プレスリリース
〜海底ケーブルの供給・布設によりカーボンニュートラル実現に貢献〜
● 富山県入善町沖における一般海域洋上風力発電事業に海底ケーブルを納入
● 今後も海底ケーブルメーカーのトップランナーとして洋上風力発電建設および再生可能エネルギーの導入拡大に貢献
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は、入善洋上風力発電事業において、海底ケーブルを納入しました。
■背景
2050年のカーボンニュートラル実現へ向けた動きが加速するなか、再生可能エネルギーのなかでも大規模な導入が期待される洋上風力発電において、当社は国内屈指の電力ケーブルメーカーとして、これまでに培ってきた海底ケーブルの技術力を活かした送電システムを提供しています。
入善洋上風力発電事業(以下、「本プロジェクト」)は、入善マリンウィンド株式会社(出資者:(株)ウェンティ・ジャパン、JFEエンジニアリング(株)、北陸電力(株))による日本初の民間資金による一般海域洋上風力発電事業で、その発電量は最大出力 7,495kWで一般家庭3,600世帯分の電力使用量に相当し、風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーの主電源化に貢献するものです。当社は、本プロジェクトの建設工事を請け負う清水建設株式会社から海底ケーブルを受注し、これを納入しました。
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■内容
今回納入した海底ケーブルは、富山県下新川郡入善町沖において、3MW風車3基の着床式洋上風力発電設備と陸上送電網をつなぐもので、電圧階級22kV総延長3.8kmです。当社は、洋上風力発電事業を支える重要な設備である海底ケーブル送電システムに関するウィンドファーム認証取得におけるエンジニアリング技術に協力したことに加え、海底ケーブル布設施工の技術支援も行いました。
当社は、1915年の初回海底ケーブル供給に始まり100年以上に渡って日本や世界のさまざまな地域において海底ケーブルを供給しています。また、福島浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業(注)における海底ケーブルの納入実績や高度なエンジニアリング技術が認められ、本プロジェクトの採用にいたりました。
当社は本プロジェクトで得られた貴重な設計・エンジニアリングの経験を活かし、信頼性の高い製品・サービス供給に努めるとともに、今後も国内外の洋上風力発電事業向け海底ケーブルの供給ならびに保守運用面において、カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。
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海底ケーブル布設の様子
プロジェクト概要
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(注)2011年から福島県沖で開始された浮体式洋上風力発電システムの実証研究事業。当社は世界初となる66kVおよび22kV浮体式洋上風力発電に適合した海底線送電システムの設計・製造・施工を担当。
■古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
古河電工グループのSDGsへの取り組み
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