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プレスリリース
デジタルアーツ調査 全国教育委員会の有償フィルタリング未導入率は25.0% 昨年調査とほぼ横ばい 〜児童生徒3,000人以上の教育委員会では有償フィルタリング導入率82.2%と緩やかに増加〜
情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下 デジタルアーツ、証券コード2326)は、GIGAスクール構想の1人1台端末における有償フィルタリングの導入状況を調査したことを発表します。
■2022年度の小中学校におけるネットいじめは過去最多 政府も取り組みを緊急強化
文部科学省が発表した「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」※1によると、小・中・高校などで認知された「パソコンや携帯電話などで誹謗(ひぼう)・中傷や嫌なことをされる」といういわゆるネットいじめの件数は、2万3,920件に上り、2021年度から2,020件、2020年度からは5,050件も増加しており、毎年過去最多を更新し続けていることがわかっています。
こうした状況を踏まえ、政府は、「不登校・いじめ緊急対策パッケージ」※2を取りまとめ、子どもや学校関係者に向けたメッセージを発出するなど、打開策を模索しています。
■有償フィルタリングの導入率は昨年度とほぼ横ばい 依然啓蒙活動が必要な状況が続く
デジタルアーツが2023年9月に実施した1741教育委員会へのヒアリング結果によると、GIGAスクール構想の1人1台端末に有償フィルタリングを導入している教育委員会は全体の75.0%であることがわかりました。さらに無償フィルタリングの導入は全体の15.5%、フィルタリング未導入は全体の9.5%となっています。昨年度の調査結果と比較しても、ほぼ横ばいであることから、フィルタリングの啓蒙活動が依然必要な状況が続いています。有償フィルタリングの導入が進まない理由には、予算不足などの課題があると考えられます。
[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/1854/79537/700_395_20231120184452655b2a94699a1.png
一方で、児童生徒数が3,000人以上の651教育委員会へのヒアリング結果では、有償フィルタリングの導入は82.2%となり、昨年度の81.1%から微増しています。このことから、比較的規模の大きい教育委員会では、緩やかに導入が進んでいると言えます。
[画像2]https://user.pr-automation.jp/simg/1854/79537/700_392_20231120184503655b2a9f5c1e8.png
無償フィルタリングとは主にOSに搭載されているフィルタリングを指しており、アダルトコンテンツのブロックを目的としています。アダルトコンテンツ以外の有害情報や脅威情報サイト等のブロックは管理者が一つ一つ手作業で登録しなければならず運用の負担が大きいという課題があります。
また、有償フィルタリングには安全なドメインのみアクセスを許可するDNSフィルタリングも含まれています。DNSフィルタリングは、Webサイトのすべてのページをアクセス許可するかブロックするかの極端な制限になるため、学習に関する動画のみアクセスを許可したい場合などWebページ単位での柔軟な閲覧設定ができない場合があります。
Webサイトの柔軟なフィルタリング利用時間の制限など細かな設定を行うことは、無償フィルタリングやDNSフィルタリングでは厳しい面があります。学習用端末として適切に運用するには、細かな設定ができる機能を持つフィルタリング製品を利用することが重要です。さらに、昨今加速するネットいじめ対策として、いじめにつながるような書き込みや自殺サイトへのアクセスなどを検知できる機能も求められています。デジタルアーツが提供する「i-FILTER」は、細かな設定ができる機能やネットいじめ対策機能を持つフィルタリング製品であり、実際に有償フィルタリング導入済みの教育委員会の中で58.7%※3のシェアを獲得しています。
文部科学省は令和5年度補正予算案に、GIGA端末更新費となる総額2,643億円※4を組み込み、NEXTGIGAに向けて公立学校を補助していく方針であることがわかっており、改めて教育委員会が有償フィルタリングの導入を検討できる機会になると考えられます。デジタルアーツは安全かつ効果的に学習用途として端末を活用できるよう環境を整えることがセキュリティメーカーとしての責務と捉え、引き続き、教育現場の現状や課題に向き合ってまいります。
■「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版
デジタルアーツのWebセキュリティ製品「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版は、GIGAスクール構想における1人1台端末を、教育の現場で安全かつ円滑に学習ができるよう利用いただくために改良した学校用フィルタリングサービスです。「i-FILTER」のフィルタリングデータべースをもとに、学習の現場に合わせたきめ細やかなフィルタリングルール設定が可能です。
https://www.daj.jp/es/
■「見守りフィルター」
「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版には「見守りフィルター」が搭載されています。「見守りフィルター」はネットいじめにつながる書き込みや自殺など危険な単語の検索をブロックし、管理者にメールでアラート通知を行う機能です。ブロックする単語は、管理者(学校)が任意で設定できるほか、夜間など管理者(学校)が禁止した時間帯に端末が使われた際アラート通知する、というようにさまざまなルール設定が可能です。
https://www.daj.jp/bs/lp/mimamori/
※1 出典元:文部科学省 「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」 https://www.mext.go.jp/content/20231004-mxt_jidou01-100002753_1.pdf
※2 出典元:文部科学省 「不登校・いじめ緊急対策パッケージ」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1397802_00006.htm
※3 フィルタリング対策済みの教育委員会関係者へのヒアリング結果(2023年9月末 自社調べ)
※4 出典元:文部科学省 「令和5年度文部科学省補正予算事業別資料集(案)」
https://www.mext.go.jp/content/20231109-app_dev02-000024735_2.pdf
本件に関するお問合わせ先
広報課 関・宮内 TEL : 03-5220-1670/ E-mail : press@daj.co.jp
関連リンク
「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版
https://www.daj.jp/es/
見守りフィルター
https://www.daj.jp/bs/lp/mimamori/