プレスリリース

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フォンテラ ジャパン株式会社

フォンテラ、将来の気候変動対策プランを発表

(Digital PR Platform) 2023年11月09日(木)15時36分配信 Digital PR Platform

ニュージーランド乳業最大手フォンテラの日本法人であるフォンテラジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:斎藤 康博)は、フォンテラが気候変動対策プランを発表したことをご案内いたします。

ニュージーランドを拠点とする酪農家所有の協同組合であるフォンテラは、本日、農場内温室効果ガス排出量の削減目標を発表しました。合わせて気候ロードマップと気候関連情報開示報告書を発表し、気候変動対策の目標達成に向けて重要な一歩を踏み出しました。

フォンテラは、2030年までに農場での排出原単位を(2018年を基準として)30%削減することを目標としています。(*1)

フォンテラの温室効果ガス排出量のうち86%は農場における排出であり、今回の新たな目標は、フォンテラのFPCM(脂肪・タンパク質調整乳)1トンあたりの排出原単位を削減することを目指しています。

フォンテラの年次総会での発表で、フォンテラCEOのマイルズ・ハレルは、ニュージーランドの酪農家は、乳製品の供給において最も排出効率の良い大規模な供給者の一つであるが、この地位を維持するために努力を続ける必要があると述べ、以下のようにコメントしています。

「他の市場でも温室効果ガス排出量削減のための活動は盛んであり、フォンテラは遅れを取らないように前進を続ける必要があります。

世界有数の食品会社の酪農パートナーとして、私たちは、市場アクセスや法的義務、報告義務の増加とともに、顧客や金融機関の持続可能性への意欲の高まりに応えています。
農場、事業全体、そして研究開発チームによる排出量削減のための努力の積み重ねが、フォンテラの将来性を証明し、何世代にもわたって長期的に持続可能な協同組合でありたいという私たちの野心を支えるのです。

サプライチェーンのもう一方に位置する私たちの顧客における、スコープ3排出量の大きな部分を占めるサプライヤーとして、本日の発表は、私たちが現在も将来も持続可能な酪農のパートナーとしてコミットしていくことを、顧客にさらに示すものです。」

フォンテラは、この新たな目標は以下の様々な方法で達成されるものと想定しています。

飼料の品質や牛群パフォーマンス向上など、酪農のベストプラクティスによる7%の削減
メタンガスの解決策を開発しているAgriZeroNZ(農業関連企業と政府の合弁事業)やその他パートナーシップを通じて開発する新たな技術による7%の削減
既存および新たな植生からの二酸化炭素低減による8%の削減
従来からの酪農への土地利用転換による7%の削減


フォンテラ会長のピーター・マクブライドは、フォンテラの農場内排出量削減目標は、農場ごとに異なる影響を与えると述べ、以下のようにコメントしています。

「排出原単位に関しては、農業システムによって大きな差があります。酪農家同士が協力し、情報を共有することで、目標に向けて確実に前進できると確信しています。

農場での排出量を削減するための解決策はひとつではありません。排出量を削減するためには、最良の農法と技術を共有することが必要であり、それは最大のチャンスであると同時に最大の課題でもあります。

私たちは、酪農家がすでに直面している課題に深く共感しています。フォンテラのアプローチは、メタン削減技術への投資も含め、目標に向けて前進するために、酪農家に対してではなく、酪農家とともに取り組むことです。」

フォンテラによればこの目標は、酪農家と1年近い期間に亘り、なぜ必要なのか、そしてそれを達成するためにどのように協力していくのかについて議論を重ねた末に出されたものです。その方法論は、科学的裏付けとともに変化、進化し続けるとしています。

フォンテラはまた、気候ロードマップ(*2)を発表しました。このロードマップは、2030年のターゲットと2050年までにネット・ゼロという目標に向けて、同社が取るべき行動をまとめた計画です。

今年初め、フォンテラは製造・オペレーション事業における温室効果ガス排出量削減目標を引き上げたことに加え、今回のこの新たな目標により、全体像が完成しました。

マイルズ・ハレルCEOは、一連の目標とそれらを達成するための計画を持つことで、価値の高い顧客が安心してフォンテラから乳製品を購入し続けられるようになり、また、最も排出効率の良い大規模な乳製品サプライヤーの1つであるという当社の評判を守ることができると述べています。

さらにフォンテラは、初の気候関連情報開示報告書(*3)を自主的に発表しました。この報告書は、気候に関連するリスクと機会を特定し、フォンテラの将来の計画を支援するものです。

ニュージーランドは、気候変動に関連するリスク報告義務化の法律を可決した世界で最初の国であり、フォンテラを含む約200のニュージーランド企業に対して来年から義務化されます。

マイルズ・ハレルCEOは、気候変動に関して直面している課題を解決するためのフォンテラの努力を誇りに思うと述べています。

「本日の発表は、フォンテラにとって重要なだけでなく、ニュージーランドがゼロ・カーボン法で定められた2030年目標の達成にもつながります。私たちはニュージーランドの排出量において重要な役割を担っており、ニュージーランドが気候変動目標を達成できるよう支援することは、私たち全員の責任です」とマイルズ・ハレルCEOはコメントしています。

*1 2030年目標は、科学的根拠に基づく目標(Science Based Target)イニシアティブに沿ったものであり、地球温暖化を1.5℃以内に抑制することに沿ったものです。フォンテラは現在、以下の2030年目標をSBTiに提出し、検証を受けているところです。

乳製品に関するスコープ1および3のFLAG GHG排出量を、(2018年度を基準として)2030年度までにFPCM(脂肪・タンパク質調整乳)1トン当たり30%削減することを約束する。
スコープ1と2の温室効果ガスの絶対排出量を(2018年度を基準として)2030年度までに50%削減することを約束する。

*2 気候ロードマップ:https://www.fonterra.com/climate-roadmap

*3気候関連情報開示報告書:https://view.publitas.com/fonterra/2023-climate-related-disclosure/page/1


■参考情報
フォンテラは、農家が排出量フットプリントを把握できるよう、さまざまなツールやサービスを提供し、メタン生成の解決策を見出すための技術に投資しています。

冷凍ユニット
今月、私たちは、酪農家が旧式のシステムと比較して温室効果ガス排出量を最大80%削減できる最新式の牛乳冷却装置をリースできるようにする新しいパートナーシップを発表しました。ペイ・アズ・ユー・セーブ(PAUS)として知られるこの新しいサービスは、フォンテラ、クールグループ・リミテッド、パーパス・キャピタル、クール・セーフ、ニュージーランド・グリーン・インベストメント・ファイナンスのパートナーシップによるものです。従来、農家はシステムを買い取る必要がありました。電気代の節約、排出量の削減、メンテナンスの手間が省けるなどのメリットがあります。

ネット・ゼロ・カーボン農場
フォンテラとネスレは、共同パートナーであるデイリー・トラスト・タラナキと協力して、タラナキにあるフォンテラ所有の農場で、今後5年から10年の間に、ニュージーランド初の商業的に実行可能なネット・ゼロ・カーボン酪農場になれるかどうかを検証しています。この農場を実証農場として利用することで、酪農家は何が機能し、何が機能しないかを知ることができ、成功したツールや実践方法を自分の農場でより簡単に適用できるようになります。

インサイトレポート
2020年、私たちは利用可能なデータを使って、フォンテラ全酪農家に独自の温室効果ガス(GHG)排出報告書を提供し始めました。これを大規模に実施したのは、ニュージーランドの酪農企業では私たちが初めてです。これは現在、包括的なファームインサイトレポートの一部に過ぎず、酪農家にミルク、家畜、環境の3つの主要分野における農場のパフォーマンスについて独自の見解を提供し、他の類似農場とのベンチマークも行っています。今年で3年目を迎えるこのレポートでは、生産性、収益性、持続可能性を向上させるために効率性を微調整する潜在的な機会を特定します。搾乳効率や牛1頭あたりの生産量から、肥料の使用量や農場内の温室効果ガス排出量の内訳まで、あらゆる項目について調査しています。また、酪農家がファーム・インサイト・レポートを最大限に活用できるよう、全国に専門家チームを配備しています。

農場での排出に関する小冊子
2023年5月、我々は農場での排出量に関する新しい冊子(*4)をオンラインで発行しました。2023年11月には第2版を発行し、農家が容易に参照できるように印刷版も発行しました。冊子の前半では、農場での排出量に関する洞察、排出量を削減することがなぜ重要なのか、私たち協同組合が取っているアプローチ、そして私たちがあるべき姿に到達するためにどのように協力できるのかについて説明しています。小冊子の後半では、農作業効率を向上させ、農場での排出量を削減するために、農家ができる農場での取り組みについて詳しく説明しています。

メタン削減のためのアプローチ


AgriZeroNZ - メタンガスに関する解決策を開発するための産業界と政府のパートナーシップ。(*5)
カギケノリ - オーストラリアのシーフォレスト社と提携し、海藻を使ったメタン削減の可能性を検討しています。(*6)
カウブチャ - 乳の培養物を使い、乳牛のメタン発生源となる細菌を抑制する新しい発酵物を開発しています。(*7)

*4 On-farm emissions booklet:https://www.fonterra.com/nz/en/embracing-sustainability/our-progress/emissions-approach.html#epub

*5 AgriZeroNZ:https://www.agrizero.nz/

*6 カギケノリに関するフォンテラ社ウェブサイト:https://www.fonterra.com/nz/en/our-stories/articles/a-new-phase-begins-in-fonterra-seaweed-trial-aiming-to-reduce-on-farm-emissions.html

*7 カウブチャに関するフォンテラ社ウェブサイト:https://www.fonterra.com/nz/en/our-stories/articles/kowbucha-methane-buster.html


■「フォンテラ」について



[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/1360/79085/110_92_20231109190741654caf6d9e382.png


フォンテラはニュージーランドを本拠地とする約8,500戸の酪農家による協同組合です。世界各国に約20,000名の従業員を擁し、ニュージーランド国内における集乳シェアは約80%にのぼります。世界130以上の国々にチーズ・バター・粉乳・乳たんぱくなど幅広い乳製品を輸出する、世界最大規模の乳製品輸出企業です。フォンテラジャパン株式会社はフォンテラの日本法人で、年間約12万トンの乳製品を取り扱っています。

フォンテラジャパン株式会社
設立: 1982年4月
代表者: 代表取締役社長 斎藤康博
所在地: 〒108-0075 東京都港区港南2-16-2 太陽生命品川ビル
取扱製品:ナチュラルチーズ、バター、脱脂粉乳、カゼイン、カゼイネート、ホエイたんぱく、調製食用脂、粉乳調製品、乳糖、その他乳製品

フォンテラグローバル ホームページ :https://www.fonterra.com/nz/en.html
フォンテラジャパン ホームページ : https://www.fonterra.com/jp/ja.html
フォンテラジャパン Facebook : https://www.facebook.com/fonterrajapan/




本件に関するお問合わせ先
フォンテラジャパン株式会社
担当: ブリン・ロウドン
TEL: 03-6737-1800

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