プレスリリース
ヤマハ発動機株式会社は、350馬力の船外機「F350B/FL350B*」を開発し、2024年春から北米市場で発売します。
「F350B/FL350B」は、V型6気筒、排気量4,256cm³の新開発のエンジンを採用した船外機です。卓越したパワー、低速域から大きなトルクを発揮するとともに、旧モデルF350Aから約20%の軽量化を実現。また、新機能“スラスト・エンハンシング・リバース・エギゾースト”の採用により、後進時の操船性が大幅に向上しました。デザインにおいては、カウリング形状を刷新し、スリムでかつエレガンスさを表現。さらに船外機のカラーとして新色“クラシックホワイト”が追加となり、合計3色のバリエーションをラインナップしました。
「F350B/FL350B」は、北米市場での発売以降、欧州、オーストラリアなどの主要市場において、順次発売する予定です。
※ FL350B はプロペラ左回転のカウンターローテーション仕様のモデルです。
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「F350B(クラシックホワイト)」
【開発背景】
世界の船外機市場の主要市場である北米では、ボートユーザーの大型志向に伴い、依然として大型船外機の需要が堅調に推移しています。近年、スピード性能と燃料経済性、メンテナンス性に優れ、さらに船内スペースが広く確保でき、ボートデザインの自由度を高めることのできる船外機が、30フィートを超える大型ボートの推進機として採用されるケースが増加しています。また、ユーザーは、ボートのサイズや使用目的に合わせ、これらの大型船外機を複数基搭載することで、ボートのパワーや加速性能を高めています。「F350B」はこうした北米の市場動向、ニーズに応えて開発したもので、基本性能ばかりでなく、ユーザビリティをさらに追求し、より完成度の高い洗練された大型船外機として発売するものです。
【主な特長】
●卓越したパワーとトルクを発揮
V型6気筒、排気量4,256cm³のエンジンを新開発。新しい燃料噴射制御技術を採用し、インジェクターの噴射時間を延長。吸排気バルブも大型化したことで、最適なエアフロ―とスロットル要求に正確に応じる燃焼タイミングを実現。レスポンスの良いハイパフォーマンスを発揮します。また、新設計のクランクシャフトはストローク長が長くなり、低速域から大きなトルクを発揮します。
●軽量化
新設計のエンジンブロック、ギアケースによって、旧モデルの350馬力船外機であるF350Aと比較し約20%の軽量化を実現。大幅にパワー・ウェイトレシオを向上。
●“スラスト・エンハンシング・リバース・エギゾースト”を採用
低速での後進時に、排気の泡をプロペラが巻き込む“泡噛み”を抑える装置です。これにより、プロペラが水だけを噛むことが出来るため、抜群の逆推進力とコントロール性を実現。操船制御システム「ヘルムマスターEX」との組み合わせにより、さらに威力を発揮します。
●外観デザイン
カウリングは、パワーと推進力を表現するダイナミックなフォルムを織り込みつつ、サーフェースラインに一体感を持たせ、全体的にスリムでエレガンスな印象を与えています。プレミアム船外機に相応しい、高級感と洗練されたデザインに仕上げました。
●新色“クラシックホワイト”の投入
ファクトリーカラーとして、新色“クラシックホワイト”が追加。これまでの“ホワイト”“グレー”を含めて合計3色のバリエーションに進化しました。
●最大馬力モデル「F450A」の技術を継承
スムーズでスピーディなステアリング操作を提供する内蔵型電動ステアリング/オーバーヒートコントロール用ウォーターセンサー/優れた強度を実現する、プラズマ溶射技術によって成形したスリーブレスシリンダー/耐久性と効率的な点火に定評のあるイリジウム・スパークプラグの採用など、F450Aとも同様の新技術を採用し、信頼性、耐久性を向上しています。
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