社会の実現に貢献していきます。
*グリーン電力を用いて、環境負荷の小さいグリーン燃料を製造すること。
2.出資する会社(European Energy)の概要
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3.取得株式数、取得価額および取得前後の所有株式の状況
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4.European Energyへの出資の方法
本出資は、当社のデンマークにおける完全子会社MHC Energy Europe ApSを経由した、European Energyが行う第三者割当による新株発行の引き受け等をもって実施します。
5.今後の見通し
本出資の完了後、European Energyは当社の持分法適用会社となります。これにともなう連結業績への影響は、現在、精査中であり、開示すべき事項が生じた場合は速やかにお知らせします。
本出資の実行日は、2024年3月期第4四半期中を予定しており、出資実行日以降のEuropean Energyの損益は、当社の連結業績に反映することとなります。
なお、本出資の実行は、関連する国、地域において、競争当局の認可等が得られること、その他の本契約に定める前提条件が満たされることを条件としています。