プレスリリース
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森平英也、以下「古河電工」)、アストモスエネルギー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山中光、以下「アストモスエネルギー」)、Futuria Fuels(本社:オランダ ユトレヒト、CEO:Rebecca Groen、以下「Futuria」)の3社は、グリーンLPガスの海外における製造・供給に向けた共同検討を実施することを発表しました。
古河電工とアストモスエネルギーは2022年5月から化石燃料によらないグリーンLPガスの社会実装に向けて取り組んでいます。今回のMOU(注)締結により、海外でのグリーンLPガス開発の製造・供給パートナーとしてFuturia(SHVエナジーグループ、以下「SHVE」)が加わります。
古河電工は2050年カーボンニュートラル実現と持続可能なエネルギーの安定供給に向け、これまでに培ってきたメタルとポリマーの製造・加工技術を生かして、ふん尿由来のバイオガスを合成ガスに変換して高い選択率のプロパンを含むLPガスを合成する触媒プロセスを独自開発しました。
アストモスエネルギーは、2006年に出光興産グループと三菱商事グループのLPガス部門が統合して設立後、LPガスの三国間取引や輸入事業を主軸とし、世界中でLPガスを輸送・供給しています。
FuturiaはバイオLPガスや再生可能ジメチルエーテルなどの開発に取り組んでおり、SHVE(LPガスやLNGなどのエネルギーの世界有数の小売事業者)のグループ会社です。
今回のMOU締結の目標は、古河電工の技術に、アストモスエネルギーやSHVEの持つ商業化のノウハウや、国際的なLPガスの供給網を活用し、バイオガスをはじめとする様々な合成ガス原料から年間数百万トン/年のグリーンLPガスを製造・供給する体制を確立することです。
最初のステップとして、グリーンLPガス技術の経済性分析、ラボ検証、及びプロセス設計開発の完了を目指します。
関係者コメント
古河電工・代表取締役社長 森平英也:
「当社コア技術を活用して開発中のグリーンLPガス合成技術は、カーボンニュートラル社会の実現に加えて、地域の未利用資源を活用して、地域に必要なエネルギーを提供する新しい社会基盤の構築にも貢献できると考えています。」
アストモスエネルギー・代表取締役社長 山中光:
「これらの開発は、アストモスエネルギーが目指すビジョンに合致しています。 環境の変化を視野に入れながら、業界のリーディングカンパニーとして、LPガスの明るい未来を実現するために挑戦し続けます。」
Futuria・CEO Rebecca Groen:
「私たちはこの革新的なアプローチにおいて、日本のパートナーによって開発された優れた技術レベルを高く評価しており、エネルギー供給を通じ世界の国々の発展に貢献できることを嬉しく思います。」
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(注)MOU:Memorandum of Understandingの略。
関連ニュースリリース
(古河電工発表)NEDOグリーンイノベーション基金事業「グリーンLPガス合成技術開発」に採択
https://www.furukawa.co.jp/release/2022/kenkai_20220523-2.html
(アストモスエネルギー発表)化石燃料によらないグリーンなLPガスのサプライチェーン構築に向けて
https://www.astomos.jp/zwp/wp-content/uploads/2022/05/news_20220524.pdf
■お問い合わせ先
古河電気工業株式会社
広報部 村越
お問い合わせフォーム: https://www.furukawa.co.jp/srm/form/index.php?id=news
アストモスエネルギー株式会社
コーポレート本部 人事総務部 進藤
E-MAIL: kuniaki.shinto@astomos.com